9月から、とまだ先なのだけれど、パリのボン・マルシェで販売が始まる「vilaines filles mauvais garçons(VFMG/バッド・ガールズ バッド・ボーイズの意味)」の石鹸を紹介しよう。えっ、そのブランド名ってセルジュ・ゲンズブールが60年代に歌った曲のタイトルだ! と、反応する彼のファンもいるに違いない。
“ヴィレーヌ・フィーユ モーヴェ・ギャルソン”と長いブランド名なので、略してVFMG。©VFMG

9月からボン・マルシェにて販売が始まる。©Le Bon Marché Rive Gauche
アレクサンドラとソニアという女性ふたりによるこのブランドの石鹸は、とてもユニークで美しい。ピンクやペールグレーの石鹸の上にオフホワイトで、あるいはオフホワイトやグレーの石鹸の上にブルーで、浮き彫り風の横顔が。誰の横顔? 選ばれるのは、彼女たちの心に訴えてくるパイオニア的存在の人々だ。女流作家のコレット、19世紀末に自転車で世界一周した女性アニー・ロンドンデリー、舞踏家イサドラ・ダンカン、アラビアのロレンス……。石鹸と一緒にバイオグラフィもボックスにセットしているところに、彼女たちの彼らへの思いが感じられる。

インテリアにも! ©VFMG

プロファイラー?? アレクサンドラとソニア。石鹸の販売を2018年春にスタートした。©VFMG

女優アルレッティのプロフィール。箱の中には彼女のバイオグラフィもセットされている。©Le Bon Marché Rive Gauche
色合わせも美しく、なんだか使うのが惜しい。でも彼女たちは人選だけでなく、石鹸のクオリティにもこだわっているので、使わなくては!! 自然原料を用い、製造は加熱せず常温での冷製法。それゆえ素材の効能が損なわれることもなく、石鹸により皮膚の潤いが失われることもない。
ベースとなる石鹸は4色あり、シアバター、アルガンオイル、活性炭などが素材の基本で、香りがゼラニウムだったり、ラベンダーだったりと異なる。製造過程は手作業を多く要するため、形がほんのわずかいびつだったりする。これもこの石鹸の魅力のひとつといっていいだろう。

「不思議の国のアリス」のアリスの石鹸はすでに売り切れてしまった……。 ©VFMG

手作業の魅力があふれる石鹸だ。©VFMG
いまのところブランドのオンラインショップにて1個23ユーロで購入が可能。なお、6月半ばからロダン美術館でロダンとカミーユ・クローデルのそれぞれの横顔を浮き彫りにしたエクルクルーシブな石鹸が販売されるそうだ。
https://vfmg.fr
réalisation:MARIKO OMURA