庭園でのんびりと。ザッキンの軌跡を辿る、隠れ家のような美術館。

芸術家のアトリエや貴族の邸宅を改装した、こぢんまりとした美術館は街角のいたるところに。庭園を散策したり、カフェでひと息ついたり、通いたくなる愛らしい魅力がたくさん！

Musée Zadkine
ザッキン美術館〈6区｜モンパルナス〉

ザッキンが注力したなめらかな質感の木材彫刻も必見。　@Musée Zadkine

ザッキン作品が集結する、小さな隠れ家へ。

多くの芸術家に愛されたモンパルナスで、小さな路地に佇む隠れ家のような美術館。ベラルーシ出身の彫刻家オシップ・ザッキンが画家の妻とともに自宅兼アトリエとして暮らした場所であり、彼の生涯にわたる作品を鑑賞できる。緑あふれる庭園には、彼が題材として多用したギリシャ神話のオルフェ像をはじめ、大型彫刻が自然と調和するように配置。ガラス窓から光が差し込む白壁の館内は、キュビズムの影響を受けた抽象的な彫刻の有機的なフォルムが際立つ。

代表作『破壊された都市のトルソー』など、庭園の彫刻を眺めてのんびりと寛ぎたい。

＊「フィガロジャポン」2025年5月号より抜粋

●1ユーロ＝約164円（2025年6月現在）
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