パリジェンヌが選んだ、パリのベスト美術館10!

Paris 2025.03.09

世界的に人気の美術館が数多くあるパリで、地元っ子たちのお気に入り、厳選の10軒を紹介。

❶ チュイルリー公園で、写真と映像アートが楽しめる!
Jeu de Paume|ジュ・ドゥ・ポーム

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© Jeu de Paume / Nicolas Krief

写真、ビデオ、現代アート、映画、そしてオンラインクリエイションまで、20世紀以降の画像と映像をテーマにした美術館。有名写真家や新人アーティストの展覧会が話題を呼び、アート映画の上映会が催される。館内にはローズベーカリーのカフェも。「街の中心にある小さな美術館のこぢんまりした雰囲気が好き。見学後は公園を散歩してゆっくりと街の喧騒に戻ることにしています」(L.B./木造建築技師)

Jeu de Paum
1, place de la Concorde 75001
https://jeudepaume.org/

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❷ パリジェンヌだってリピート! 世界一の存在感。
Musée du Louvre|ルーヴル美術館

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© 2012 Musée du Louvre Olivier Ouadah

古代から19世紀半ばまでの考古学と美術工芸品を集めた、あまりにも有名な美術館。古代ギリシャ・ローマ、エジプト部門、ルネサンス絵画など、大人気の常設展に加え、企画展も常に話題になる。企画展のついでにお気に入りのフロアに足を運んだり、行くたびに違う部門を発見したり。夜間開館などを利用してリピートするのがパリジェンヌ流。「ステレオタイプかもしれませんが、本当に素晴らしい! 少なくとも30回は訪れています」(Lara Damiens/グラフィックデザイナー)

Musée du Louvre
rue de Rivoli 75001
https://www.louvre.fr/

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❸ 大物を担当、パリを代表する現代アートギャラリー。
Galerie Perrotin|ギャルリ・ペロタン

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© Tanguy Beurdeley. Courtesy Perrotin.

ソフィ・カル、村上隆、JR、グザヴィエ・ヴェイラン、ジャン=ミッシェル・オトニエルらのビッグネームを紹介し、世界20カ所に拠点を持つギャラリーは、パリが発祥の地。1990年、21歳でギャラリーをオープンしたエマニュエル・ペロタンは、アート界のレジェンド的存在だ。「ここに来ると、子どもの視点を思い出す。感嘆、の一言」(Charlotte Roudaut/「Beau Magazine」編集長)

Galerie Perrotin
76, rue de Turenne 75003
https://www.perrotin.com/

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❹ 最新の現代アート美術館は、安藤忠雄建築も評判。
Bourse de Commerce Pinault Collection
ブルス・ドゥ・コメルス ピノー・コレクション

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© Marc Domage

元商工会議所の円筒形の建物が、安藤忠雄の建築で生まれ変わったのは2021年5月。フランソワ・ピノーの現代アートコレクションを展示する美術館は、あっという間にパリの新名所に。天井まで吹き抜けのロトンドやガラスケースの並ぶパッサージュの空間に合わせて展示されたイン・サイチュの作品を満喫。「展覧会やコンサートなど素晴らしいプ ログラムで、行くのが楽しみ。建築も素晴らしい」(Jade Jolivet/クリエイティブ・プロジェクトマネージャー)

Bourse de Commerce Pinault Collection
2, rue de Viarmes 75001
www.pinaultcollection.com

関連記事:安藤忠雄が手がけた、パリの新現代美術館。

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❺ 仏史を語るアールドゥヴィーヴルの美術館。
Musée des Arts Décoratifs|装飾美術館

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© Les Arts Décoratifs / Christophe Dellière.

フランスのアール・ドゥ・ヴィーヴルを常設展で展示する装飾美術館は、モードやインダストリアルデザインのテーマ展でも人気。なかでもファッショニスタが行列を作るのは、半年ごとのモード展。これまでも、ディオールやスキャパレリなどのクチュリエの歴史を語る展覧会が行われてきた。「王道アートに負けない、装飾アートのポエジーと力を感じさせてくれる」(Flore Mouren/Maison Floreクリエイター)

Musée des Arts Décoratifs
107-111, rue de Rivoli 75001
https://madparis.fr/

関連記事:装飾美術館の図書館は、地味だけどクリエイターの強い味方。

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❻ 話題のモード写真家も登場する、企画展に注目。
Maison Européenne de la Photographie|ヨーロッパ写真美術館

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© Quentin Chevrier

1996年にマレ地区のオテル・パルティキュリエ内にオープンして以来、常に話題の写真展を提案し続ける。レイモン・ドゥパルドンらドキュメンタリー系の巨匠から、ドミニク・イッセルマン、ココ・キャピタンといったモード写真系の展覧会も開催。「さまざまな形で写真というアートを讃える殿堂。何時間でもいたい、発見の場所」(C.F./ジャーナリスト)

Maison Européenne de la Photographie
5-7, rue de Fourcy 75004
https://www.mep-fr.org/

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❼ マレ地区の邸宅で巨匠の作品を鑑賞。
Musée National Picasso - Paris|パリ国立ピカソ美術館

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© Musée national Picasso-Paris

17世紀の邸宅に、ピカソの遺した作品とプライベートコレクションを収めた美術館は、年間60万人以上が訪れる場所。ピカソ没後50年を迎えた2023年の前半には、ポール・スミスがキュレーションした展示が大きな話題を呼んだ。「親密な美術館。ピカソは見飽きることがありません」(Virginie Capman/Klin d'Œil 共同創始者)

Musée National Picasso - Paris
5, rue de Thorigny 75003
https://www.museepicassoparis.fr/

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❽ 近代美術館だけじゃない、カルチャーの中心地。
Centre Pompidou|ポンピドゥー・センター

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© Sergio Grazia

1905年以降のアートを展示する国立近代美術館のほかにも、複数の企画展が常に話題を呼ぶ。アート好きなママなら必ずプログラムをチェックしている子どもアトリエ。映画館、学生が行列する図書館、デザインショップにアート書店も揃う、まさにパリいちばんのカルチャーポイント。ゆっくりと上っていくエスカレーターから、パリの街の表情を眺めるのも楽しみ。「繰り返し訪れたい常設展、セレクトのいい書店。最上階からはパリの景色が一望!」(Émilie Capman/Klin d'Œil 共同創始者)

Centre Pompidou
place Georges Pompidou 75004
https://www.centrepompidou.fr/fr/

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❾ 元駅舎の建築も愛されて、19世紀アートの殿堂。
Musée d'Orsay|オルセー美術館

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© Musée d_Orsay - Sophie Crépy

19世紀半ばから第一次大戦前の1914年までのアートを集めた国立美術館。ガラス天井の大ホールや大きな時計が、1900年のパリ万博に向けて建設された鉄道駅時代の面影を残す。印象派絵画のほか、アールヌーボーの室内装飾をはじめとする装飾アートの展示も人気。5階の大時計のあるフロアから、パリの風景を見るのをお忘れなく。「展示の素晴らしさはもちろん、鉄道駅だった建物からのパリの眺めも最高です」(Audrey Demarre/刺繍作家)

Musée d'Orsay
Esplanade Valéry Giscard d'Estaing 75007
https://www.musee-orsay.fr/fr

関連記事:パリ1区の特徴とは? 治安や観光地、ホテル、カフェ、レストランなども紹介

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➓ 『睡蓮』に捧げられた美術館。
Musée de l'Orangerie|オランジュリー美術館

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© Sophie Crépy

1921年、モネが国に寄付した『睡蓮』を展示するために選ばれた美術館がここ。オーバル形の展示室は、周囲をぐるりと絵画に囲まれた没入感のある空間だ。ベンチに腰かけてゆっくり鑑賞したら、もうひとつの常設展ウォルター・ギヨームコレクションへ。20世紀初頭に印象派の作品を集めた画商のコレクションは、個人蒐集家の好みを反映して興味深い。「モネの『睡蓮の間』は、パリで絶対に訪れるべき場所」(Candice Ha rrison/瞑想スタジオ Bloom 創始者)

Musée de l'Orangerie
place de la Concorde 75001
https://www.musee-orangerie.fr/fr

●入場は閉館時間の1時間前が目安、事前にサイトから予約がおすすめ。

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*「フィガロジャポン」2024年2月号より抜粋

coordination: Masae Takata(Paris Office)

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