憧れの太陽エクス＝アン＝プロヴァンスとパリのバレエ事情（11）

May 21, 2015

「5月の頭に南フランスのエクス＝アン＝プロヴァンスで開かれる国際コンクールに出場するんだけれど、MEIはどうする？」
と先生から言われたのが寒い2月。
ちょうど、春休みの最後の週末にあたる日曜日。
2月のパリは暗くて寒くお天気が悪い、5月の南フランスは太陽がいっぱいで晴れたら初夏のようで憧れ。
そして、今シーズンの自分のコレグラフィーを踊る最後になる。
「はい、出ます！」と、即答。

そして、5月。
出場時間が午後からだったので、エクス＝アン＝プロヴァンスへ当日入りすることに決めました。
まだ、薄暗い中始発のTGVの駅へ。

コンクールの表彰式が夜遅いので、1泊の準備をして出かけました。

3時間10分の長旅なので、iPhoneのゲーム解禁。
こういうの悩むなー。
どこまで許していいものやら、子どもとの駆け引きで疲れます。
やり放題は、DS同様許したくない。
ルールを作っても、親の目を盗んでやりたくなってしまう気持ちもわからなくもない。
でも、なんどもなんども繰り返して"ほどほどに遊ぶ"ことを身につけさせたいと思う。
本当にこの"ほどほど"が難しい。

パリからほんの少しで景色は緑がみずみずしい畑に変わります。
本当にフランスは農業大国だということを視覚で思い知らされます。

荷物置き場がガラガラだったので、早速ちょっと仮眠したり、個室のように使う長男。

車内の廊下には必ずフランスの地図が貼ってあるのですが、これを見て今どの辺にいるのか？　自分たちはどこへ行くのか確認するのも楽しい。

南フランス特有の白い岩肌の見える凹凸のある地形に変わっていきます。
セザンヌの絵を思い出しました。

午前中、お昼前に会場へ到着。
憧れの太陽がいっぱいで、長袖ではいられない暑さです。

CONCOURS INTERNATIONAL DE DANSE D'AIX-en-Provence
我がスクールは初めての出場となるこの国際コンクール。
クラシック、モダンジャズ、コンテンポラリーの3種目で出場者は268名の、その半分がクラシックの出場者でした。
8.9歳-Préparatoire
10.11歳-Ballerina
12.14歳-Etude
15.17歳-Supérieur
18歳以上-Excellence
というカテゴリー分けです。
皆、1分30秒から2分のコレグラフィーを踊ります。

新開発の地区の中心にある会場は、カフェが充実。
座り心地の良いソファーがあったり、インテリアも素敵でした。
何と言っても、カフェはillyでお茶はKUSMI TEA。
ペリエジュエのシャンパーニュもあり、最後はこれで乾杯したいね、とママンたちとワクワク。

コンクールの入場料はまちまちなのですが、今回は指定席。
好きな場所で見られないのがちょっと残念でした。
会場はやっぱり真っ赤。

他のコンクール同様、写真とビデオ撮影は禁止なので、写真がないのが残念。
そして、大きな違いは"拍手"をしてもいいということ。
前にも話した通り、今まで出場したコンクールは拍手禁止でした。
理由は、審査の妨げになるから。
コンクールは本当にそれぞれ違うので、馴れることはありません。

今回コスチュームではなく、シンプルな練習着で踊りました。

1時間以上遅れて表彰式が始まりました。
このコンクールの表彰式は遅くなると聞いていたけれど23:30とは！
ひとりひとりとお話までしてゆっくりと賞状を渡す審査員長。
ノッてきて、シャンソンまで歌ってしまう。
楽しいけど正直早く進めてほしい！　と会場の親たちからはブーイング。
そして、やっと終わったのが1:30でした。