ディオール×アライア、ふたつの美を巡って。
La Galerie Dior
ラ ギャラリー ディオール
[ シャンゼリゼ ]

Fondation Azzedine Alaïa
アズディン・アライア財団
[ マレ ]

ディオール×アライア、それぞれの展覧会を巡る。

2カ所で同時開催されたふたつの展覧会。どちらも、2017年に亡くなったアズディン・アライアが生前買い集めて大切に守っていた2万点近いオートクチュールピースに含まれていたディオールの約600点が出発点となっている。ちなみに彼がコレクションを始めたのは、1968年にクリストバル・バレンシアガがクチュールメゾンをクローズした際にそのアーカイブを購入したことがきっかけだったそうだ。
56年、故郷チュニスを離れてパリに来た21歳のアライアは、クリスチャン・ディオールのアトリエに雇用された。提出書類の不備ゆえか数日間でメゾンを去ることになるのだが、その経験は彼には強烈な思い出として残る。10代の頃からモード雑誌を介してディオールの仕事を敬愛していた彼。彫刻を学んだ彼にとって、建築的な構想による服を生み出す特別なクチュリエだったのだ。アズディン・アライア財団での展覧会は、アライアのクリエイションと彼が集めたディオールの服の計70点を並列して構成されている。師の仕事に多大なる影響を受けていたアライア。ボリューム、色使い、装飾、インスピレーション源……両者のクリエイティビティが美しく対話する展覧会だ。
ラ ギャラリー ディオールでは、アライア財団が所蔵するディオールピースから選んだ約100点を、常設展示の中の9つのテーマで展示。後継者のイヴ・サン=ローランからジョン・ガリアーノまでの作品も少し含まれるが、ほとんどがディオール自身によるクリエイションだ。師の創造性に対する愛と情熱を込めてアライアが入手したクチュールピースが満たす会場には、ディオールの歴史が生き生きと蘇り、来場者たちの心を捉えている。
『La Collection Dior d’Azzedine Alaïa』展
La Galerie Dior
ラ ギャラリー ディオール
~5/17
11, rue François 1er 75008
01-82-20-22-00
ⓂFRANKLIN D. ROOSEVELT
開)11:00~19:00
休)火、5/1
料)一般16ユーロ
https://www.galeriedior.com/
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『Azzedine Alaïa et Christian Dior, Deux maîtres de la Haute Couture』展
Fondation Azzedine Alaïa
アズディン・アライア財団
~5/24
18, rue de la Verrerie 75004
01-87-44-87-75
ⓂHÔTEL DE VILLE
開)11:00~19:00
休)5/1
料)一般11ユーロ
https://www.fondationazzedinealaia.org/
★Google Map
- photography: Saï - Stéphane Aït Ouarab(Fondation Azzedine Alaïa), Adrien Dirand(Dior)
- text: Mariko Omura
- ●1ユーロ=約184円(2026年5月現在)
- ●日本から電話をかける場合、フランスの国番号33の後、市外局番の最初の0を取ります。フランス国内では掲載表記どおりかけてください。
- ●各紹介アドレスのデータ部分のⓂは地下鉄の駅を示しています。
- ●掲載店の営業時間、定休日、商品・料理・サービスの価格、掲載施設の開館時間やイベントの開催時期などは、取材時から変更になる可能性もあります。ご了承ください。
*「フィガロジャポン」2026年5月号より抜粋