自分へのお土産探しにボン・マルシェへ! バスク展で、ラファルグの革製品やヴィラ・マニャンなど大発見。

Paris

デパートのボン・マルシェで『MUXU bisous MUXU bisous』展が8月23日まで開催されている。MUXU(ムシュ)とはバスク語でbisou(ビズ/キス)の意味。バスク地方からモードとアール・ドゥ・ヴィーヴルの分野の品を集めた館内を飾るのは、バスク地方の名産である唐辛子だ。吹き抜けにアルファベットのXを描くアンドレ・プットマンのデザインで知られるエスカレーターをすっぽり覆っているのは、唐辛子をつなげたカーテン! ここに限らず、売り場の天井からも、ウィンドウの中にも赤い唐辛子のカーテンが連なっている。食料品館グランド・エピスリィも含め、今回の装飾に用いられたカーテンの長さは、なんと12,525メートルだという。想像を絶する長さに連なっている唐辛子の数はトータルでどれくらいだろうか? イベント終了後この山ほどの唐辛子はどこに行くのか……?と、ちょっと気になる。

唐辛子のカーテンに覆われたエスカレーター。このなかに入るだけでカプサイシン効果が得られたらいいのになあ、と夢見たりして……。Ⓒlebonmarherivegauche
唐辛子とバスクカラーに染まったボン・マルシェの売り場。Ⓒlebonmarherivegauche

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海あり、山ありのバスク地方。地上階、緑と赤のバスクカラーが彩るふたつに分かれたフェアの売り場にはバカンスへと誘い掛けるパニエ、ウエア、アクセサリーなどが目移りするほど並んでいる。買い物して、そのまま旅に出かけられそう、という品揃いだ。2階には複数のブランドの水着を揃えたスペースも。さて、今回のバスク展の中で注目すべきは地上階に広い売り場が設けられた、ビアリッツの隣街サン・ジャン・ドゥ・リュスに1890年から店を構えるLaffargue(ラファルグ)だ。ここは“ボルドーのエルメス”と異名をとるメゾンで、上質の皮を使ったしっかりした作りのバッグや革小物、ベルトを作り続けている。ブルジョワ・パリジェンヌたちに愛され、とりわけシルバーの鋲がアクセントのお財布が人気だ。ブティックはサン・ジャン・ドゥ・リュスのみなので、ボン・マルシェで商品を手にとって選べるのは嬉しい限り。

夏のバカンスの必需品の帽子もセレクションが豊富。photography: Mariko Omura
唐辛子の下、バスク地方のブランドを始め、バスクカラーの品やアクセサリーなどが並ぶ。photography 左: Mariko Omura
  • 赤とグリーンがキュートなトートバッグ。2サイズあり、写真はミニ。

  • バスクカラーのひとつ、グリーンの品も多く見つかる。La Gambadeのバッグ 155ユーロ。

  • Biz Biarritzのスウェット 89ユーロ。

  • Laffargueのカードホルダー。75ユーロ。

  • Sorbet Landのカラフルなアクセサリーから、ネックレス。

  • Soi Memeのバンダナ。スカーフもあり。

  • Calpetのショーツ。

  • Angardeのエスパドリーユ。70ユーロ。

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食料品売り場ラ・グランド・エピスリィの上階のメゾンのフロアでも、バスク展が開催されている。食器、リネン類などの販売に加え、ビアリッツの素敵なお宿Villa Magnan(ヴィラ・マニャン)をゲストに迎えたコーナーが設けられている。

左:バスクの食器やリネン類が大集合。photography: Mariko Omura 右:Artiga のエプロン 56ユーロ。

ここは9年前、映画界で働いていたアンヌ&ジェローム・イスラエル夫妻がビアリッツの高台で80年間放置されていた1930年代に建築された建物に一目惚れしたことから生まれた、5部屋、レストラン、ブティックからなる宿。映画のセットデザイナーであるアンヌは、ヴィラ・マニャンでデザイナーによるクリエイションや蚤の市の掘り出し品などを空間にコーディネートしてそのセンスを発揮!というわけだ。

1930年代に建てられたヴィラ・マニャン。5室のホテル&レストランとして蘇った。
  • メゾンのフロアーにヴィラ・マニャンのベッドスペースを再現し、パジャマや陶器などホテルのブティックで扱う商品を販売している。photography: Mariko Omura

  • ヴィラ・マニャンのブティックで販売の品から、Tシャツ 55ユーロ。

  • ヴィラで飼っているアイドルのロバ、ロバのフェルディナンのパニエ。

  • ヴィラ・マニャンのブティックから。石鹸 35ユーロ。

  • ヴィラで飼われている動物たちのキーホルダー。

  • ヴィラで使われているストライプの寝具も販売。

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このコーナーではヴィラ・マニャンの一室の雰囲気を再現し、ブティックで扱っているバスク地方生産やヴィラのオリジナル品を販売。さらにボン・マルシェのこのイベントのためにアンヌがキュレーターとして集めた、コンテンポラリーなクリエイションとバスク地方の職人技が生きた家具や実用品なども売り場に並んでいる。宿があるのはビアリッツの駅から1.3km(徒歩18分)の場所。パリからのアクセスはとても簡単なので、ビアリッツ観光を兼ねてバスク的アール・ドゥ・ヴィーヴルを体験しに宿泊してみたい。

ヴィラ・マニャンがキュレーターのコーナー。作り手がもうじきいなくなるという乳桶。後方は乳搾り用の椅子がインスパイア源。photography: Mariko Omura
アンヌが選んだ伝統的バスク・リネンのメゾン Courtil。

『MUXU bisous MUXU bisous』展
開催中~8月23日
Le Bon Marché Rive Gauche
24, rue de Sèvres
75007 Paris
営)10:00~19:45(月~土)、11:00~19:45
無休
https://www.lebonmarche.com/en/muxu-bisous

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大村 真理子

madameFIGARO.jpコントリビューティング・エディター

東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。2006年から「フィガロジャポン」パリ支局長を務めた後、フリーエディター活動を再開。主な著書は『とっておきパリ左岸ガイド』(玉村豊男氏と共著/中央公論社刊)、『パリ・オペラ座バレエ物語』(CCCメディアハウス刊)。