東京に、泊まる理由が増えた。2025-26年新オープンの高級ホテル5選。

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東京に住んでいても、あるいは東京を訪れるのが久しぶりでも、泊まるホテルが変わるだけで、街は別の顔を見せる。2025〜2026年に東京に誕生した新しいホテルたちは、そのことをあらためて教えてくれる。世界基準のラグジュアリーホテルから、銀座の奥に潜む温泉を備えたホテルまで。そのホテルに泊まることを、目的にする旅へ。

フェアモント東京

芝浦の空の上で、世界基準のラグジュアリーを

「ザ・プラザ」(ニューヨーク)、「ザ・サボイ」(ロンドン)など世界各地にアイコニックなホテルを擁するブランド「フェアモント」が、2025年7月に日本初進出を果たした。

2025年7月、東京・芝浦の大規模複合開発「BLUE FRONT SHIBAURA」(ブルーフロント芝浦)の高層階(35〜43階)にオープンした「フェアモント東京」は、西に東京タワー、東に東京湾を望む比類ないロケーションを誇る。インテリアは国際的なデザインスタジオ「BAR Studio」(バースタジオ)が担当。天然木や石英岩、真鍮のディテールが落ち着いた輝きをもたらした。

客室は全217室。52〜278㎡の客室はすべて、縁側を思わせるシーティングエリアを設け、大きな窓からは東京の景色が迫る。「ル ラボ」のバスアメニティ、マーシャルスピーカー、ダイソンヘアドライヤーと細部への心配りもうれしい。愛犬と宿泊できるプランもある。

35階の「フェアモント スパ」では、心と身体に寄り添うシグネチャートリートメントを提供。20mの屋内インフィニティプール、屋外リラクゼーションプール、ミスト&ドライサウナ、24時間ジムと、ウェルネス施設も充実しており、入り浸くなる。

5つのレストランと2つのバーが揃うダイニングも見逃せない。鮨「みぎわ」、鉄板焼「燈辻(とつじ)」、炭火グリルメニューとカクテルを堪能する「DRIFTWOOD BAR & GRILL」(ドリフトウッド バー&グリル)、知る人ぞ知るシークレット リスニングバー「OFF RECORD」(オフレコード)と、東京の食と夜が凝縮されている。

2026年4月からは、毎週日曜に43階「DRIFTWOOD BAR & GRILL」で開催される「フェアモント サンデーブランチ」がスタート。海の幸と炭火グリルを組み合わせた「SURF & TURF」(サーフ&ターフ)のコースをDJサウンドと共に楽しめる。自分だけのジントニックを調合できる「DIY Gin Lab」(ジンラボ)も評判だ。東京タワーと東京湾を両手に、リュクスな時間を過ごしたい。

フェアモント東京
2025年7月1日開業
東京都港区芝浦1-1-1 BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S
Tel:03-4321-1111
https://www.fairmont.com/ja/hotels/tokyo/fairmont-tokyo.html

JWマリオット・ホテル東京

高輪の高みで、都市の喧騒を脱ぎ捨てる

2025年10月、再開発が進む高輪エリアの新街「TAKANAWA GATEWAY CITY」(高輪ゲートウェイシティ)の高層階に、マリオット・インターナショナル最上位ブランド「JWマリオット」の首都圏初ホテルが誕生した。高輪ゲートウェイ駅直結という抜群のアクセスを誇りながら、いったん足を踏み入れれば都市の喧騒が遠のき、東京の真っ只中にいることを忘れるような静寂に包まれる。

インテリアデザインは「Yabu Pushelberg」(ヤブ・プッシェルバーグ)が手がけた。禅の美意識と高輪の歴史的な風景からインスピレーションを得た和の色彩を基調とした空間が、訪れる者をゆっくりと日常から解き放つ。

スイートを含む全200室のうち9室は「マインドフルルーム」として、ウェルネス体験に特化した設え。東京湾や東京タワーを望む大窓からの眺めをひとり占めしながら、ふかふかのシモンズ製ベッドに身を委ねれば、日々の疲れがほどけていく。ミシュラン星付きシェフ監修の割烹「咲」やモダン地中海料理「セフィーノ」など6つのダイニングで食の時間も嗜み、30階のスカイバー「JWバー」では夜景を肴に静かに杯を傾ける──。また、「Spa by JW」や全長25mの屋内プール、24時間フィットネスも完備。東京の中心部にいながらリトリートが叶う。

「JWマリオット」が哲学として掲げるマインドフルネスは、創業者 J. ウィラード・マリオットの「自分自身を大切にすることで、他者をよりよくケアできる」という想いが原点だ。「JWマリオット・ホテル東京」でも2026年1月より、心身ともに満たされることを目的とした「マインドフルパッケージ」の販売をスタート。ロビーの一角には瞑想のための小部屋「セリーンスペース」も設けている。東京の真ん中で、静かに自分自身と向き合い、自分を労わる時間を過ごしてみたい。

JWマリオット・ホテル東京
2025年10月2日開業
東京都港区高輪2-21-2
Tel:03-3434-7070
https://www.marriott.com/ja/hotels/tyojw-jw-marriott-hotel-tokyo/overview/

キャプション by Hyatt 兜町 東京

変貌を遂げる兜町で「東京時間」を過ごす

2025年10月、東京・日本橋兜町に開業した「キャプション by Hyatt 兜町 東京」は、ハイアットが2019年に立ち上げた新ブランド「キャプション by Hyatt」の東京初進出、世界では4軒目となるホテルだ。茅場町駅から徒歩1分、日本橋駅から徒歩2分というアクセスの良さもさることながら、同ホテルの面白さは立地の「いま」にある。金融街の歴史的な街並みが残りながらも、クリエイターやショップが集まり急速に変貌しつつある兜町のど真ん中に泊まる——。そんな解像度の高い旅を体感してみたい。

全195室の客室は22〜54㎡。兜町の歴史と1960年代のニューヨーク・ウォール街から着想を得た色彩豊かなグラフィックアートが壁を飾り、天然木仕上げの天井とコンクリート調の床が温もりある都市的な空気をつくり出す。バスアメニティはニューヨーク発のサステナブルブランドを採用。建物自体も鉄骨と木材を組み合わせた木造ハイブリッド構造で都内ホテル初となる「DBJ Green Building認証」を取得した。各フロアの給水器でポットに水を注ぐスタイルや、必要な分だけレセプションで受け取るアメニティの仕組みなど、サステナブルな思想が日常の動作の中に溶け込んでいるのも楽しい。

レストラン・カフェ・バー・レセプションが一体となった「Talk Shop」(トークショップ)は同ホテルの個性を体現するような場所だ。朝から夜まで自由なスタイルで使えるソーシャルスペースでもあり、地域の住民やアーティストも自然と集う兜町のリビングルームでもある。

「Burgers & Greens」(バーガース&グリーンズ)をコンセプトに揃えた6種類のハンバーガーもぜひ賞味したい。シグネチャーの「@キャプション」はバンズに焼き印が押されたキャッチーなビジュアルで、街歩きの締めにもお出かけ前の腹ごしらえにも申し分ない。立地を生かし、「榛原」の和紙や「山本山」のお茶など、兜町や日本橋といった、地元の老舗とのコラボレーションも展開。このエリアに拠点を構えて、自分だけの東京時間を刻みたい。

キャプション by Hyatt 兜町 東京
2025年10月7日開業
東京都中央区日本橋兜町12-1
Tel:03-4588-1234
https://www.hyatt.com/ja-JP/brands/caption-by-hyatt

ふふ 東京 銀座

銀座の粋を纏い、温泉に浸かる

2025年11月、銀座中央通りに面したヒューリック銀座ビルに「ふふ 東京 銀座」が開業した。「ときを味わう場所」をコンセプトに、2007年に熱海で開業して以来、国内随一のスモールラグジュアリーリゾートを展開している「ふふ」が、東京初の拠点として選んだのは、江戸から受け継がれる文化と粋が息づく銀座だった。「柳の木」「水の記憶」をモチーフとした独自のシンボルマークからは、江戸時代から続く銀座の風土と歴史が語り掛けてくる。

東京メトロ有楽町線・銀座一丁目駅直結という利便性を持ちながら、一歩館内に入れば、世界一の繁華街の喧騒がすうっと遠ざかる。全34室は55〜160㎡と都心とは思えない広々とした造り。すべての客室に花木で彩られたバルコニーと、熱海から運ばれる天然温泉の内風呂を備える。室内にさりげなく配された職人の手仕事や工芸品などにも心が和む。そう、ここは、至便性の高さと、癒しの空間をあわせもつ極上のリゾートなのだ。

自分だけのプライベート温泉でゆったりと夜を過ごし、夜明けの静寂のなか誰もいない銀座中央通りを客室から見下ろす。「ふふ 東京 銀座」ならではの時間を満喫したい。

夕食は日本料理「銀座がゆう」と「鮨 ぎんが」から選択可能。全国から仕入れた四季の食材を「ふふ」の感性で仕立て上げた料理を舌鼓が打てる。最上階のルーフトップラウンジ「ゆそら」にもぜひ足を運びたい。時間限定で無料でいただけるお酒を嗜みながら、木々に囲まれたデイベッドに腰を下ろし、熱海の天然温泉を引いた足湯に浸かる。銀座という街の新たな一面に出会うと共に、その舞台で、自分だけの時間を刻みたい。

ふふ 東京 銀座
2025年11月16日開業
東京都中央区銀座1-7-10 ヒューリック銀座ビル
0570-0117-22
https://www.fufutokyo.jp/

1 Hotel Tokyo(ワンホテルトウキョウ)

地球にやさしく、自分にもやさしい、赤坂の天空リトリート

ニューヨーク、ロンドン、メルボルンなど世界各地で展開するアメリカ発のサステナブルラグジュアリーブランド「1 Hotels」(ワンホテルズ)が、2026年3月、東京・赤坂に日本初上陸を果たした。森トラストとの協業で誕生した「1 Hotel Tokyo」(ワンホテルトウキョウ)は、赤坂トラストタワーの38〜43階に位置する全211室。皇居外苑、東京タワー、都心のスカイラインを見晴らす高さに、サステナビリティとともに生きるホテルの哲学が静かに宿る。

インテリアはグローバルデザインスタジオ「CRÈME(クレム)」が担当。皇居の石垣へのオマージュである大谷石の壁、生い茂るグリーンウォール、再生素材を用いたバイオフィリックアート——都市のただなかに、まるで森の隠れ家のような空気が流れる。日本のミニマリズムと「足るを知る」という感性を客室に宿らせながら、使い捨てプラスチックの削減や廃棄物90%再利用を目指す。たとえば、全客室に浄水タップが備えられており、ろ過したての水をいつでも手元で飲める気遣いが。サステナビリティを理念ではなく美学として体現している。

シグネチャーレストラン「NiNi」(ニニ)では、南仏リヴィエラのくつろいだエレガンスと日本の洗練を融合したコースをジョスパーグリルで表現。バー「Spotted Stone」(スポッテッド ストーン)は都内でも有数の規模となる50種類以上の日本クラフトジンを擁し、ボタニカルと蒸留の世界へ誘う。

英国発オーガニックブランド「バンフォード」と協業した「バンフォード ウェルネス スパ」(bamford WELLNESS SPA)では、京都産の竹のツールと緑茶オイルで全身をほぐすシグネチャーの「ジャパニーズ バンブー マッサージ」をはじめ、指圧やリフレクソロジーなど古来の知恵と現代のセラピーが交わるホリスティックな体験を提供。自然光が差し込む18mの屋内プールと24時間フィットネスも完備した。感度の高い旅人が東京で求めてきた「緑と静けさと誠実さ」を、一つの場所で手にできる。誰かに合わせることなく、自分のペースで緑に包まれた空間に心ゆくまで身を委ねたい。

1 Hotel Tokyo(ワンホテルトウキョウ)
2026年3月開業
東京都港区赤坂2-17-22 赤坂トラストタワー38〜43F
Tel:03-6441-3040
https://www.1hotels.com/tokyo

  • editor: Aya Hasegawa