パルミジャーニ・フルリエ創設30周年! 世界5本限定の希少ウォッチ「カリヨン トゥールビヨン」が誕生。

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パルミジャーニ・フルリエが30周年を迎えた。これを記念し、「時」を「聴く」ための時計として新作「カリヨン トゥールビヨン」を世界5本限定で発売。

修復から始まったブランドが辿り着いた、音の建築

ウォッチ「カリヨン トゥールビヨン」」(18Kホワイトゴールド、φ 40mm、手巻き)¥xxxxxxxx(予価? 発売予定日確認)/パルミジャーニ・フルリエ

時計ブランドが節目の年に複雑機構を発表することは珍しくない。しかし、パルミジャーニ・フルリエが創業30周年に選んだのは、単なる技術競争の果てにあるスーパーコンプリケーションではなかった。

2026年5月29日、メゾン創設30周年の日に発表された「カリヨン トゥールビヨン」。それは、4つのゴングが奏でるミニッツリピーターとトゥールビヨンを組み合わせた世界限定5本の特別なタイムピース。

時間を聴き、時間そのものを感じると言う贅沢

456個のパーツが織りなす、小さな音の建築。

このモデル最大の特徴は、4つのゴングを備えたミニッツリピーター機構だ。

ミニッツリピーターとは、スライドレバーを操作することで現在時刻を音で知らせる複雑機構のこと。かつて照明が十分ではなかった時代、暗闇の中でも時刻を知るために生まれた機構として知られる。なかでも「カリヨン」と呼ばれる仕様は極めて希少なものとなっている。

中世ヨーロッパの鐘楼から着想を得たカリヨンの音色は、単なる時刻表示を超えた体験をもたらす。時間を見るのではなく、耳で感じる。腕元に宿る小さな建築物が、持ち主だけのために時を奏でるのである。簡単に時間の確認ができてしまう今、耳を傾け時間そのものを聞く、というのは、現代人にとってなんと贅沢な余白となるだろうか。

音を形にしたデザイン

音を生む4本のゴング。その曲線にメゾンの美学が宿る。

波打つような有機的な曲線は、修復したペラン・フレールの懐中時計から受け継いだものとされ、通常はムーブメント内部に隠されることが多いゴングをあえて見せることで、音という目に見えない存在を視覚化している。

鳴り響く前の静寂を映したようなモーニングブルー。

モーニングブルーのハンドハンマードダイヤルとの組み合わせも美しく、静謐な表情の中に、これから鳴り響く音への期待感が宿る。

複雑機構は裏側へ。美学はあくまで静かに語る。

一方で、トゥールビヨンやパワーリザーブ表示はケースバック側に配置された。

複雑機構を正面から誇示するのではなく、ダイヤル側には静けさと余白を残す。この抑制された美学こそ、近年のパルミジャーニ・フルリエらしさといえるだろう。そんな静かな顔をしながら、複雑機構を搭載したタイムピースとしては異例の約12日間という驚異的なパワーリザーブを実現している。美しさと強さが同居した本品は、ブランドの歴史の重みとも捉えられる。

限定5本。その価値は希少性だけではない

世界限定5本。その数字だけを見れば、希少なコレクターズアイテムに映るかもしれない。しかし、この時計が特別なのは数量の少なさではない。修復から始まり、理解によって育まれ、現代の技術と美意識によって再解釈された30年の集大成であること。その背景こそが価値の本質と言える。

パルミジャーニ・フルリエは創業30周年にあたり、自らのルーツへ立ち返った。そして辿り着いた答えが、時間を「見る」ためではなく「聴く」ための時計。「カリヨン トゥールビヨン」は、単なるアニバーサリーモデルではなく、過去の記憶と未来の創造をつなぐ、ひとつの音の建築というアートピースと言えるだろう。

問い合わせ先

パルミジャーニ・フルリエ
03-5413-5745
https://www.parmigiani.com/

  • photography: Parmigiani Fleurier text: Izumi Akamatsu