初夏に、フルーツと麹でつくるサングリア【ホームパーティレシピ】

Lifestyle

パーティ料理研究家でワイン、チーズのプロでもある青海七生が、ワクワクするようなホームパーティのレシピを提案する連載。


麹を使った調味料が好きで、日本へ帰るたびに乾燥麹を買い、ボルドーの自宅で塩麹や醤油麹を仕込むのが楽しみのひとつです。

2026年からは、夫がボルドーで酒造りを始めたことで、フランスにいながら気軽に米麹を手に入れられるようになりました。ここでは、フランス・カマルグ地方で育てられたジャポニカ米を使用し、丁寧に蒸し上げ、麹菌を撒いて作っています。

米麹づくりはとても繊細な作業です。麹は発酵の過程で自ら熱を生むため、温度が上がりすぎないよう、細やかな温度管理が欠かせません。そのため仕込みの期間中は蔵に泊まり込み、昼夜を問わず温度を確認しながら、手作業で丁寧に育てています。

「飲む点滴」とも呼ばれる甘酒。
発酵食品の代表ともいえる味噌。
麹の発酵の過程で生まれる酵素やアミノ酸、ビタミン類などが溶け出た麹水。
そして、毎日の料理に気軽に取り入れられる塩麹や醤油麹。

麹のある暮らしを通して、その魅力をフランスの友人たちともシェアしたい——。
そんな思いは、日を追うごとに大きくなっています。

ところが、実際に麹の良さについて説明してみると、どこか伝わりきっていないような感覚があり、自分の知識や言葉が足りていないことを実感しました。そこで今年3月、鹿児島の種麹屋「河内源一郎商店」で開催された1泊2日の麹研修に参加し、改めて麹について学んできました。

その研修中に出会ったのが「麹フルーツウォーター」です。水に麹とカットフルーツを加え、一晩ほどかけてゆっくりとエキスを引き出した飲み物で、麹とフルーツの栄養素が溶け出し、美容にも良いと言われています。フルーツの酸味や自然な甘みが加わることで、普段の麹水よりも格段に飲みやすく、華やかな味わいになります。

その麹フルーツウォーターをヒントにアレンジしたのが、今回のレシピ「フルーツと麹の自家製サングリア」です。麹やフルーツのエキスを気軽に取り入れながら、彩りや自然な甘みも一緒に楽しめます。

★フルーツと麹の自家製サングリア★

【材料】(2人分)
乾燥麹 100〜150g
白ワイン 1本(750ml)
グレープフルーツ(白) 80g
グレープフルーツ(赤) 80g
オレンジ 80g
キウイ 80g
ブドウ(緑) 80g
ブドウ(赤) 80g

【作り方】
1. フルーツの準備:柑橘類は果肉を取り出す。キウイは皮をむき、食べやすい大きさに切る。ブドウは半分に切り、種がある場合は取り除く。

2. 漬け込み:容器にすべての材料を入れ、全体を軽く混ぜ合わせる。冷蔵庫で一晩以上置く。

3. 仕上げ:たっぷりの氷を入れたグラスに注いでいただく。

※レシピ材料は参考。
お好みのフルーツでアレンジしながら、気軽にオリジナルのサングリアを楽しんでいただけたらうれしいです。

【ポイント】
・甘めのサングリアにしたい場合、シロップやハチミツを加える代わりに、甘口の白ワインを使うのもおすすめです。例えば、スティルタイプ(泡の出ていないタイプ)のモスカート(Moscato)などはフルーティで甘さがしっかりとしたワインなので相性が良さそうです。

・1日目はすっきりとした味わいです。2日目の方が、フルーツと麹がなじみ、よりまろやかになります。

・オレンジやブドウ、キウイが入るとフルーツの自然な甘みが出やすいです。

青海 七生

パーティ料理研究家

フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。