一度は乗りたい。日本の港から乗れる豪華クルーズ船3選。

Lifestyle

慌ただしい日常を離れ、海の上でゆったりと過ごす――、クルーズはそんな究極の贅沢を叶えてくれる。ひとたび乗り込めば、そこは洋上の我が家。きめ細やかなもてなしと美食に身をゆだね、移りゆく景色を眺めるだけで心が満たされていく。そんな極上の船旅へと誘う注目の客船のなかから、日本の港を起点にできる憧れの豪華客船をピックアップ。2泊3日気軽に楽しめるショートクルーズから、海外へと足を延ばすロングクルーズまで、初心者にもおすすめな憧れの船旅をチェックして。


飛鳥Ⅲ

日本を代表するクルーズ船で、洋上の贅沢を知る

Ⓒ TakehiroNakamura

2025年7月に就航した「飛鳥Ⅲ」は、郵船クルーズが34年ぶりに建造した新造客船だ。全長約230m、総トン数約5万2265トン、乗客定員680名。ドイツのマイヤー・ヴェルフト社が手がけた船体は、日本船籍の客船として最大級の規模となる。

Ⓒ TakehiroNakamura

全351室のキャビンはすべて海側プライベートバルコニー付きでバスタブを完備。「ミッドシップスイート」54室のうち47室には47都道府県それぞれの伝統工芸品や特産アメニティを配した「ASUKA Ⅲ meets 47都道府県」仕様だ。さらにひとり旅に特化した「ソロバルコニー」(全22室、19.4㎡)を用意した。

Ⓒ TakehiroNakamura

「飛鳥クルーズ」を語る上で忘れてはいけないのが食の充実ぶり。「飛鳥キュイジーヌ」と呼ぶモダンフレンチのシグネチャーレストラン「ノブレス」(予約制・席料なし)、食材ワゴンが登場するプレゼンテーションスタイルのイタリアン「アルマーレ」(予約制・席料別)、和牛やロブスターを好みの薬味とともに楽しむ「グリルレストラン パペンブルグ」(予約制・席料なし)、割烹料理「海彦」(予約制・席料別)など6店舗がラインナップ。限られた日程で、どこで食べるか頭を悩ませるのも、「飛鳥」クルーズならではの楽しさだ。

Ⓒ TakehiroNakamura

12デッキの「アスカ サロン&スパ」では、波音と船の揺れが生む1/fゆらぎにオリジナル音楽とトリートメントをシンクロさせた、洋上ならではのボディトリートメントを展開。商材は、室戸の海洋深層水を配合したオリジナルコスメブランド「凪 NAGI」を使用する。

船首側の最良のロケーションに構えた、展望大浴場と露天風呂もこだわりの施設だ。夜明け前の漆黒の海から夕暮れの水平線まで、時間を変えて何度でも入りたくなる。さらに、最先端のホログラフィックスクリーンを備えたシアター、ゴルフシミュレーター、カジノ、9か所のラウンジ&バーなどがあり、退屈するヒマがない。

Ⓒ TakehiroNakamura

また、船内には、重要無形文化財「蒔絵」保持者(人間国宝)室瀬和美氏の漆芸大作をはじめ、平松礼二氏の日本画など名だたる作家の作品が点在。船内でのアート巡りも楽しい。

飛鳥Ⅲ(郵船クルーズ)
https://www.asukacruise.co.jp/asuka3/
@asukacruise_

MITSUI OCEAN FUJI(三井オーシャンフジ)

「美食のにっぽん丸」の伝統を受け継ぐ新名船で日本の海を巡る

「美食の船」として長年親しまれてきた「にっぽん丸」。その伝統を受け継ぎ、2024年12月に就航したのが、商船三井クルーズのラグジュアリー客船「MITSUI OCEAN FUJI」(三井オーシャンフジ)だ。

最大の魅力は「食」。船内には4つのレストランを備え、日本各地の食材や季節感を取り入れつつ、和食から洋食まで多彩なメニューを取り揃えた。「食のにっぽん丸」の名のもと、美食家たちを唸らせてきた同社自慢の上質な食事は健在だ。また、基本料金に、食事に加えてアルコールを含む約200種類のドリンクも含まれる「FUJIインクルーシブ」を採用。追加料金を気にすることなく、船内時間を楽しめる。

ゆとりある空間設計で、のびやかな船旅がかなうのも「MITSUI OCEAN FUJI」の醍醐味だ。全長約200mというコンパクトな船体で、大型客船では難しい地方の港にも寄港でき、その土地ならではの景色や文化、食に出会うことができる。客室は全229室すべてがオーシャンビュー。約9割にバルコニーを備え、全室にバスタブやウォークインクローゼットを完備する。乗客1.3人にクルー1人という手厚い体制で、一人ひとりに寄り添うおもてなしにも定評がある。

なお、2026年9月には、姉妹船「MITSUI OCEAN SAKURA(三井オーシャンサクラ)」も就航予定。日本の港から出航し、日本の美しさを再発見する船旅がさらに充実したものとなるはず。

MITSUI OCEAN CRUISES(三井オーシャンクルーズ)
https://www.mitsuioceancruises.com/
@mitsuioceancruises

セレブリティ・ミレニアム

世界が認めた美食の名船で、横浜から優雅な船旅へ

photography: 株式会社ミキ・ツーリスト

セレブリティクルーズのフラッグシップとして名高い、9万トン級の「セレブリティ・ミレニアム」は、2000年の就航以来、洗練されたデザインと美食で多くのクルーズファンを魅了している。

photography: 株式会社ミキ・ツーリスト

2019年には船内を大規模に改装し、客室からメインダイニング、ラウンジに至るまでほぼ全空間を一新。よりモダンで上質な空間へと生まれ変わり、世界で初めて5つ星格付けを導入した旅行メディア「フォーブストラベルガイド」が、クルーズ史上初となる4つ星に認定した。

photography: 株式会社ミキ・ツーリスト

この船を語るうえで欠かせないのが、世界に名だたるその美食だ。ミシュランの三つ星店で腕を磨いた、コーネリアス・ギャラガー氏とダニエル・ブールー氏という2名の名シェフが監修する料理は、パンやケーキ、ソースやブイヨンに至るまで、出来合いのものは一切使わず、仕込みから船内で手がける。ワインも圧巻。一隻のクルーズ船に12名のソムリエが在籍しており、1万本を超えるセラーを擁する。

photography: 株式会社ミキ・ツーリスト
photography: 株式会社ミキ・ツーリスト

船籍はマルタだが日本とのつながりも深い。「セレブリティ・ミレニアム」は、昨今では日本発着クルーズを毎年実施しており、日本人にとってなじみ深いプレミアム船として親しまれている。日本の港から極上の船旅へ繰り出してみては?

セレブリティ・ミレニアム
https://www.celebritycruises.jp/ships/ML/

  • editor: Aya Hasegawa