ウィリアム皇太子とチャールズ3世、より裕福なのは?
イギリスのチャールズ3世は王室の財務報告書「ソブリン・グラント・レポート」を公表した。ウィリアム皇太子の収入についても明らかにされている。

チャールズ国王は、王室財政の透明性をできるだけ確保したかったようだ。2026年6月25日、イギリス王室の最新財務報告書「ソブリン・グラント・レポート」が発表された。そこには2025/2026会計年度において、王室メンバーの公務や使用中の住居の維持管理に公的資金がどのぐらい投入されたかが詳細に示されている。ウィリアム皇太子の資産も明らかにされている。皇太子の資産額は12億ポンドで、主な収入源はコーンウォール公領の不動産資産だ。コーンウォール公領とはイギリス19州にまたがる総計5万1800ヘクタールの土地のことで、王位継承者であるウィリアム皇太子は公領から得る利益を毎年受け取る権利を有している。2025/2026年度にはこのほか、2160万ポンドの私的収入も得た。「デイリー・メール」紙によれば、資産額で皇太子は父チャールズ3世(個人資産6億4000万ポンド)を上回っている。
高い透明性
ウィリアム皇太子は今回初めて自分の納税申告書の内容を公表した。「宮殿関係者によれば、ウィリアム皇太子は透明性を高めたいとの考えから自発的にそうすることに決めた。チャールズ3世が君主として初めて自分の納税申告書を公表した動きとも一致している」とデイリー・メール紙は伝えている。国王の長男がコーンウォール公領から受け取る金額の大半は慈善活動や私的活動の資金に充てられる。さらにウィリアム皇太子や妻のキャサリン皇太子妃、子どものジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子の公務の大半もこれでまかなっている。
ウィリアム皇太子は毎年、自主的に所得税を納めている。「サンデー・タイムズ」紙が今年5月に報じたところによると、キャサリン皇太子妃の夫は英国有数の高額納税者であり、税額は年間700万ポンドに上るという。「この数字は、チャールズ国王の長男を英国の高額納税者の上位0.002%に位置づけるものだ」とサンデー・タイムズ紙は指摘している。実のところ、皇太子に納税義務はない。エリザベス女王は2013年に王室への補助金支給額を決める財務省と協議し、所得税、譲渡所得税、相続税の支払を免除されることになった。その効果はウィリアム皇太子にも及ぶ。だからコーンウォール公領から受け取る収入について皇太子は税金を支払う必要がない。しかし あえて別な選択をしたということは、王室が国民に与えるイメージがどうあるべきか、皇太子の考えをよく反映している。
From madameFIGARO.fr
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
- text: Leonie Dutrievoz (madame.lefigaro.fr)