海の上でラグジュアリーな滞在を。一度は乗りたい豪華客船5選。
いまやクルーズは黄金時代。ホスピタリティの名門が、次々と大海原へ乗り出している。全室スイートのスモールシップから、海に浮かぶテーマパークまで、その個性は百花繚乱。東京入港や日本発着のニュースも続々と届くいま、人生で一度は体験したい5隻を紹介。
アマンガティ

静けさも美食も海の上へ。アマンが描く新たな船旅
世界の旅人を魅了し続けるラグジュアリーブランド「アマン」が、大海原へと乗り出す。
ブランド初のモーターヨット「アマンガティ(Amangati)」は、全長183m、9デッキからなるスーパーヨット。サンスクリット語で「静かなる動き」を意味する同船は、2027年春、地中海でデビューシーズンを迎える。

全47室すべてが68㎡以上のスイートで、全室にプライベートテラスを完備。インテリアは日本旅館から着想を得た、余白のある端正な美しさを基調とし、床から天井まで届く窓を通して光と海とのつながりを感じることができる。スーパーヨット最大級というアマン・スパや、地中海料理から和食・鉄板焼きまで揃うダイニングなど、洋上に、陸のアマンそのままの世界を作り上げた。

航路にも「アマン」ならではのこだわりが随所に。約23,000トンと比較的小さな船で、大きな船では立ち寄れない港にも錨を下ろすことができるため、カンヌ国際映画祭やモナコ・グランプリといった文化的な瞬間に合わせて停泊する旅程も予定している。ヴェネツィアの大運河を滑るように進む航海も、大型船では組むことはできない希少な光景だ。静けさと安らぎ、そして、アマンならではのもてなし。「アマン」の哲学が、海の上で新たなかたちへと昇華する。

アマンガティ
就航:2027年春
船籍:マルタ
概要:全長183m、約23,000トン、47スイート(乗客定員97名)
https://www.amanatsea.com/
エクスプローラ ジャーニー

目的地は海そのもの。寛ぎのクルーズ船がついに日本に就航
スイスのジュネーブに本社を置くMSCグループのラグジュアリーブランド「エクスプローラ ジャーニー」は、「海そのものを旅の目的地に」というテーマを掲げている。初の客船 「エクスプローラ I」は2023年に、「エクスプローラ II」 は2024年に就航した。

プライベートヨットに着想を得た客船は、全室が専用テラス付きのオーシャンフロントスイート、6つのレストランを含む11のダイニング、体験型のシェフズ・キッチン、12のバー&ラウンジなど、洋上とは思えない美食体験を用意。船で過ごす一日一日が、そのまま上質なライフスタイルになる。

2026年8月3日(月)には、最新船「エクスプローラ III」が初航海。北欧やグリーンランドを巡る北方航路に加え、皆既日食を洋上から望むクルーズなどを計画している。「エクスプローラ I」に続き、船上にはロレックスの専門店も登場する予定だ。ブランド初のLNG燃料船で、美しい海への思いやりも忘れない。

2027年秋には日本発着を含むアジアの旅がスタート。紅葉の秋に日本を発ち、桜咲く春に帰港する旅程は、四季の移ろいそのものを感じることができる。現代的でくつろぎに満ちた”洋上の我が家”が、いよいよ日本の海に姿を現す。
エクスプローラ ジャーニー「エクスプローラ III」
就航:2026年
船籍:マルタ
概要:全長268m、72,810トン、463室(車いす対応11室を含む、乗客定員926名)
https://explorajourneys.com/jp/ja
ディズニー・クルーズライン

海の上の夢の世界へ。2028年、 “動くテーマパーク”が日本にやってくる
「ディズニー・クルーズライン」は、ディズニー社が手がける、ミッキーマウスをはじめ仲間たちと海の上で過ごせるクルーズ船だ。1998年の就航以来、世界中のゲストを魅了し続けてきた。1998年デビューのマジック級、2011年からのドリーム級、そして2022年からのウィッシュ級と、3つの世代からなる8隻を展開。フロリダやバハマの自社専用島を巡る航路は特に人気が高い。

船上はまさに”海に浮かぶテーマパーク”。船内ではキャラクターたちとふれあい、華やかなショーや、テーマ性あふれるレストランなど、魔法にかかったかのような時間を過ごすことができる。子ども向けの施設も世界最高水準で、家族全員がそれぞれの時間を満喫できるよう設計されているのも心強い。
さらに、2028年度には、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドグループが、人気のディズニー・ウィッシュをベースとした新造船を、日本籍船として就航させることが発表された。東京国際クルーズターミナルを拠点に、2〜4泊の船旅を予定している。総客室数1250室、乗客定員約4000名と、日本籍では史上最大級となる点にも注目だ。洋上のディズニーが、ついに日本にやってくる。
ディズニー・クルーズライン・ジャパン
就航:2028年度予定
船籍:日本
概要:東京港(東京国際クルーズターミナル)、2〜4泊の短期航路を予定、約14万トン、約1250室(乗客定員約4000名を予定)、運営は株式会社オリエンタルランド・クルーズ
https://www.orientallandcruise.co.jp/
フォーシーズンズ エクスプローラー パラオ

世界遺産の海を独り占め。11室だけの洋上リゾート
世界屈指のダイビング天国として名高い、常夏の楽園・パラオ。フォーシーズンズが手がける洋上リゾート「フォーシーズンズ エクスプローラー パラオ」は、手つかずの海を優雅に巡る。

全長39mの双胴船はわずか11室。スタンダードの客室でもゆとりの広さを誇り、船首のエクスプローラー・スイートには大きな窓とプライベートバルコニーが備わる。最大の魅力は毎日異なる海域へ錨を下ろす自由さ。ユネスコ世界遺産のロックアイランドを抜け、ダイバー憧れのブルーコーナーやジャーマンチャネル、無数のクラゲが漂うジェリーフィッシュレイクへ。船内にはダイブセンターがあり、初心者から熟練者までを、その日いちばんの海へと案内してくれる。

料金には宿泊と1日3食の食事、ダイビングやウォータースポーツ、島でのアクティビティまでが含まれる。屋外デッキで味わうパラオ産の魚介、星空の下のビーチディナー——フォーシーズンズならではのもてなしが洋上の日々を満たす。海そのものに抱かれる、唯一無二の楽園へいざ。

フォーシーズンズ エクスプローラー パラオ
就航:2023年
船籍:パラオ
概要:全長39m(双胴船)、全11室。パラオ共和国(コロール発着)
https://icmjapan.co.jp/fourseasons/hotels-resorts/explorerpalau/
ザ・リッツ・カールトン ヨットコレクション

名門ホテルが手がける、洋上のヨットリゾート
世界的な高級ホテルブランドである「ザ・リッツ・カールトン」は、ラグジュアリーホテルとして初めてクルーズ業界に進出。「ザ・リッツ・カールトン ヨットコレクション」を立ち上げ、2022年就航の「エブリマ」、2024年の「イルマ」に続き、2025年には3隻目となる最新の「ルミナーラ」を就航させた。いずれも優雅なヨットタイプのクルーズ船だ。なお、「イルマ」は、「フォーブストラベルガイド2026」でクルーズ初の5つ星を獲得している。

大型客船にはない小回りと、ゲストとスタッフとの親密さを有しながら、世界的に知られる「ザ・リッツ・カールトン・スパ」や、ミシュランシェフ監修の美食まで、「非日常」を演出する。船尾には海へ直接出られるマリーナを備え、停泊中はウォータースポーツが楽しめる。

3隻に共通するのは、ゆとりの空間。全室がプライベートテラス付きのオーシャンビュースイートだ。各客室には専属コンシェルジュがつき、洋上でも「ザ・リッツ・カールトン」の細やかなもてなしが受けられる。たとえば、「ルミナーラ」のゲストとスタッフの比率は、1対1.2。クルーズ船としてはトップレベルだ。
そのルミナーラが2026年3月20日、ついに東京へ初入港を果たした。今年は東京発着クルーズを複数回予定。この機会に、「洋上のザ・リッツ・カールトン」を体験してみては?

ザ・リッツ・カールトン ヨットコレクション「ルミナーラ」
就航:2025年
船籍:マルタ
概要:全長241m、約46,750トン、226室(全室テラス付きスイート、乗客定員452名)
https://www.ritzcarltonyachtcollection.com
- editor: Aya Hasegawa