イタリア旧王家の末裔、20歳になった次女のルイーザ・ド・サヴォイアとは?

Culture

8月16日(日)、ルイーザ・ド・サヴォイアは、両親であるクロティルド・クローとエマヌエーレ・フィリベルトに囲まれ、20歳の誕生日を祝った。控えめな次女として知られる彼女は、スペインで法学を学ぶ学生として、現在も学業を続けている。

長年別居しているエマヌエーレ・フィリベルト・ド・サヴォイアとクロティルド・クローは、8月16日(日)、ある特別な出来事のために顔をそろえた。それは、次女の誕生日だった。というのも、ルイーザ・ド・サヴォイアがこのほど20歳の誕生日を迎えたのだ。女優のクロティルド・クローは、インスタグラムのストーリーでこの日の様子を少しだけ公開。ルイーザが父親に抱きつく、親子の仲睦まじいひとときを動画に収めた。しかし、姉のヴィットリアとは対照的だ。ヴィットリアは、いずれ父親の後を継いでイタリア王家の当主となる立場にあり、女優としても活動を始めている。一方、妹のルイーザは、はるかに目立たない存在である。しかし、彼女は生まれたときから、両親とともに世間の注目を浴びてきた。

2006年8月16日にジュネーブで生まれたルイーザは、翌月には早くも雑誌「Point de Vue(ポワン・ド・ヴュ)」の表紙を飾った。「子どもの誕生は魔法のような瞬間です。ルイーザの笑顔を見ると、心を揺さぶられ、すっかり夢中になってしまい、信じられないほどのエネルギーが湧いてきます。8月16日以来、私は小さな雲の上にいるような気分で、そこから降りてこられないのです」と、当時クロティルド・クローは同誌に語っていた。誕生から1年後の2007年6月9日、ルイーザはグシュタードからほど近い場所で洗礼を受けた。そこは、父方の祖父母が暮らしている場所でもある。この日、ラウェネンの教会には約60人の招待客が集まった。当時、ルイーザには父親の後を継ぐことになるような運命は、何ひとつ決まっていなかった。しかし2019年、祖父であるヴィットーリオ・エマヌエーレが、サリカ法(女子の王位継承を認めない制度)の廃止を発表。現在、ルイーザは姉のヴィットリアに次ぐ、王位継承順位第2位となっている。また、ルイーザはキエリ公女およびサレミ伯爵夫人の称号も持っている。

フランス、イギリス、スペイン

ルイーザはパリで育ち、2009年にエコール・ジャンヌ=マヌエルに入学。その後、私立のアルマ学院に進んだと、彼女のLinkedInのプロフィールには記されている。2021年、環境を変えることを決意したルイーザは、イギリスのオックスフォードへ向かい、独立系のインターナショナルスクール、セント・クレアズに入学した。ルイーザはそこに3年間在籍した。卒業後、2025年9月からは法学を学ぶことを決意。エマヌエーレ・フィリベルト・ド・サヴォイアによると、現在はスペインで法学を専攻しているという。「ルイーザは、スペインの大学で法学を学んでいます。とても成績の優秀な学生ですよ」と、彼は2025年6月、「Gala」のインタビューで語っている。

ジョニー・アリデイの葬儀に参列したクロティルド・クローと娘のヴィットリアとルイーザ。
(パリ、2017年12月9日)photography: Pool/ABACA

しかし、ルイーザが公の場に姿を見せることはほとんどない。彼女が写真を撮られることを受け入れた数少ない機会は、2017年のジョニー・アリデイの葬儀のような、悲しい出来事の場だった。また、2024年には祖父ヴィットリオ・エマヌエーレ・ド・サヴォイアの葬儀にも姿を見せている。とはいえ、両親のインスタグラムアカウントでは、ときおり彼女の姿を見ることができる。エマヌエーレ・フィリベルトは、誕生日やクリスマス、元日など、1年の大切な節目には家族写真を頻繁に投稿している。2023年には、ふたりの娘が父親の足首に、それぞれ自分の名前をタトゥーで入れている動画を公開した。一方、ルイーザ自身もインスタグラムのアカウントを持っているものの、写真や動画を投稿することはごく少なく、ストーリーを時折投稿する程度だ。

姉と同じく自立心の強いルイーザだが、両親とはとても親しい関係を保っている。「クロティルドと私は、娘たちが幼い頃、とてもよくやってきました。いつかふたりが自分の力で人生を歩んでいけるように、できる限りのことをしてきたのです。私は娘たちと毎日電話で話しています。とても仲がいいんですよ。クロティルドと私が、いつでも娘たちのそばにいることを、ふたりとも分かっています」と、サヴォイア公は「Gala」に語っていた。さらに彼は、現在、自分にとって重要なのは、娘たちがそれぞれ自分自身の人生を築いていけることだと付け加えている。「娘たちは私と同じように、自由への強い渇望を持っています」と、彼は同誌に語った。この言葉からも、若いルイーザが、好奇の目や世間の注目から離れてひっそりと暮らし、自分の思い描く人生を築いていくことを好む理由がうかがえる。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Leonie Dutrievoz (madame.lefigaro.fr)
  • translation: Hanae Yamaguchi