Promotion

ALLSAINTS

アーロン・エッシュが描く、新しいオールセインツ。

Fashion

1994年にイーストロンドンのスピタルフィールズで誕生した、オールセインツ。レザーやデニムを軸に、音楽やストリートカルチャーと結びついた、型にはまらない自由なスタイルで独自の存在感を築いてきた。新たにクリエイティブ・ディレクターに就任したのは、ロンドン出身のデザイナー、アーロン・エッシュ。ブランドの歴史と個性を受け継ぎながら、現代の感覚で再構築した初のコレクションと、彼が考えるオールセインツらしさについて聞いた。

新生オールセインツは、日常のワードローブから始まる。

ケイティ・イングランドがスタイリングを務めた、アーロン・エッシュによる初の2026年秋冬コレクション。

―アーロンさんにとって、オールセインツはこれまでどのような存在でしたか? また、いまご自身がそのブランドを率いることを、どのように感じていますか?

僕にとって、オールセインツはいつもイーストロンドンを象徴する存在でした。少し享楽的で、少し反骨的。この街で育った僕にとって、オールセインツは明確な意味を持つブランドのひとつだった。誰かがその服を着ているのを見ると、その人がどんな人物なのかが、すぐに伝わってくるような感覚がありました。

だからいま、自分がそのブランドを任されていることには、どこか現実とは思えないような感覚がありますね。自分が成長する過程で強く記憶に刻まれてきたブランドですから。正直なところ、まだこの状況に慣れようとしているところです。

―2026年秋冬コレクションは、どのような考えから始まったのでしょうか?

本当に優れたワードローブには何が必要なのかを考えるところから始まりました。今回のコレクションにスタイリストとして関わってくれたケイティ・イングランドとは、僕たちが普段よく着ているものについて、時間をかけて話し合った。

白いTシャツやジーンズ、セーターといった、ごく日常的なアイテムから始め、そこからコレクションを組み立てていきました。特にひとつ、お気に入りのルックがあるわけではありません。このコレクションが、とてもシンプルなものから、より華やかなものまでを行き来しているところが気に入っています。その両方に同じだけの注意が注がれていることは、とても珍しいと思います。

―オールセインツで初めてコレクションを手がけるにあたり、チームとの服作りにはどんな変化がありましたか?

信じられないかもしれませんが、僕は会社に所属して働くのは、これが初めて。チームが僕と一緒にこの道のりを歩んでくれていることに、本当に刺激を受けています。デザイナーたちがこれほど早く仕事の進め方を変えていく様子を見るのは、素晴らしい経験でした。

以前、彼らはコンピューター上でデザインしていましたが、僕はすべての服を実際にモデルに着てもらって、フィットを確認したいと思うタイプ。必要ならば、僕自身が床に膝をつき、生地にピンを打つ。それは大変な作業だけど、完成した服を着れば、その違いを感じてもらえるはずです。袖を通したときの感覚が、本当に素晴らしいものになっているから。

―長い歴史を持つブランドの何を守り、何を進化させたいと考えていますか?

誰もが「オールセインツ」だとわかる、その認知度は、僕が大切に守っていきたい。名前を聞いただけで、それが何を意味するのかをすぐに理解してもらえるブランドは、そう多くありません。

2026年秋冬コレクションに登場した、レザーを主役にしたルック。

オールセインツの場合、おそらく多くの人が真っ先に“レザー”を思い浮かべるでしょう。もちろん、レザーは今後さらに発展させていきたい分野だし、この価格帯において、僕たちは最高レベルのレザー製品を作っているという自信もある。だからこそ、その可能性を追求しない手はない。

そして音楽もまた、オールセインツにとってごく自然な存在です。音楽は常にブランドの一部であり続けてきました。何か新しい関係を作り上げるというより、これまでの関係をさらに深めていきたいと思っています。

服と同じくらい大切なのは、「誰が、どう着るか」。

モデルをはじめ、アーティストや学生、シェフ、スケートボーダーなど、ロンドンの多彩な人々を起用した2026年秋冬キャンペーン。ブランドを象徴する「ラムスカル」も、新たなロゴとして再解釈された。

―今回のキャンペーンには、モデルだけでなく、アーティストや学生、大工、シェフ、スケートボーダーなど、多様な人々が登場します。アーロンさんが街で思わず目を留めるのは、どのような人ですか?

服を着る人は、服そのものと同じくらい重要です。僕は、優れたキャスティングディレクターであり、親しい友人でもあるナディア・リー・サードと仕事をしています。彼女は僕が求めているものを理解しているだけでなく、そのストーリーに命を吹き込める人をロンドンの街から探し出すために、労を惜しみません。

大切なのは、決して従来の美の基準ではありません。僕がより強く惹かれるのは、その人が放つ存在感です。思わず二度見してしまうような、何かを持っている人に興味があります。結局のところ、大切なのは、その人が服をどのように着るかです。

―服作りだけでなく、ロゴやキャンペーン、ウェブサイトまで手がけています。「ブランドの世界」をデザインする面白さとは?

その2つはまったく異なる課題です。服であれば、袖やポケット、フィットのわずか半センチにまでこだわることができます。一方、ブランド全体を手がける場合は、何百もの要素すべてが、同じ世界に属していると感じられるようにしなければなりません。

ブランドを長年象徴してきた羊の頭蓋骨のモチーフ「ラムスカル」も、まったく新しく作り直そうとしたわけではありません。余計なものを削ぎ落とし、そもそもなぜこれほど多くの人に認識される存在になったのかを理解することが重要でした。それがウェブサイトやキャンペーン、店舗にも反映され始めています。その過程には、とても大きな手応えを感じています。

―自身のブランド「アーロン エッシュ」とオールセインツは、どのように分けて考えていますか?

僕は毎日、ふたつの役割を担っています。オールセインツに取り組み始めた当初は、実はアーロン エッシュらしく見えすぎないよう、かなり意識していました。ところが、友人やエディターたちに服を見せると、彼らはすぐに両者のつながりを感じ取ったみたいです。カットやプロポーション、色使いなど、自然と僕自身から出てくるものはあるのだと思う。

ただし、プロダクトそのものはまったく異なります。アーロン エッシュは、はるかに小さく、より限定された世界。一方オールセインツには非常に大きな顧客基盤がある。自分とはまったく異なる誰かのことも考えなければなりません。それは、この仕事で僕が最も楽しんでいることのひとつでもあります。

―ロンドンは、アーロンさんの美意識にどんな影響を与えていますか?

僕にとってロンドンは、ただのホーム。ほかの場所に住んだことがありませんから。ロンドンには、世界で最もおしゃれな人たちがいると思います。でも、この街では、誰も周りと同じように見られたいとは思っていないように感じる。

高価なものの隣にチャリティーショップで見つけたものがあったり、古着と新しい服を組み合わせたり、ひとつの装いの中にまったく異なるリファレンスが混在していたりします。この街には、本当にルールがありません。

おそらく、それが僕に最も大きな影響を与えています。僕は、何をどう着るべきかを誰かに細かく指示したいわけではないんです。むしろ、良いものを渡して、その人がどう着こなすのかを見たいのです。

―仕事以外で、変わらず好きなものは?

愛犬とお酒。これはいつも変わりません。

新生オールセインツが見据える、その先。

オールセインツの新クリエイティブ・ディレクターに就任した、アーロン・エッシュ。

―最後に、これからオールセインツをどのようなブランドへ導いていきたいですか?

オールセインツには、ブランドとして独自の視点を持っていてほしいと思っています。世の中で起きていることにただ反応するのではなく、人々が本当に関心を持てるものを発信したい。服でも、音楽でも、イメージでも、コラボレーションでも、どのような形であってもです。

このブランドには、大きな可能性があるし、僕たちは、世界で最も重要なブランドのひとつになりたいと思っています。野心的に聞こえるかもしれませんが、決して非現実的だとは思いません。そうでなければ、何のために挑戦するのでしょうか?

問い合わせ先
  • text: Tomoko Kawakami