イギリスから届いた、奮闘する中高年の人生賛歌。

Culture

生き延びる術をイギリスのおっさんたちに学べ。

『ワイルドサイドをほっつき歩け
 ーーハマータウンのおっさんたち』

ブレイディみかこ著 筑摩書房刊 ¥1,485

イギリスの底辺中学に通う息子の成長を描いた『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』が大反響を呼んだ著者が、今度は労働者階級の愛すべきおっさんたちを俎上に載せたノンフィクション。EU離脱後の格差社会をたくましく生き抜いていく彼らの姿は、日本のいまとどこか地続きで、政治経済が日常生活をいかに揺さぶるかを考えさせられる。離婚に失業、人種差別に医療問題とシビアな現実をこれでもかと描きつつ、笑って泣ける人生賛歌になっている。

*「フィガロジャポン」2020年9月号より抜粋

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réalisation : HARUMI TAKI

この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/culture/200906-livre-03.html