パリジャンなら一度はその履き心地を知らねば!というのが、ジェイエムウエストンの靴。1891年に創業のメゾンは、昨年120周年を祝ったところだ。(ジェイエムウエストンという名前は1922年から)。19世紀末は産業革命の成果であらゆる分野で機械化が進んでいた時代だが、ジェイエムウエストンは大量生産より職人仕事が可能にする品質を大切にした靴作りを続け、そして今も続けている。
120周年記念パーティの際、エッフェル塔から遠くない16区の本社建物の庭に書かれた”120″。なお、メゾンの歴史はパリではなく、1891年にエドゥワール・ブランシャールによってリモージュで始まった。
昨年11月、16区にある本社で 120周年記念パーティが開催された。エントランスでゲストを迎えたのは、ジェイエムウエストンがその製作を任されているブーツをはいたフランス近衛騎兵連隊。この日、作家ディディエ・ヴァン・コーヴラール氏がジェイエムウエストンをテーマに創作した小説も発表された。
カッコいいとしか言いようのないブーツを履いた近衛騎兵が、会場となったジェイエムウエストンの本社の入り口でゲストを迎えた。
上奥左、上奥右:会場には作家のサンテグジュペリ、歌手のシャルル・トレネ、フランク・ゲーリーなど過去から現代のセレブファンにオマージュを捧げるコーナーが作られた。 上:小説『J.M.WESTON』はパリ市内の書店で入手できる。
とりわけ有名なのはローファーで、メゾンの長い歴史の中でふたつの大きな話題の持ち主である。1968年の5月革命の際に良家の若者たちは体制批判のひとつの象徴として、ジーンズに合わせ、父親が大事にしているローファーを盗み履きするということをしたのだ。それから時は流れ1980年代。当時流行のBCBG スタイルに不可欠なアイテムとして、人気が再燃。店に行列ができるほどだったとか。日本男子もパリに行ったらジェイエムウエストン詣!というのが、おしゃれな行為だった。
地下のバースペースでは、60年代のパリの若者をテーマにしたフランソワ・アルマネ監督の『La Bande du drustore』が上映された。ジェイエムウエストンが靴の提供をした作品だ。
また昨年は、2001年からアーティスティック・ディレクターを努めるミッシェル・ペリーが、キツネ、アンドレ、オランピア・ル・タンたちとコレボレーションしたローファーやブーツを発表した。この顔ぶれからもわかるように、今やBCBGたちだけではなく、ファッションピープルも愛するジェイエムウエストンとなったのだ。
2011年春夏コレクションで、ローファーはもちろん、他の型もキツネとのコレボレーションで発表された。
ハーフサイズ展開と6種のウィズサイズのおかげで足にすばらしくフィットする1足を選べるのは、こだわりを持つことを誇る男たちを喜ばせる。女性用のローファーもあり、マニッシュテイストをモードにとりこみたい女性たちには最高の小道具。マドレーヌ店ではベーシックなローファーはエナメル、カーフなどが揃っていて、1足450ユーロ。くたびれることなく美しいフォルムを保ち続けるので、少々高価でも、長い目でみればお買い得といえるのでは?
1, boulevard de la Madelaine 75001 Paris
Tel. 01 42 61 11 87
営)10時~19時30分
休)日
http://www.jmweston.com
この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/travel/120-jm.html