【Weekly連載 30】caoと榎本マリコの往復書簡。
caoの心の育て方。
caoさんのちょっと不思議な体験話をもとに、いろいろな気付きが見つかる連載「caoの心の育て方。」今回は、毎月イラストを担当してくださる榎本マリコさんからcaoさんへ、caoさんから榎本マリコさんへの往復書簡をお届けします。
cao さん
はじめまして、と言っていいのでしょうか…。
まだお目にかかってはいないですが、いつもcao さんの言葉に触れているせいか勝手ながら私の中ではすでに大きなcao さん像があります。
cao さんの軽やかな言葉の中にギュギュッとヒントが込められていて、悲しみや不安、醜い感情ですら全部オッケー!と、まるっと抱きしめてくれるような言葉に、毎週私も助けられているひとりです。
今回はcao さんとこうして往復書簡で対話させていただくという滅多にない機会をいただき、どんなことを書こうかと頭の中をぐるぐるさせていました。
たくさん伺いたいことはあるのですが、やはり先の見えない今の時勢もあり(元々の後ろ向き思考も相まって)私自身、心がぐらぐらでうまく前向きに切り替えることができない日々を送って
います。
散歩をしたり、深呼吸したりして気分転換を図りますが、すぐに引き戻されてしまいがちに…。
難しいです。今は仕方のない時なんですかね、この気持ちを抱えながら目の前のすべきことをするのも、人生の一つの通過点として大切な時なんだと言い聞かせてみたりしています。
cao さんの “地球は再生能力が高い 私たちはそんな地球にいる だから私たちも、再生能力が高い そして、順応性も優れている” この言葉にとても重要なヒントが込められている、そう感じました。
今とこれからの世界、cao さんにはどんな景色が見えますか?
まとまりのない文ですみません…
いつかいつか、お目にかかれる日を心より楽しみにしております!
そしてこれからも、イラストで寄り添わせてください。
榎本 マリコ
初めまして、榎本マリコさん
そして、お便りをありがとうございます。
なんだか、こうしてお便りをいただきますコト、お便りをしますコト。
くすぐったい感じがいたします。
マリコさんの作品とわたしのつぶやく言葉が、先にご一緒させていただいているからでしょうか。
照れくささが隠せなくて、心がプルプルと揺れちゃいます。
こういうのって、もしかしたら胸キュンなのかも~と思いを寄せて楽しんでいたら、さらにボッと照れくささがマシマシなり、くすぐったいこの感覚をうれしく感じております。
このくすぐったさ、実は「caoの心の育て方。」の連載が始まる前からなんです。
マリコさんと「caoの心の育て方。」のご担当者さんが言葉を交わし、作品のイメージをふくらましてくださっている時から。
あらためまして、「caoの心の育て方。」の連載をご一緒させていただけますこと、うれしくて毎回どんな作品かと楽しみにしています。
わたし勝手に、
プロフィールの作品と連載のときの作品のイメージのふくらませ方に違いがあり、マリコさんの作品ひとつひとつを楽しませていただいております。
どれも魅力的。
わたし勝手をさらに、
この魅力がマリコさんの欠片の一つだと思うと、見入ってしまいます。
イメージを作品にする。
凄いですね。
わたしは苦手なんです。
マリコさんからのお便りに、
" 今とこれからの世界、cao さんにはどんな景色が見えますか?" と、くださった言葉に、これ!という言葉が見つからないのですよね。
マリコさんの問いの答えにはなっていないかもしれませんが、地球は有限的にあり、いつも輝いている。
そんな感じ、みたいな。
マリコさんは
未来をどのようにイメージしていますか。
何処から未来を視るか、未来とはどこを指すのか。
人それぞれでいいんだと思います。
ひとりひとりの未来へのイメージが明日をつくり
明日の積み重ねでちょっと先の未来がつくられるとしたら、
マリコさん、今何しましょっか?
頭の中をぐるぐるとしてくださり、お便りをいただきありがとうございます。
マリコさんとお会いできる機会を楽しみにしています。
caoより
MARIKO ENOMOTO
アーティスト、イラストレーター。ファッションを学んだ後、絵の創作を開始。国内外のグループ展や個展で作品の発表を続ける。書籍の装画やCDジャケット、雑誌、広告など幅広いジャンルのアートワークで活躍、装画を手がけた書籍に『82 年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著、筑摩書房)、『むらさきのスカートの女』(今村夏子著、朝日新聞出版)などがある。www.mrkenmt.com
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illustration : MARIKO ENOMOTO