いま、パリジェンヌが始めていること パリの最新美容ニュース、飲む薬草で体調管理⁉︎

コロナ禍を経たパリジェンヌたちの関心は、美容より「健康」だ。なかでも、フランスで伝統的な植物療法をもとにユニークな薬草ドリンクがたくさん登場し、話題になっている。体調管理のためにパリジェンヌたちが取り入れている、最新ドリンクとは？

植物療法士が症状に合わせてハーブを調合する薬局、エルボリストリ。新薬の発展によって減ってしまったが、オーガニックや植物療法を好むパリジェンヌたちは、不調を感じたらまずエルボリストリを訪れる人が多い。さらに近年、ハーブによる体質改善や美容効果が見直され、ドリンクやチンキなどで手軽に取り入れられるように。ハッピー・ニーヌのハーブティーやシェーズのボタニカルウォーターは、風邪をひきそうな時や眠れない時など、さまざまな悩みに対応。また、セーヴの白樺樹液やイルズのエッセンスは、デトックス効果の高さで注目されている。

右：タンポポやイラクサなど、さまざまな薬草を調合。コップ1杯の水に20滴垂らして飲む。1日3回、20日間続けた後、2週間休むサイクルを3カ月繰り返すことで、高いデトックス効果を発揮。Cure Mouvement 50ml 39ユーロ/Ilse　左：オーヴェルニュ地方の女性が白樺の幹から直に樹液を飲み、肌と髪を美しく保つ伝統から考案。バイオテクノロジーで抽出した新鮮な白樺樹液にキノコやチャーガを加え、抗酸化力の高いドリンクに。Cure de Sève de Bouleau Bio 75ml 13.90ユーロ/Saeve

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パリのハーブ屋さん
クリシーのハーブ薬局と、ブイヨン・ピガール。

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ハッピー・ニーヌ

南仏生まれの女性がハーブ農家で修業後、2018年に始めた店。パリの自家菜園をはじめ、世界中から仕入れたオーガニックハーブを調合する。種類豊富なブレンドハーブティーから、症状に合わせて提案してくれる。

タイムやエルダーフラワー、ユーカリなど、抗菌作用のあるハーブを調合。風邪の初期症状や免疫力アップに。Fleur de Sureau Camomille BIO 60g 8ユーロ

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シェーズ

2021年に、コスメ業界で経験を積んだ女性が、マルティニークでハーバリストだった祖母から継いだ知識をもとにオープンした店。ハーブティーやボタニカルウォーター、アロマオイルなど、豊富な品揃えが魅力。

鎮静効果の高いオレンジフラワーウォーターは、飲んでもよし、化粧水のように使ってもよし。Eau Botanique Fleur d’Oranger Bio 100ml 23ユーロ

●1ユーロ＝約132円（2023年3月現在）
＊「フィガロジャポン」2023年3月号より抜粋