2024年トレンドのボブスタイル。「ひと昔前」にならないため気をつけたいことは?

Beauty 2024.08.06

ファッションショーの最前列でもレッドカーペットでも、最近よく見かけるのがボブスタイル。今年のボブはどこがポイントだろうか。

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イタリアンボブを取り入れたペネロペ・クルス。photography : dpa / dpa/abaca

定番スタイルながらシーズンによってボブ人気に多少の波はある。だが2024年は間違いなく当たり年だ。多くのセレブが髪を切り、ボブスタイルを取り入れている。「ボブはクラシックなヘアスタイルのひとつで、デサンジュのシグネチャー・カットのひとつです」と、ヘアサロン・デサンジュのトレーニングセンター長、レミー・アンソラは言う。「ボブ人気再燃は歓迎すべきニュースですね。ロングヘアは誰にでも似合うわけではありませんから。ボブスタイルは雰囲気があって個性を出しやすい髪型です」

コロナ禍をきっかけに、髪の毛を伸ばし、ロングヘアや超ロングヘアにするセレブが目立っていた。「2024年は長さを変えて、ショートやベリーショートにする女性も増えることでしょう。変化をつけるのに前髪を作るのもいいですね。長めでも短めでもジグザグにカットしても......クリエイティブな観点からはそのほうがずっとおもしろいです」

「ボブ」ならバリエーションは無限だ。「当たり前のことですが、その人に似合うようになるにはいくつもの要素を考慮しなくてはなりません。まず顔の形とシルエットです。たとえばえらの張った顔の人は直線的なラインよりも、ふんわり丸みを帯びたラインが年齢を問わず合いますね」とのこと。アシンメトリーにするのか、昔ながらのボブにするのか、カットひとつとっても選択の幅は広い。その人の個性も大事な要素だ。「基本的なポイントとして髪質、髪の太さや量、癖なども押さえる必要があります」とレミー・アンソラは指摘した。

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アンジェルのようなショートボブ

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2024年2月28日、コペルニのファッションショーでのアンジェルの前髪ありショートボブ。photography : Reynaud Julien/Reynaud Julien/APS-Medias/ABACA

コペルニの2024-2025年秋冬コレクションにアンジェルは新しいヘアスタイルで登場し、注目を浴びた。前髪ありのショートボブでニュアンスカラーも印象的だった。レミー・アンソラによれば、「おでこが狭い人は前髪を作らない方がいいのです。とりわけ眼鏡をかけている場合、前髪で顔の幅が狭く見えてしまうおそれがあります。でも短めのワイドバングや、重めの切りっぱなしボブにシャギーカットの前髪でコントラストを効かせるのはありです」とのこと。ショートボブ派にはほかにキャリー・マリガン、アメリカ・フェレーラ、ジュリア・ガーナーらがいる。「細い髪の人にとっては、手軽なボリュームアップ効果もあるのでとてもいい選択です」

ジェニファー・アニストンのようなロングボブ

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全米映画俳優組合賞授賞式でのジェニファー・アニストンのロングボブ。(2024年2月24日)photography : Collin Xavier/Collin Xavier/Image Press Agency ABACA

ボブならば長さも自由自在。ロングボブは、髪をちょっとだけ切りたい人にとって手頃な解決策だ。スペインのレティシア王妃や、最近「フレンズ」の頃のような髪型に戻ったジェニファー・アニストンは、そのことを理解している。

ペネロペ・クルスのようなイタリアンボブ

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ゴヤアワードでのペネロペ・クルスのイタリアンボブ。(マドリード、2024年2月10日)photography : DPA / DPA/ABACA

2023年のゼンデイヤを皮切りに、イタリアンボブになった人は多い。ボリュームがあって華やかな印象のスタイルで、レッドカーペットにぴったり。長さは鎖骨にかかるくらい。ペネロペ・クルスやモデルのエルザ・ホスクもいまやこの髪型だ。

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「ひと昔前のボブ」にならないために気をつけたいこと

「ひと昔前のボブは形がきっちりしていて、まっすぐ切った後に毛先を少しカットしました。これからは、もう少しアレンジしてボリュームの中に動きを出し、顔の周りにレイヤーを入れましょう。レザーカットで質感を出すのもいいでしょう。カラーリングやバレイヤージュも効果的です。ただしいちばん大事なのはスタイルをキープすること。2〜3カ月に一度はお手入れしないと、ラインが崩れてしまいます」とレミー・アンソラ。

ジェニファー・ロペスのようなウェットルック

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スキャパレリのショーでのジェニファー・ロペスのウェットボブ。(パリ、2024年1月22日)photography : Reynaud Julien/Reynaud Julien/APS-Medias/ABACA

今年の1月、ジェニファー・ロペスはスキャパレリのショーで新たなヘアスタイルを披露した。「濡れたようなヘアスタイルはマスキュリン&フェミニンを感じさせるのにぴったり。とりわけメイクと服を対比させるとインパクトが増します」とレミー・アンソラは言う。

メラニー・ローランのようなウェービーボブ

最後に、髪を巻くというのもボブをアップグレードさせる効果的なバリエーションだ。レッドカーペットやファッションショーの最前列でもよく見かける。「これはいつだって根強い人気があり、リクエストは多いですね」。メラニー・ローラン、ケリー・ラザフォード、ナオミ・ワッツ、ジュリー・ガエらもよくやっている。ストレートアイロンかウェーブアイロンで髪に動きをつけること。

結論:ストレートでもウェーブがついていても、短くても長くても、前髪があってもなくてもボブはボブ。自分に似合うスタイルが見つかるはずだ。

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ゴールデングローブ賞でのナオミ・ワッツのウェーブロングボブ。(ロサンゼルス、2024年1月7日)photography : Collin Xavier/Collin Xavier/Image Press Agency ABACA

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ディオールのショーでのケリー・ラザフォードのウェーブのついたロングボブ。(パリ、2024年2月27日)photography : Reynaud Julien/Reynaud Julien/APS-Medias/ABACA

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レイ・ドルビー・ボールルームで開催されたプロデューサー・ギルド・アワードでのアメリカ・フェレーラのショートボブ。(ハリウッド、2024年2月25日)photography : MediaPunch/MediaPunch/INSTARImages/ABACA

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ディオールのショーでのレナ・マフーフのボリューミーなボブ。(パリ、2024年2月27日)photography : Reynaud Julien/Reynaud Julien/APS-Medias/ABACA 

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キャリー・マリガンのウェービーショートボブ。(ロサンゼルス、2024年2月26日)photography : Collin Xavier/Collin Xavier/Image Press Agency ABACA

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ラスベガスのシネマコン2023にて、ゼンデイヤのイタリアンボブ。(2023年4月27日)photography : Atoa James/Atoa James/UPI/ABACA

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パラグアイ大統領との昼食会でのスペインのレティシア王妃。(マドリード、2024年2月28日)photography : GTres/GTres/ABACA

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シャネルのオートクチュールショーでのジュリー・ガエのウェービーロングボブ。(パリ、2024年1月23日)photography : Berzane Nasser/Berzane Nasser/ABACA

text: Justine Feutry (madame.lefigaro.fr)

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