強豪サッカーチームだけじゃない! マインツのベストバイ3軒。 【ドイツのおいしい手土産】

Lifestyle

写真/文:田村亮(ワイン/フード/トラベルジャーナリスト)

「ドイツのスパークリングワイン『ゼクト』を巡る、ラインヘッセンの旅。」で訪れたドイツ南西部の街、マインツ。強豪プロサッカークラブでは有名だけど、どんなフードカルチャーがある? マインツ観光の合間に徒歩で気軽に立ち寄れる中心街の3軒のショップを巡って、ショップオーナーやスタッフたちが日本人旅行客に推したい“メイド・イン・ジャーマニー”の手土産をヒアリングしてきました!

ドイツ全国のハイクオリティなチョコレートが勢揃い。|ショコラーデンハウス・アム・ドム(Schokoladenhaus am Dom

市街の中心、マインツ大聖堂に隣接して70年以上にわたり店を構える老舗チョコレートショップ「ショコラーデンハウス・アム・ドム」。

その名もドイツ語で“大聖堂に面したチョコレート専門店”という「ショコラーデンハウス・アム・ドム」。この日はワイナリーとのコラボイベントも開催中だった。

かつてはこの場所で自社製造をしていたが、それに飽き足らず全国の高品質なチョコレートを多数仕入れて販売していくうちに、工房が手狭になったため、ドイツ中のチョコレートを集めたセレクトショップへと転換。現在は、自社ブランドチョコはオリジナルレシピをメーカーに提供し、製造してもらっているという。

店頭に立つオーナーのアレクサンドラ・ボルトさんと夫のゲルハルトさん。スタッフたちの商品知識も豊富で、とても親切。

特筆すべきは、プラリネ(アーモンドやヘーゼルナッツに砂糖を加えてキャラメリゼしたもの)を使用したチョコレートだけで、なんと120種類もの品揃えを誇ること。ほか、ドイツ伝統のマジパン(アーモンドと砂糖の練り物)を使用したもの、需要の高いヴィーガン・チョコも豊富に揃う。

お勧め商品を次から次へと持ってきては、熱心に説明してくれたゲルハルトさん。もうチョコレート愛が止まらない! といった様子。
ゲルハルトさんが「マイ・ベスト・ビーントゥーバー・チョコレート!」と太鼓判を押す「シェル・ショコラーデン」。1926年に南ドイツ・グンデススハイムに創業。ワインとのペアリングを考えた職人の手によるチョコレート製造のパイオニアといわれる。

Schokoladenhaus am Dom

Schöfferstraße 6, 55116 Mainz

Tel +49 6131 227161

営)10:00〜18:00(月〜金)10:00〜14:00(土)

休)日

https://www.schokoladenhaus-am-dom.de/

グミ発祥の国ドイツで、グミのバリエーションの底力を知る。|ベーレン・トレフ デア・フルクトグミ・ラーデン(Bären-Treff, Der Fruchtgummi Laden)

1920年代にグミを生んだ国ドイツには、世界的有名ブランドが多数存在する。グミとは、ドイツ語で「ゴム」を意味するが、それは果汁をゼラチンで固めた食感がまるでゴムのようだったことから名付けられたのだとか。

中心街のショッピングセンターの一角、ひと目でそれとわかるグミ感全開の外観。店名の「バーレン」はドイツ語でクマの意。

赤いクマのオブジェがエントランスで迎えてくれる、ここマインツの「ベーレン・トレフ デア・フルクトグミ・ラーデン」は、30年以上の歴史を持つ自社製グミの専門店。ショーウィンドウや店内はどこを見わたしても、カラフルでさまざまなフォルムをした、かわいいパッケージのグミ、グミ、グミ! 寿司、ハンバーガー、ピッツァやビールをかたどったものまで……。

グミを集めてピッツァ型に。テイクアウトの箱にまで入れる再現性の高さに驚く。

もはやこれはスイーツを通り越し、ドイツのポップカルチャーの域である。消費者のニーズに合わせ、グルテンフリー、保存料不使用、ベジタリアン、ヴィーガン、ゼラチン不使用など、あらゆる選択肢があるのも本場ドイツの専門店ならでは。子どもたちだけでなく、大人たちもすっかり童心に返り、夢中になって買い物が楽しめること請け合いだ。

母の日、父の日用ギフトのかわいらしいイラストが描かれたパッケージも(各4.90€)。
ショップスタッフお勧めは、ワイン好きの心をくすぐるシャンパングラスに入ったグミと、完全ヴィーガン対応グミの大容量詰め合わせ(各5.60€)。

Bären-Treff, Der Fruchtgummi Laden

Am Brand 23, 55116 Mainz

Tel +49 6131 220048

営)10:00〜18:00

休) 日、祝

http://www.fruchtgummi.de/

ローカルフードやハンドメイドの“箱貸し”コンセプトストア。|ス・ファハル・マインツ (’s Fachl Mainz)

店内に無数に設置した「ファハル」(木箱)を地元の小規模生産者やクリエーターに貸し出して、地域密着でサスティナブルな商品を集め、販売するというユニークなコンセプトストア「ス・ファハル・マインツ」。

店舗はドイツ国内の他の都市にも複数あるが、ここマインツ店はマインツ周辺のローカルな商品が多くを占める。

そのコンセプトどおり、食品・飲料だけでも、オイル、ビネガー、砂糖、ハチミツ、ジャム、パスタ、スパイス、ノンアルコールドリンクやお酒など、大手スーパーの流通にはほとんど乗ってこないローカルな少量生産の商品が所狭しと並んでいる。

オープンは2022年、コロナ禍のまっただ中だったそう。コンセプトに賛同したリピーターがマインツを再訪する度に立ち寄ってくれ、ショップと顧客とのいい関係が生まれている。

そのため、店頭在庫限りで終売となり次回入荷を待つことにはなるが、そのぶん一期一会の出会いを求めて、ことある度に訪れてみるのも楽しい。フード&ドリンク以外にも、ハンドメイドや衣料、雑貨なども同様のコンセプトでクリエイターが直接商品を搬入・陳列しているため、訪れる度に宝物探しのようなワクワクした気分にさせてくれる。

パスタの色合いや形状を男女の髪に見立てたユニークなパッケージ「グッド・ヘア・デイ・パスタ」は、ドイツのグルメブランド「グリーノミック(Greenomic)」が展開するパスタブランド。パスタソースも販売。
この日店内に並んでいた商品の中からスタッフの個人的お勧めは、「レーヴェンクラウト(LÖWENKRAUT Ⓡ)」によるシーズニング「シュトーレン・トッピング」(4.9€)と、気鋭のナッツブランド「ザッツ・ナッツ(that’s nuts)」が100%アーモンドで作る「アーモンドバター」(10.7€)。

‘s Fachl Mainz

Inselstraße 4, 55116 Mainz

Tel +49 6131 6934411

営)11:00〜19:00(月〜金)、10:00〜18:00(土)

休) 日

https://www.fachl.at/en-gb/Stores/Germany/s-Fachl-Mainz

取材協力/Wines of Germany

https://jp.winesofgermany.com/

  • photography & text: Ryo Tamura