2021年 第74回カンヌ国際映画祭 アンジェル、マリオン・コティヤールと初日に登場か?

Culture 2021.07.06

カンヌ映画祭のオープニングを飾るレオス・カラックス監督の映画『Annette』(原題)で、マリオン・コティヤールやアダム・ドライバーとともに映画初出演を果たした歌手のアンジェル。これまでのキャリアに加え、さらなる活躍が期待できそうだ。

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2019年5月14日、カンヌ国際映画祭でのアンジェル。 photo : Matt Winkelmeyer/Getty Images

2019年11月、ベルギーのウェブサイト「7sur7」で活動休止を発表し、ファンを騒然とさせたベルギー生まれのシンガーソングライター、アンジェル。彼女は24歳で引退するつもりだったのだろうか? 

2017年10月に発表したデビューシングル「La Loi de Murphy」に始まり、その1年後に発売したデビューアルバム『Brol』の成功に支えられた2年間の集中的なツアーを経て、一息つきたいということだった。同じインタビューの中で、「しばらく何もしないでいるのはちょっと怖い。もしかしたら死ぬほど退屈するかもしれません」と打ち明けていた。

そしてアンジェルは自分の新たなステージとして、映画の世界を選んだ。彼女はフランス人監督レオス・カラックスの新作『Annette』に、マリオン・コティヤール、アダム・ドライバーとともに出演している。アメリカのロックバンド「スパークス」のメイル兄弟が楽曲を提供するミュージカル仕立ての本作で、アンジェルは有名になりたいと願う若い女優を演じ、役を手に入れるための動機などを歌う。わずか2分間の登場だ。

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「トイ・ストーリー」からドーヴィルまで

歌手と並行して、映画の世界へと徐々に足を踏み入れていったアンジェルにとって、この作品への出演はこれまでのキャリアの自然な延長線上にある。

2019年5月、カンヌ映画祭のオープニングセレモニーに登場したアンジェルは、ミシェル・ルグランとアニエス・ヴァルダに敬意を表し、ヴァルダの監督作品である『5時から7時までのクレオ』のサウンドトラックから「Sans toi」を歌った。

その1ヵ月後には、フランス語吹き替え版『トイ・ストーリー4』のキャラクター、ギャビー・ギャビーの声優に抜てき。さらに同年9月にはフランス・ドーヴィルで開かれたアメリカ映画祭で、シャネルとマダム・フィガロが開催したディナーショーに登場した。

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名誉あるデビュー

『ポンヌフの恋人』、カイリー・ミノーグが出演した『ホーリー・モーターズ』の監督であり、カンヌの常連でもあるレオス・カラックスの作品で、小さな役とはいえ、2人のスターとともに演じることにより、アンジェルはファンの前から姿を消さなかったばかりでなく、映画の世界に足を踏み入れたのだ。

これは同じくポップスの世界で成功を収めたヴィルジニー・エフィラ(彼女は新人歌手発掘番組の司会者として人気になった)と同じパターンかもしれない。彼女たちはともにポップスの世界で順調なスタートを切った後、映画の世界で才能を発揮した。

ジュスティーヌ・トリエ監督の『ヴィクトリア』でその才能を発揮したヴィルジニーは、ポール・バーホーベン監督の『エル ELLE』に続き、カンヌ映画祭で発表される彼の次回作『Benedetta』(原題)に出演している。

text : Pascaline Potdevin (madame.lefigaro.fr)

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