90sのシノラー衣装が、ロンドンっ子をも魅了する！？

ロンドンのサマセット・ハウス エンバンクメント・ギャラリーにて、"カワイイ"の文化的本質に迫る『CUTE』展が開催中。そこに、現在はデザイナー/アーティストとして活躍する篠原ともえが、90年代に自身のためにデザイン・着用していたアイテムが展示されている。

ギャラリーたっての依頼により公開されたアイテムは、シノラーファッションの衣装およびアクセサリーやそのほか関連グッズなど。会場内の一角で当時のポップカルチャーを代表するもののひとつとして紹介されている。本展では、その名のとおり"カワイイ"をテーマに、ファッション、アートを中心におもちゃやビデオゲーム、音楽など、シーンにおけるその文化現象を取り上げている。心揺さぶる「CUTE」という感情が持つ魅力を解き明かし、"カワイイ"カルチャーの可能性を探り、体感できるという興味深い内容だ。世界各国から30名を越えるアーティストが参加し、日本からはサンリオの代表的なキャラクター、ハローキティの作品も展示されている。

90年代登場時に、独創性にあふれたポップでカラフルな篠原ともえのファッションは、多くの人に鮮烈な印象を残した。"カワイイ"文化の一端を担ったシノラースタイルは、ロンドンの人々や若い世代にはどのように映るのだろうか。「イヴニング・スタンダード」紙は、「インターネット世代のアダルト・チャイルドはもちろん、まさにインターネット世代の子を持つ保護者たちにもマストビジット」と大絶賛しているほか、そのほかのメディアからも好評を博している。期間中ロンドンを訪れる予定のある人は、ぜひ本展をチェックして！