チャールズ3世、キャサリン皇太子妃、ウィリアム皇太子に続き、カミラ王妃も公務離脱。

Culture 2024.03.04

公務に"疲れ果てた"カミラ王妃が休暇を取ることになり、英王室の主要メンバーの不在問題をイギリスのメディアも注視している。

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ソールズベリー大聖堂での行事に出席するカミラ王妃。(ウィルトシャー、2024年2月8日)photography: Abaca

チャールズ3世のがんが発表されて以来、妻のカミラ王妃は13もの公務をこなしてきた。その結果"疲れ果てた"王妃はしばらく「海外で太陽を浴びながら」休暇を取ることになった、と英「サン」紙は3月2日に報じた。3月3日に出発、行き先は明らかにされていない。同紙は王妃不在の間、誰が王室を守るのかという疑問を投げかけている。

カミラ王妃は確かに、たったひとりで奮闘していた。夫のチャールズ3世、そして"腹部の手術"で療養中のキャサリン皇太子妃、"個人的な理由"から名付け親であるギリシャ最後の国王、コンスタンティノス2世の追悼行事を欠席したウィリアム皇太子が軒並み公務を離脱したなかで、カミラ王妃はここ1週間、「まだ活動している唯一の主要ロイヤルファミリーメンバー」だったとサン紙は振り返る。

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主要メンバーの不在

こうしてカミラ王妃はウクライナのファーストレディ、オレナ・ゼレンスカに会い、ギリシャのコンスタンティノス2世の訃報に弔意を表し、彼を偲ぶレセプションパーティーを主催して「数百人」を招待した。さらにバッキンガム宮殿で開催された子どもの作文コンテストの行事にも参加した。

あまりの多忙ぶりに、エプスタイン事件への関与で告発され、王室の職務を剥奪されたアンドルー王子が、カミラ王妃に次ぐ王室メンバーとしてギリシャのコンスタンティノス2世の追悼式典に引っ張り出されたほどだ。王妃が今後しばらく不在になることで、「王室の主要メンバーがことごとく不在という重大事にいったい誰が王室を守るのでしょうか」と王室専門家のイングリッド・スワードはサン紙に懸念を表明した。

休暇を取って少し休むべき

もっとも王室専門家は楽観的に考えている。つまり、カミラ王妃が休暇を取るということは、チャールズ3世の健康状態が良い方向に向かっている証拠ではないだろうか。しかも王妃が休暇を取るように「主張」したのは多分国王本人だろうとも言う。「ここ数ヶ月、王妃が疲弊しているのを国王は知っていました。王妃は夫の健康状態にとても気を揉んでいたからです。そんななかで、忙しい王室行事スケジュールをこなし、国王やキャサリン皇太子妃の健康状態にも気を配ってきました。確かに王妃は休暇を取って少し休むべきです」

王室のためなら何でもする覚悟

カミラ王妃はなんとしてでも自分の職務を全うする決意を固めている。「サンデー・タイムズ」紙は「王妃は自分がロイヤルファミリーを率いる立場になるとは思っていなかっただろうが、王室のためなら何でもする覚悟を決めている。王妃は国民の反応に励まされ、自分に意外な資質があるのを発見した。王妃の奮闘ぶりに、宮殿スタッフの間での評価は急上昇した」という関係者の公式見解を紹介している。王妃不在の間は、復帰したウィリアム皇太子、アン王女エドワード王子と妻のエディンバラ公爵夫人ソフィー妃が公務をこなすはずだとサン紙では見ている。チャールズ3世の妻は、3月11日のコモンウェルス・デーの記念式典で華々しく復帰する予定だ。

text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)

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