シルヴィー役で人気急上昇! フィリピーヌ・ルロワ=ボリューへ15の率直な質問。

Culture 2024.09.12

Netflixオリジナルドラマ「エミリー、パリへ行く」でフィリピーヌ・ルロワ=ボリューが演じているエミリーの上司、シルヴィー・グラトー。その人気はシリーズ4作の間にヒロインをしのぐ勢いだ。そんな注目キャラクターを演じる彼女に自身の現在地、本音をインタビュー。

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フィリピーヌ・ルロワ=ボーリュー Photography : Luc Braquet

いつも完璧スタイルを崩さないマーケティング会社のカリスマ上司というキャラクターは、彼女をトップ女優へ押し上げた。今回のインタビューで本人が述べているように、それは本人にとっても素晴らしい体験となり、彼女自身、この役をとても気に入っているのだそう。

ーー今の気分を聞かせてください。

夏の間は「エミリー、パリへ行く」のプロモーション関連でエキサイティングなイベントが色々あったから、今は海辺で少しくつろぎたいですね。

ーー9月12日から配信開始となるseason4のpart2について教えてください。

part1は5つのエピソードで話が展開しましたが、もちろん色々問題は起きます。シリーズ制作者のダーレン・スターは、波乱万丈なストーリーの帝王ですからね。part2は、私が子供時代を過ごした街、ローマでフィナーレのクライマックスを迎えるんです。

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ーーこれまでのエピソードの中でシルヴィーはどう進化したと思いますか?

深みを増したと思います。人生がそれほど単純ではないこと、そして選択する時が来たことに気づいて、自己問答と内省の時期を過ごしているのです。

ーーあなた自身がシルヴィーに影響された部分はありますか?

答えはNon。幸いなことに私は彼女よりもある意味、大人なんです(笑)。ただ、この役で俳優として認められたことで、自信がつきました。

ーー撮影現場ではどのようにコミュニケーションをしていますか?

みんなとはあえて少し距離を置いて、読まれないようにしているのですが、共演している人たちはもう私のことをよく知っていてどんな演技をするかなんて読まれているんだと思います。中でも、サミュエル・アーノルド(ジュリアン役)とブルーノ・グーリー(リュック役)とは、とても仲良くなりました。

ーー自分のことを話すのは苦手ですか?

自分のことばかり話すのはちょっと自己中心的な人間のように感じるんです。みなさん、俳優にもいろいろな面があることを知って驚かれるようですが、俳優は特殊な存在に思われがちだけれど私たちだって普通の人間。あれこれ悩むんです。

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ーー大嫌いなことはありますか?

割と最近は誰かの意見に共感できなくてもイライラしなくなりました。人が何を考えようと自由だと思い、気にしません。ただ、不誠実な人にはとても腹が立ちますね。

ーー答えられない質問はある?

ないです。答えたくなければ、拒否するのではなく、はぐらかして答えるようにしています。

ーー仕事へは情熱を感じている?

ええ、もちろん! 演技すると気分が高揚します。撮影現場にいる時間が一番好きなんです。

ーー自分が誤解されていると思うことはありますか?

私が世界をジェット機で飛び回るようなブルジョワ一家の出身だと思われていること。両親は美しいものを愛するアーティストでしたが、一方でずっと働き詰めでしたから。
※編集部注:父、フィリップ・ルロワはイタリアで有名な俳優、母はディオールでジュエリーデザインを手掛けモデルでもあった。

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ーー人からどう思われたい?

誠実な人だと思われたいですね。どうして誠実あることにこだわるのか、自分でもわからないのですが......、たぶんいつもの古いトラウマからくるものなんでしょう!

ーー欠かせないアクセサリーは?

フラットな乗馬ブーツこそ私が愛してやまないアイテム。シック&スポーティ、私が好きな要素が詰まっているんです。

ーー最近、自分で自分が誇らしいと思ったことは?

33歳の娘が人生の転機を迎えた時に、陰ながらですが娘を支えられたことですね。正面切って話すことでもなかったのですが、大切なことを伝えて、理解してもらえたことを誇らしく思っています。

ーー新学期を迎える季節は好きですか?

とんでもない! 休みが終わってしまって自然から遠ざかり、教室に閉じ込められるのは昔から嫌いでした。

ーーこのインタビューが終わったら、なにをしますか?

ノルマンディーの海辺に行きます。お昼にはスズキを料理する予定です。

text : Marion Géliot (madame.lefigaro.fr)

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