メーガン夫人とハリー王子、米大統領選の投票を呼びかける。

Culture 2024.09.25

ハリー王子夫妻は、運営するアーチウェル財団を通じて、アメリカの未登録者の有権者宛の手紙を送り、次の大統領選挙で投票するよう促している。

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ボゴタを訪問中のハリー王子夫妻。(コロンビア・ボゴタ、2024年8月15日)photography: Eric Charbonneau / Archewell Foundation via Getty I

「投票は単なる権利ではなく、地域社会の運命を左右する基本的な方法です」ハリー王子とメーガン夫人は、アーチウェル財団のウェブサイトに掲載されたこの言葉とともに、米国で11月5日に実施される次期大統領選挙に投票登録し、投票に行くよう地域社会に呼びかけた。この共同声明の中で、ハリー王子夫妻は、投票を「市民の責務」として位置づけ、政治的立場に関わらず、「より公正で平等な世界の基盤である」と主張した。「投票に参加することで、私たちは『ひとりひとりの声が重要である』というメッセージを広めたいと考えています」と夫妻は声を揃えて述べた。

今回の動きは、9月17日に行われた「全米有権者登録の日」を機に、アーチウェル財団が行った取り組みである。彼らのチームは、未登録の有権者に投票登録という重要な一歩を踏み出してもらうため、個人宛ての手紙を書くために集まった。そのために、彼らは「Vote Forward(ヴォート・フォワード)」というツールを利用した。このツールは、アメリカ人に投票を促すためにNGOが立ち上げたものだ。

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民主党支持

現時点で、ハリー王子とメーガン夫人は投票を促すことにとどまり、特定の候補者や政党への支持については言及していない。しかし、いくつかの兆候から、ハリー王子夫妻が予測不可能な共和党のドナルド・トランプよりも、現職の副大統領である民主党のカマラ・ハリスを支持している可能性が高いと考えられている。また、彼らは2021年5月に開催された「Vax Live: The Concert to Reunite the World」というオンラインコンサートイベントに参加し、現職のジョー・バイデン大統領とその妻ジル・バイデンを支持したことが挙げられる。これは、新型コロナウィルスのパンデミックの中、世界的にワクチン接種を促進するために開催された。そして、ドナルド・トランプとその息子エリックが彼らに対して発言したことも影響しているだろう。

2024年8月、イギリスのニュースチャンネル「GBニュース」で、トランプ元大統領の息子エリック・トランプは、メーガン夫人とハリー王子を具体的な名前ではなく、「イギリス王室の問題児」と表現した。また、ドラマシリーズ「SUITS/スーツ」に出演した元女優のメーガン夫人に言及し、どんな環境にも「悪者」や「腐ったリンゴ」が存在することを示唆した。その後、王室に対し、「彼らを引き取ってください。アメリカから喜んで送り返します」とハリー王子夫妻について語りかけた。

その前の2024年3月には、ドナルド・トランプは夫妻を攻撃し、来年11月の選挙で自分が勝利すれば、ハリー王子はアメリカから強制送還される危険性があるとまで主張した。2022年には、ドナルド・トランプはすでにハリー王子夫妻に対する反感を示していた。彼は、ジャーナリストのピアーズ・モーガンに対して、「メーガン・マークルのファンではない」と語り、ハリー王子との結婚は「うまくいかないと思う」と述べていた。チャールズ3世の次男については、「(ハリーは)国に対してとても無礼で、恥ずべき存在だと思う」とも語っている。これらのことを考えると、ハリー王子夫妻がドナルド・トランプに投票するとは考えにくい。

text: Camille Lamblaut (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi

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