南極の氷の海の上で踊るバレリーナ！？「美しすぎる」と話題になった動画とは？

Culture 2025.03.16

南極の海を舞台に優雅に踊るバレリーナの映像が話題となっている。極寒の中、氷が漂う極寒の海でエレガントに舞う姿は、米CNNでも取り上げられた。

南極のバレリーナ

バレリーナで振付師のヴィクトリア・ドーバービルは今年1月、自身のInstagramやTikTokアカウントに一本の動画を投稿した。それは、大きな氷が漂う南極の海の上でバレエを披露するという驚くべき映像だった。

海の中でヴィクトリアが立っているのは、船の船首バルブ（喫水線下にある船首の突起）と呼ばれている部分だ。巨大な氷の漂う紺碧の海の中、赤い船首バルブの上で、真っ白なチュチュを身にまとって優雅に舞い踊るヴィクトリア。その姿はなんとも幻想的だ。この動画はたちまち大きな評判を呼んで数百万回再生され、InstagramでもTikTokでもおよそ50万件のいいねを獲得した。

視聴者の多くはその見事な映像に「美しい」「素晴らしい」と賞賛を送ったが、中には「AIではないの？」とフェイクを疑う声も出てきた。元々の動画にも「この動画にAIは使っていない」とキャプションを入れていたのだが、AI疑惑を払拭するため、またどうやって撮影したのか興味津々なフォロワーのため、ヴィクトリアはメイキング映像も公開している。メイキングには、上着を着てリハーサルする様子やボートから船首バルブに乗り移るシーンなどが収められている。

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思いもよらない場所にバレエを持ち込む

米CNNのインタビューによると、ヴィクトリアは「巨大な船と、南極の白さを表現するチュチュを身につけた、か弱いバレリーナの違いを表現したかった」と語る。また撮影を行った写真家で映像作家のマシュー・フォーゲットは、南極を舞台に選らんだことについて、「これはヴィクトリアがいつもやろうとすることで、思いもよらない場所にバレエを持ち込むんだ」と話した。

マシューの言葉通り、ヴィクトリアはこれまでにも意外なものとバレエを組み合わせる試みを行なっている。たとえば昨年のパリオリンピックでも、公式会場でヒップホップダンサーとコラボしたり、柔道や馬術などスポーツとバレエを組み合わせるユニークな動画をアップしたりしている。ヴィクトリアのSNSには、爆発する砂塵の前で踊ったり、チュチュを着て砂漠でバイクを走らせたりなど、さまざまなやり方でバレエを楽しむ彼女の姿が多数投稿されている。

今後も新しいものを作っていきたいと、ヴィクトリアの創作意欲は高い。今後も思いもよらぬ場所でバレエを披露して、ぜひ世界を驚かせてほしい。

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