【2026年ワールドカップ】なぜアルゼンチンのサッカー選手はタトゥーが多いのか?
7月19日(日)、スペインはアルゼンチンとワールドカップ決勝に臨む。アルゼンチンは、今大会においてタトゥーを入れている選手の多さで際立っているチームのひとつだ。

ついに決まった。2026年サッカーワールドカップ決勝は、スペインとアルゼンチンの対戦となる。この試合では、選手たちはそれぞれのユニフォームで見分けることができるが、それだけではない。スペイン代表の選手たちとは対照的に、アルゼンチン代表の選手たちはほぼ全員がタトゥーを入れている。サッカー界はもちろん、スポーツ界全体でもタトゥーは珍しくないが、アルビセレステ(アルゼンチン代表の愛称)では、ほぼ全員がタトゥーを入れていると言っても過言ではないほど、それが当たり前の光景となっている。
2018年ワールドカップで実施された調査によると、大会に出場した選手のうち、目に見える場所にタトゥーを入れていた選手は35%弱だった。一方で、南米の選手に限るとその割合は53.5%に達し、地域別では最もタトゥーを入れている選手の割合が高かった。さらに、別の研究チームは2022年、アルゼンチン代表選手が好んで入れているタトゥーの種類についても調査を行った。その結果、20人中15人がカトリックに関連する宗教的なモチーフのタトゥーを入れていた。また、同じく20人中15人が、自身のサッカー選手としての実績や功績を記念するタトゥーを刻んでいた。ユニフォームや背番号、さらには優勝トロフィーのデザインまで、多くの選手が自身の体に刻んでいる。例えば、ミッドフィールダーのレアンドロ・パレデスは、ふくらはぎにワールドカップ優勝トロフィーのタトゥーを入れている。同様に、ディフェンダーのナウエル・モリーナや、FWのリオネル・メッシも同じタトゥーを刻んでいる。これらはいずれも、2022年のワールドカップ優勝を記念する証しとなっている。
サポーターも例外ではない
そのほかのタトゥーのデザインは比較的オーソドックスで、花やライオン、トラの顔、生年月日、あるいは大切な人の名前などが多い。例えば、リオネル・メッシは、息子ティアゴに敬意を表したタトゥーを体に刻んでいる。一方、アルゼンチン代表でまだタトゥーを入れていないように見える唯一の選手が、フリアン・アルバレスだ。そのため、集合写真では、彼だけが遠目からでもすぐに見分けられる存在となっている。
アルゼンチン代表
7月19日(日)、スペインは2026年サッカーワールドカップ決勝でアルゼンチンと対戦。アルゼンチン代表は、今大会でも最もタトゥーを入れた選手が多いチームのひとつだ。
自己表現の手段なのか、それとも、厳しく管理されるスポーツの世界で自らの身体を取り戻すための手段なのか。 理由はともあれ、このタトゥーブームは選手だけにとどまらない。アルゼンチンが2022年ワールドカップで優勝した後、多くのメディアが、リオネル・メッシの顔をタトゥーにする人が大幅に増えたと報じていた。今年も同様の盛り上がりを見せるのだろうか。
From madameFIGARO.fr
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
- text: Axelle Dusart (madame.lefigaro.fr)
- translation: Hanae Yamaguchi