ブラッド・ピット、元妻アンジェリーナ・ジョリーへ収入開示を要求。破局10年越しの法廷闘争のいま。
ハリウッドを代表する2人の破局から10年経ち、ふたりの法廷闘争は、新たな局面を迎えている。ブラッド・ピットは元妻アンジェリーナ・ジョリーが別居・離婚によって受けた経済的影響についての主張を争うため、彼女の収入関連資料の開示を求めている。

法廷闘争はまだまだ続きそうだ。別居から10年を経た今も、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの争いはまだ決着していない。現在の争点は子どもたちの親権でもワイナリーのシャトー・ミラヴァルの持分売却でもなく、アンジェリーナ・ジョリーの収入だ。英「デイリー・メール」紙や「TMZ」などが報じるところによると、『ファイト・クラブ』の主演俳優ブラッド・ピットは7月31日、裁判所へ書類を提出し、元妻に対して2017年から2019年までの財務資料を提出することを命じるよう求めている。その目的はアンジェリーナ・ジョリーが2016年の破局後、「俳優活動を大幅に制限せざるを得ず」、結果として「何年分もの収入を失った」との主張の真偽を確認することにある。
アンジェリーナ・ジョリー側は当初、2017年から2021年までの期間を含む財務資料の一部を提出することに同意したものの、最終的に提出したのは2020年と2021年分のみだったという。ブラッド・ピットの弁護団は、未提出の資料が彼女の主張の信ぴょう性を判断するうえで不可欠だと考えている。「これらの資料には当該期間中に彼女が得た出演料や利益配分による支払いが記録されており、原告側はこの主張の正確性とその背景を検証することができる」と、弁護団は申立書の中で述べている。
現在でも以前として法廷闘争の中心は2008年に夫妻が共同で取得し、2014年にはふたりの結婚式も行われたワイナリー、シャトー・ミラヴァルだ。アンジェリーナ・ジョリーは、2021年にワイナリーの自分の持ち分を売却した理由として、元夫からの「経済的自立」のためだったと主張している。ブラッド・ピット側が今やろうとしているのは、この説明が2017年から2019年の実際の収入状況と一致するかどうかの検証だ。しかし、6人の子どもを育てるアンジェリーナ・ジョリーはこの請求を拒んでいる。アンジェリーナ・ジョリーの弁護団は、相手の要求がプライバシーの侵害に当たると主張するとともに、ブラッド・ピット側による彼女の発言の解釈にも異議を唱えている。弁護士によれば、51歳のアンジェリーナ・ジョリーが「経済的自立」について語ったのは、彼女が経済的に困窮しているということをではなく、元夫との金銭的なつながりを完全に断ち切りたい意思表明だったという。
「重要なのはアンジェリーナ・ジョリーがお金に困っていたかどうかではありません。彼女は、自分の人生や財産を元夫のものと切り離そうとしていたのです」と彼女の弁護団は主張している。そして2020年と2021年のアンジェリーナ・ジョリーの税務資料をすでに自主的に提出済みであることも強調した。同時に彼女の弁護団は別居後にブラッド・ピットに対して提起された暴力疑惑にも言及している。当時シャトー・ミラヴァルに関して提案された秘密保持契約は、アンジェリーナ・ジョリーが自分と子どもたちが受けたと主張する暴力を「隠蔽すること」が目的だったと彼女の弁護団は主張している。これに対し、ブラッド・ピット側は一貫して否定している。

約10年間の交際を経て2014年に結婚したブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーは約8年の離婚裁判を経て、2024年末に離婚が正式に成立した。しかし、数億ドルの価値があるとされるシャトー・ミラヴァルをめぐる争いは現在も続いており、ハリウッドで最も注目の法廷闘争の1つとなっている。
From madameFIGARO.fr
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
- text: Lovelly Ndinga Ikobo (madame.lefigaro.fr)
- edit: フィガロジャポン編集部