英チャールズ国王とは対照的? ノルウェー新国王ホーコン8世、戴冠式を行わない理由。

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ノルウェー国王ハーラル5世が8月28日に死去し、息子のホーコン8世が即位した。ヨーロッパの他の君主国とは異なり、新国王と王妃メッテ=マリットの戴冠式が行われることはない。

ノルウェー王室の紋章入りの赤い布で覆われたハーラル5世国王の柩に付き添い、王宮内を進むホーコン国王と喪服姿の王室メンバーたち
photography: aflo

2026年8月28日、ノルウェー国王ハーラル5世が89歳で死去した。赤血球が破壊される溶血性貧血のため10日前からオスロで入院しており、コルチゾン治療の副作用と細菌感染にも苦しんでいた。

崩御から数時間後、しきたりに従い、息子のホーコンは政府閣僚を招集し、新国王として自ら選んだ名前を発表した。「私はホーコン8世を名乗り、父、祖父、曽祖父同様、『すべてはノルウェーのために』のモットーを引き継ぎます」。閣議には長女の王位継承者イングリッド・アレクサンドラ王女も同席していた。

この即位に伴い、妻のメッテ=マリットも王妃となる。しかしヨーロッパの他の君主国とは異なり盛大な戴冠式は行われない。2023年にはイギリスのチャールズ3世の戴冠式がウェストミンスター寺院で大々的に行われた。だがノルウェーでは王室の近代化に伴い、代替わりは簡素な形で行われるのが慣例となっている。

戴冠式なき120年

戴冠式を行わない国王はホーコン8世が最初ではない。ノルウェーで最後に戴冠式が行われたのは1906年のことだった。新国王の曽祖父にあたるホーコン7世とモード王妃が即位した際のことだ。式典はトロンヘイムのニーダロス大聖堂、すなわち1070年に建造が始まり、1300年まで改修が行われた歴史的建造物で行われた。当時は1814年制定のノルウェー憲法第12条に基づき、この大聖堂で国王が戴冠式を行い、塗油の儀式を受けるのがしきたりだったと、ノルウェー王室公式サイトは伝えている。

しかし戴冠式というものが非民主的で時代遅れと見なされるようになった結果、1908年にノルウェー最高立法府(国会)「ストーティング」は圧倒的多数でこの条項の廃止を可決した。以後はニーダロス大聖堂において新国王の要望に応じ、ノルウェー王位への即位を記念する簡素な「祝福式」のみが行われるようになった。ハーラル5世国王とソニア王妃の祝福式は1991年6月23日に行われている。

両親と同様、ホーコン8世国王も9月1日にストーティングの前で「私はノルウェー王国の憲法および法律に従いこの国を統治することを誓い、約束します。全能にして全知なる神よ、私をお助けください」と宣誓する。妃であるメッテ=マリット王妃も、夫と同時に祝福を受けられる。いずれにせよ儀式はごく内輪で行われ、他国の王室メンバーが参列することはない。出席するのは子供たち、すなわち王位継承者イングリッド・アレクサンドラ王女とスヴェレ・マグヌス王子のみである。

From madameFIGARO.fr

  • text: Leonie Dutrievoz (madame.lefigaro.fr)