クラウディア・シファー、ウィンザー城で贅沢なベルベットドレスを纏いゲストを魅了。

1990年代に一世を風靡したトップモデルは、ウィンザー城で開催されたドイツ大統領歓迎晩さん会で、キャサリン皇太子妃に匹敵する注目を集めた。

ウィンザー城でのクラウディア・シファー。（2025年12月3日）photography: PA Photos/ABACA

2025年12月3日、イギリスのチャールズ3世は、ドイツのフランク＝ヴァルター・シュタインマイヤー大統領とエルケ・ビューデンベンダー大統領夫人を歓迎する国賓晩さん会をウィンザー城で開催した。ドイツ大統領がイギリスを公式訪問するのは実に27年ぶりのこと。この歴史的瞬間を祝って多くの著名人が招かれた。キャサリン皇太子妃はきらきらと輝くお姫さまドレスにヴィクトリア女王が所有していたティアラを身につけ、いつものように最高にエレガントだった。しかしながらもうひとり、注目を集めた女性がいた。クラウディア・シファーだ。

ウィンザー城でのクラウディア・シファー。（2025年12月3日）photography: PA Photos/ABACA

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オリヴィエ・ルスタンへのオマージュ

クラウディア・シファーはウィンザー城の晩さん会にバルマンのロングブラックドレスでやってきた。ベルベットのロングスリーブラウンドネックドレスは、背中にファスナーが見えないように取り付けられており、あらゆる縫い目に施された刺繍ジュエリーが華やかさを添えている。1990年代にバルマンのクリエイティブディレクターだったオスカー・デ・ラ・レンタが創っていたような、贅沢で豪華なスタイルだ。1990年代のドレスは贅沢な生地ときらめくジュエリーの刺繍を特徴としていた。その後、バルマンのデザイナーとなったオリヴィエ・ルスタンも14年間にわたり、このスタイルを継承した。

1990年代から2000年代にかけて、ランウェイを席巻したジュエリー刺繍。オスカー・デ・ラ・レンタによるバルマン2002年春夏オートクチュールコレクションより。photography: Penske Media / Penske Media via Getty Images

「オリヴィエ・ルスタンはいい人であるだけでなく、最も才能のあるデザイナーのひとりです。とても穏やかでポジティブなエネルギーの持ち主なんです。オリヴィエはファッションに新しい視点をもたらしました。モダンで多様性に富んだ彼のビジョンはとても刺激的です。どのデザインも好きです。彼こそファッション界の新しいスターですね」と、クラウディア・シファーは2016年に語っていた。その年、彼女は有名な「バルマン軍団（Balaman Army）」の一員となっている。それはファッション界で影響力のあるパワフルな女性たちの総称で、バルマンのデザイナーが提唱したものだ。

ウィンザー城での国賓晩餐会でバルマンを着用するという選択は、オリヴィエ・ルスタンへのメッセージとみなすことができるかもしれない。40歳のデザイナーは、11月初旬にバルマンのクリエイティブディレクターを退任した。彼の若々しいビジョン、そしてファッションを誰の手にも届くものにしたいという意志により、バルマンの売上高は2012年の3000万ユーロから、2024年には3億ユーロ近くまで急成長している。

From madameFIGARO.fr