15人の目利きが選ぶ、新旧のいいモノ案内。#01 スタイリスト青木千加子が愛する、2枚のドレス。

Fashion 2017.07.20

ファッション好きな目利きの15人に、永年愛用してきた昔からの名品と、この秋冬狙っている新作アイテムを聞きました。

スタイリストの青木千加子さんが選んだアイテムは、ドレス!
青木さんが15年もの間愛用しているドレスとは? 新しく欲しいドレスとは?

【昔ながらの名品】コム デ ギャルソンのドレス

大人になる前からレース好き&ランジェリー好きの私が、鼻血を出しながらオーダーした2001年AWのコム デ ギャルソン。15年以上経っているのに、いまでも活躍している名品です。ビックシルエットのツイードジャケットをルーズに羽織ったり、細身のトレンチコートから裾のレースを覗かせたり、タイトなショート丈の革ジャンとロングのパールネックレスを合わせてみたり。

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ドレスとして着て、幅広い活躍っぷりはもちろん、レイヤード好きの私はパンツやデニムを合わせることも多く、本当に大活躍。たまに、あー、この服2着買っておけば良かった、と思うことがありますが、このドレスもそう。だから、大切に大切に。

背景にストーリーが感じられる(妄想をふくらませてくれる)アイテムは、手にした人のストーリーも紡いでくれる、それをまさに実感しているのです。このドレスは着方が難解ですし(笑)、一見ハードルの高そうなアイテムですが、ずっと私のスタメンです。

【新名品】ミュウミュウのドレス

どハマりしていた海外ドラマの『ダウントン・アビー』の影響もあり「やっぱ20年代のファッション好きだわ~」って思っていたら、展示会で出合ってしまったこの逸品! そもそもペールトーンの甘いピンクが大好きだし、襟元の装飾にも、女性らしいシルエットにも心を奪われました。

170720-new-aoki.gifドレス ¥548,640、ファーコート ¥403,920、ヘアバンド ¥55,080、シューズ ¥232,200(すべて予定価格)/以上ミュウミュウ(プラダ ジャパンカスタマーリレーションズ

そして、このドレスにはきっとファーを羽織りたいんだけど、ショールックではそのファーがヴィヴィッドなオレンジ×白というところが、さすがミュウミュウ。

本物の1920年代のドレスは、もしかしたらヴィンテージショップで出合えるかも知れないし、ヴィンテージものも大好きだけれど、ミウッチャ・プラダのクリエイティブにはそれを遥かに上回るひらめきと夢があって、ヴィンテージとは全く別のパワーを感じます。

プラダもミュウミュウも、女性としていろんな経験をし、40歳を余裕で超えたいま、本当に好きなブランドになりました。このドレスを自分のクローゼットに招き入れることができたら、なんて素敵なんだろうと、妄想が止まらない一着です。

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青木千加子/CHIKAKO AOKI
スタイリスト
東京都出身。「フィガロジャポン」をはじめとする雑誌、広告、ミュージシャンのスタイリングなどを手がける。モードにヴィンテージテイストをミックスした独自の世界観が魅力。著書に『スタイリスト青木千加子のリアルクローゼット〜Make your style〜』。
www.chikakoaoki.com
●問い合わせ先:
プラダ ジャパンカスタマーリレーションズ
0120-559-914(フリーダイヤル)

photo : JOHN CHAN

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