夜の営みに影響を与える、仕事中の「あの」悪習慣。
Lifestyle 2025.03.19
私たちの健康を損なう「座りっぱなし」は、性生活にも影響を及ぼす。性科学者のジルベール・ブー=ジャウデが、テレビ局「フランス5」の番組で語った。
座りっぱなしは性生活にも影響を与えうる photography: Tatsiana Volkava / Getty Images
私たちの性生活は多くの要因──ストレスや疲労、ホルモンバランスの乱れ、さらには心血管、生殖器、泌尿器系の問題など──に影響される可能性があることは周知の事実。だが、もっと静かに忍び寄る脅威がある。これは、性科学者のジルベール・ブー=ジャウデが1月30日にフランス5で放送された番組内で明かした内容だ。
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神経の圧迫
どんなに人間工学に基づいているとしても、オフィスの椅子は、私たちの身体に長期的な影響を及ぼす。1日8時間以上座っているとなるとなおさらだ。
「着席した状態においては、生殖器から脊髄、脳にかけて繋がる神経が圧迫されます」とブー=ジャウデは説明する。その何が問題なのだろうか。「神経が圧迫されることで、生殖器と脳の間の情報伝達がうまくいかなくなるのです」
この問題は、男女関係なく影響を及ぼす可能性がある。たとえば、勃起不全、性的興奮の低下、感度の低下などに繋がり、ときには、ヒリヒリするといった不快感を生むこともあるという。つまり、長時間にわたる神経の圧迫が「性行為中の感度を変化させる」危険性があるのだ。
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対策は?
解決策はいくつかある。一番簡単な方法は、長時間の座りっぱなしを避けること。一時間ごとに席を立ち、少し身体を動かすことは、健康に欠かせないルールの一つだ。だが、もしそんなに頻繁に席を立てないなら、圧迫を和らげるエクササイズを。
椅子に座った状態でお腹とお尻に少し力を入れる。そして、胴体をわずかに反らせ、1〜2cm背を伸ばす感覚で、身体を伸ばす。その姿勢を30秒から1分間キープした後、力を抜く。
「全身のストレッチになり、神経の詰まりも解消されます」と彼は説明する。充実したセックスライフは、身体の動きやすさを手にいれることから始まるのだ。
From madameFIGARO.fr
この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
text: Tiphaine Honnet (madame.lefigaro.fr) translation: Shion Nakagawa