仏マダム・フィガロのBWAが10周年! シャンゼリゼの劇場で盛大なセレモニーを開催。
女性起業家の支援を続けて10年――。2026年4月14日、マダム・フィガロのBusinesswith Attitude (BWA)は、シャンゼリゼのマリニー劇場で10周年を祝う盛大なソワレを開催。今年のアワード受賞者が華やかに発表された。

穏やかな暖かさと春の香り漂う4月14日19時。BWAアワードの10周年を祝うべくマリニー劇場に集まったゲストたちの間には高揚感が漂っている。アワードにとって、10年はひとつの区切り。賞への期待が成熟し、女性による起業を支援し後押しするための取り組みに力が入るタイミングだ。
マダム・フィガロ総編集長のアンヌ=フローランス・シュミットがBWAを構想した2015年当時、女性による起業の動きはまだまだ現在とは比べものにならなかった。統計がそれを物語っている。起業家のうち女性の割合は3人にひとりだが、彼女たちの調達した資金は全体の2%にすぎなかったのだ。BWAの目標はそんな状況に変化をもたらすことだった。
これまでに160名の女性起業家たちに8カ月のコーチングプログラムを提供し、ファミリーのようなコミュニティを作り上げたBWAのセレモニーとあって、会場の雰囲気は喜びいっぱい、一体感に満ちている。

ミニコンサートと2026年の受賞者たち。
セレモニーは、クリストフ・シャソルのバンドによるライブ音楽で始まった。シンガーのアラニが歌う新曲「ファースト・レディ」が終わると、壇上にはテレビ司会者でプロデューサーのマイテナ・ビラベンが登場。彼女の司会で、いよいよ授賞式が始まった。

スクリーンにはアワードの軌跡を振り返るビデオが流れ、デジタル教育のMagic Makersを立ち上げたクロード・テロジエ、老舗ニットブランドのMolliを甦らせたシャルロット・ドゥ・ファイエ、デザイナー家具を発信するInvisible Collectionの創始者イザベル・デュベルヌといった歴代受賞者たちの姿が次々と映し出される。
動画にはフィガロ・ジャポンのBWAアワード授賞式のシーンも登場。「今日は2021年以来、女性起業家との冒険に乗り出したフィガロジャポンのチームも来場しています」と紹介を受けた。
続いてマダム・フィガロのビジネス担当デスクで審査員長でもあるモルガン・ミエルが壇上へ。「飛行機が飛び立つ時、風は常に逆風。追い風はない」という言葉を引用しつつ、BWAと女性起業家たちの10年を語るスピーチは大きな拍手に包まれた。
いよいよ、今年のファイナリスト6人から選ばれた受賞者へのトロフィー授与が始まった。まずは創業4年までで最新年度に50万ユーロ以上の売り上げを記録している起業家を対象にした「アーリーステージ」賞。受賞者はスキンケアブランド、Mimétiqueのファビエンヌ・セバウンだ。

授賞式恒例の4分間ピッチで、彼女はコスメティック分野の化学者としてのビジョン、40歳で学校に戻ってバイオケミカルを学び直したこと、スキンケアに革命を起こすのは肌に近づくことだというひらめきを得たことなどを力強く語った。
同社のプロダクトには有効成分が20%も配合されている(他社では通常5%程度)。アグロ・パリ・テック校の科学者たちの協力を得たMimétiqueは昨年、たった4人のチームで初年度売上げ300万ユーロを達成。ファビエンヌは今年アメリカ進出を果たし、1200万ユーロの売り上げを目指すと語り、「1分に1プロダクト売れている」と胸をはる。ピッチは「みなさんを夢の肌に導きます」という言葉で締めくくられた。
BWAを支える人たち。
プレゼンターを務めたのは、BWA10周年のゴッドマザーでコーダリーの創始者マチルド・トマ。30年前にブドウのポリフェノールからスキンケアを作り上げ、社員の88%が女性というコーダリーの共同創始者だ。女性起業家たちのダイナミズムとエネルギーを讃えるスピーチとともに、ファビエンヌにトロフィを授与した。
今年のトロフィはブロンズと吹きガラスを操るアーティスト、リュディヴィーヌ・ルルセルのクリエイションだ。
一方、ファイナリストと受賞者のピッチの力は、7年前からBWAでコーチを担当するマルティーヌ・ギヨーの指導によって培われたもの。セレモニーに向けて自分の物語を熱く語れるようトレーニングを受けてきた彼女たちのピッチは、聴衆を魅了する力に満ちている。
「クロワッサンス」賞は、創業10年以内、急成長を記録し、200万ユーロ以上の売り上げを記録した企業が対象。受賞したのは、2020年以来、ノンアルコールのスピリッツを手がけるJNPR(ジンの原料である“ジュニパー”と発音)のヴァレリー・ドゥ・シュテール。
起業早々にコロナ禍でビジネスプランが頓挫してもくじけず、ノルマンディーに600株のジュニパーを植え、マーケットのコードを学び、500万ユーロの資金調達を果たし、ふたつのJNPRコレクションをローンチした。24年に29%、25年に15%の成長を果たし、海外に進出。レミー・コワントロー・グループの出資を勝ち取っている。

さまざまな才能
より良い社会づくりに貢献するインパクト持つ起業家に与えられる「インパクト」賞は、DIFTを立ち上げたクララ・ピジェへ。
エリート校として知られるHEC経済大学院とポリテクニックを卒業してDIFTを立ち上げた。DON(寄付)とギフトを掛け合わせたDIFTは、法人ギフトをエコロジーや社会への貢献を目的とした寄付に変えるプラットフォーム。
「他者の富を再分配したい」と彼女は説明する。個人か企業かを問わず、選んだアソシエーションに寄付をすることができるシステムだ。3年間で300社以上、20万人以上がDIFT経由で寄付した額は2000万ユーロ以上に上っている。

最後に発表されたのは「ロールモデル」賞。応募によって決定されるほかの賞とは違い、マダム・フィガロの編集部が選ぶこの賞は、女性たちに夢を与えるサクセスストーリーのヒロインに贈られるものだ。
受賞者は宇宙貨物輸送のスタートアップ企業The Exploration Company(TEC)のトップ、エレーヌ・ユビ。シスタとシスタ・ファンドの創始者で、TECに最初に投資した投資家のひとりであるタチアナ・ジャマが登壇し、彼女のサクセスストーリーを紹介した。
英仏国籍を持つエレーヌは、フランス国立行政学院(ENA)、パリ政治学院、高等師範学校という輝かしい学歴を持つ40代。ボルドーにある新しい工場からビデオメッセージを寄せた。このボルドー工場から、2028年にメイド・イン・ヨーロッパ初のカプセルが生まれる予定だ。
第11回BWAアワードの募集は9月に始まる。女性起業家をバックアップするBWAにとって、また新たな10年が始まろうとしている。
協賛:Groupe La Poste, Nespresso, Google, EY, #ConnectHers by BNP Paribas, Bpifrance, Engie, Natixis Wealth Management, Ba&sh, VISA et BFM
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
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