楽園、タヒチの島々で過ごす休日 モーレア島、緑深い山々に囲まれた"愛の島"の穏やかな時間。

Moorea

［ モーレア島 ］

上空からハートの形に見えるモーレア島は、到着すると切り立つ雄大な山々と緑の濃さに圧倒される。入り組んだ湾は海とは思えぬ静けさで、緑を映し込む。ベルヴェデール展望台から見えるのは、右手にクック湾、左にオプノフ湾、その間にそびえるロツイ山という緑と青のコントラスト。

まるで湖のようにも見える、穏やかなクック湾。

きれいな水と土地が育む甘い果物をおやつに島を巡ると、小さな店の軒先にカラフルなパレオが風に揺れている。木陰で寛ぐ家族や、おしゃべりに夢中な少女……そんな地元の人たちと一緒に、タヒチの名物料理、ポワソン・クリュを海辺でいただいて。モーレア島のゆるりとした雰囲気は、アーティストに愛され、他島に住む人も憧れるという。日帰りでも長期滞在でも、必ず訪れたい島だ。

映画『南太平洋』のモデルとなったモウアロア山。通称バリハイと呼ばれ、モーレア島のシンボル。

クイーン・タヒチ種は濃厚な甘味で芯まで食べられる！

パイナップル畑を抜けて、ベルヴェデール展望台へ山道をドライブ。ティティロアのマラエはその近くに位置。鬱蒼と樹齢の高い木々が生い茂り、神聖な雰囲気。 

お昼ごはんの後は、地元の人たちも海水浴へ。のんびりとした時間が流れる。

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Lycée Agricole d'Opunohu
リセ・アグリコール・ドプノフ

農業高校のフルーツスタンドでひと休み。

ポリネシア固有種の栽培や品種改良などに取り組む農業高校では、学生が栽培する果物を加工し、販売。名産のパイナップルをはじめ、バナナやグアバなどをその場で搾るフレッシュジュースやアイスクリームを味わって。コンフィチュールや、しっとり感が絶品のドライフルーツはお土産に。

左は搾りたてのパイナップルジュース505CFP、右のアイスクリームは、上から時計回りに、バナナ、パイン、グアバ。3クープで600CFP

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L'Usine Jus de Fruits
de Moorea et Manutea
ルズィン・ジュ・ドゥ・フリュイ・
ドゥ・モーレア・エ・マヌテア

国を代表するジュースブランドの工場へ。

80年代にパイナップル農家が始めたロツイは、いまやタヒチを代表する一大飲料ブランド。フレンチポリネシアにはパイナップルに有害な虫が生息しないので、減農薬で育てられるそう。オーガニック栽培の畑も広げ、パイナップルワインの生産も行う。工場に併設されたショップでお試しを。

カウンターで試飲を。アグリコール製法のラム、マヌテアも生産しており試飲も可。

左から、毎年11月～4月にモーレア島で収穫されるパイナップルのみで作る100%ピュアジュース「Painapo」は数量限定で500CFP。ワインは甘さのないドライな飲み口で、香りがふくよか。ビオのパイナップルワイン3,500CFPと、シャンパン製法のスパークリングワイン5,650CFP

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Tifaifai by Rava Ray
ティファイファイ・バイ・ラヴァ・レイ

タトゥーを取り入れ、伝統のキルトを新解釈。

綿は詰めないタヒチ伝統のキルト、ティファイファイ。幼い頃からダンスコスチュームの制作で裁縫が身近だったラヴァは、ハワイでキルト教室、ニューヨークでファッションスクールに通い、自己流でティファイファイを作り始めた。モーレアの自宅でワークショップを開く一方、型紙と布、糸のキットを販売し、オンラインで作り方を公開。古典的な植物モチーフのモダンなアレンジや、タトゥーアーティストの夫に教わった図案も斬新だ。

夫ロロは、タヒチアンダンスの大会で踊るラヴァに一目惚れして結婚。

タトゥーの図案。左は試作品。右はベビーブランケット100×150cm 38,000CFP

植物で染めた布に、ティアレの花を刺繍するベッドカバー 240×260cm 65,000CFP（刺繍代金別）。クッションカバー用の布と糸のキット各5,000CFP

自宅のワークショップ風景。

2児の母でもあるラヴァ。

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Natural Mystic
ナチュラル・ミスティック

愛らしい色とモチーフの一点ものパレオ。

南仏でエステティシャンだったナタリー。アーティストの夫と、ハネムーンで訪れたモーレア島に移住し、好きだった絵を描くことをパレオ制作の仕事にしたという。上海から取り寄せるコットンに、天然素材の染料で描くパレオは、色使いもタヒチの動植物をモチーフにしたデザインも独創的。事前にオーダーすればオリジナルデザインで制作してくれる。

すべて一点もの。名前やメッセージを描き足すサービス。

花モチーフ各3,500CFP（左、中）、ラメ付きの花モチーフ4,000CFP（右）。魚や亀などの動物モチーフも4,000CFP

夫含むアーティスト7人の作品を扱う。

Access
タヒチ島から飛行機で約15分。ボラボラ島から約45分。タヒチ島のパペーテ港からフェリーで30分。

Present！

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＊「フィガロジャポン」2023年7月号より抜粋

●1CFP（フレンチパシフィックフラン）＝約1.3円（2023年5月現在）
●日本から電話をかける場合、タヒチの国番号689の後に掲載表記どおりダイヤル。現地では掲載表記どおりにダイヤルしてください。
●掲載店の営業時間、定休日、商品、料理、サービスの価格などは、取材時から変更になる可能性もあります。ご了承ください。