【日本最古のワイン醸造所】牛久シャトーで、ワイン造りを学べる通期講座が開催!【申込は6/28まで】

FIGARO Wine Club

今日のワイン選びがちょっと楽しくなる連載「ワインテイスティングダイアリー」。フィガロワインクラブ副部長・カナイが日々、ワインを求めて畑へ、ワイナリーへ、地下倉庫へ、レストランへ、セミナーへ……。美しいワインがどのように育まれるかの物語を、読者の皆さまにお届けします。

今回は「ワイン造りを学びたい」な人にすごい朗報! 日本のワイン生産の最前線で活躍するプロたちが講師となる、「日本遺産日本ワイン140年史ワインアカデミー」が開講します。

日本初の近代的なワイン醸造施設って?

Q. 現代に通じる近代的な日本のワイン醸造発祥の地、といえば? 

A. 1874年、山梨県甲府で山田宥教と詫間憲久がワイン醸造を開始、1877年に甲州市に日本初の民間ワイナリー「大日本山梨葡萄酒会社」が設立した。

この問題、例年ソムリエ試験でも頻出するし、ワインといえば山梨、というイメージもあってなんとなく理解しやすい。

では、Q.日本初の近代的なワイン醸造施設が生まれたのは?

その答えは1903年に誕生した「牛久シャトー」。名前の通り茨城県牛久市にある、創設当時の趣きを残したまま現存する建物だ。

創業者は「神谷バー」「電気ブラン」でも有名な明治時代の実業家、日本で洋酒文化を民間に広めた神谷傳兵衛。彼は1894年、最新のブドウ栽培と醸造技術を学ばせるため、養子の神谷伝蔵をボルドーに送り出し、多くの農業書と土のサンプル、醸造機械を持ち帰らせ、ブドウ栽培から醸造までを一貫して行える本格的なワイナリーを誕生させたのだ。

本格的な日本ワインの誕生から140年を越えたいま、ブドウの栽培からワイン醸造、そしてワイナリーの経営、ワインの流通・販売までをも学べる通期講座が、この牛久シャトーで7月11日から開校する。

実際の作業と座学を通して見えてくる、日本ワインの現在地と未来。

今年で二期目となるこの講座、講師となるのはメルシャンのエグゼクティブワインメーカー安蔵光弘をはじめ、日本ワインの生産・流通の最前線に立つメンバー。座学はもちろんのこと、牛久シャトーの敷地で収穫や果実剪定、醸造、瓶詰めまで、全ての工程を体験できる。

上の投稿は、前回会期中に行われたアッサンブラージュ(ワイン原酒をブレンドし味わいを決めること)の講義。会期の終了後には、自分たちで仕込んだワインを楽しめるという、ワイン好きにはかなり魅力的な提案も。

メディア発表会で振る舞われた、昨年の受講者が手がけた、甲州(ブドウ品種)を使った白ワイン。

ワイナリー数は500軒を超え、世界からも注目を集める日本ワイン。だが、課題はまだまだたくさんあると、取材を重ねていると感じる。他のブドウ産地より降雨量が多く、湿度が高いために病害に常に悩まされる。収穫期と台風が重なることも多い。日本の国土で耕作地としての面積がどれだけ取れるのか、収穫量をどれだけ増やせるのか、販売価格の設定は? 約4割のワイナリーが利益50万円以下、あるいは赤字といわれる日本、農業従事者の高年齢化、収穫をボランティアに頼ることも多い、その実態は……。

そうした現状を一つひとつ認識し、前向きな解決策を見つけていく。そうした一助にも繋がるのではないか?

「実際に醸造を体験してみたい」「畑での作業を覚えたい」「ワインの知識をグッと深めたい」「いつかはワイナリーを……」と思っている、マニアックな副部長ブログをここまで読んでいるそこのあなた、ぜひ牛久シャトーで日本ワインの未来を一緒に考えてみませんか?

日本遺産日本ワイン140年史ワインアカデミー
会場:牛久シャトー 茨城県牛久市中央3-20-1
開講日:2026年7月11日
修了日:2027年3月6日
開催日:概ね2回/月 土曜日もしくは日曜日 全23講座
開催時間:12:00~16:00(11:00開場)
※9月の収穫日のみ9時から開始となります。

応募締め切り:2026年6月28日(日)
受講料:¥100,000(対面、オリジナルワイン1本付き)
¥30,000(オンライン、オリジナルワイン1本付き)
定員:16名(定員を超える応募があった場合は抽選)
講座詳細・申し込みはこちら
問い合わせ先:[email protected]

YOSUKE KANAI

YOSUKE KANAI

フィガロJPカルチャー/グルメ担当、フィガロワインクラブ担当編集者。大学時代、元週刊プレイボーイ編集長で現在はエッセイスト&バーマンの島地勝彦氏の「書生」としてカバン持ちを経験、文化とグルメの洗礼を浴びる。ホテルの配膳のバイト→和牛を扱う飲食店に就職した後、いろいろあって編集部バイトから編集者に。2023年、J.S.A.認定ワインエキスパートを取得。