「透け感のあるボディジュエリー」カンヌでひときわ輝いたカメリア・ジョルダナのファッションとは?
5月17日(日)に行われた恒例のレッドカーペットで、カメリア・ジョルダナは、まるで古代エジプトのファラオを思わせるインスピレーションに、ダイヤモンドを散りばめたルックで登場した。
古代の雰囲気とロックテイストが融合したような装いだった。熱狂が続くカンヌ国際映画祭、その6日目は、アデル・エグザルコプロスやサラ・ジロドーらが出演するジャンヌ・エリー監督作『Garance(原題)』の上映が大きな注目を集めた。歌手で女優のカメリア・ジョルダナが象徴的なレッドカーペットに登場。大胆さとエレガンスを兼ね備えた装いで、会場中の視線をさらった。
このフランス人アーティストは、マリーン・セルが手がけた印象的なシルバーの装飾をトップスとして取り入れたルックを披露した。まるでジュエリーの胸当てのように上半身を覆うそのデザインは、強烈な存在感を放っていた。無数のチェーンやクリスタル、シルバーのディテールが施されたその胸当ては、胸元から胴部分を覆いながらも、肩やウエストを大胆に露出。まるで宝飾の鎧のような印象を与えていた。対照的に、ボトムにはドレープと質感が際立つシンプルなロング丈のブラックスカートを合わせ、そのコントラストがクチュール感をいっそう際立たせていた。髪はマレットヘア風にスタイリングし、アップにしたカーリーヘアの下に短めの前髪がのぞくヘアスタイルに。さらに耳元にあしらわれたジュエリーが、トップスの装飾と美しくマッチしていた。

ボディジュエリーのトレンド
布地の代わりに身体を飾る“ボディジュエリー”が、いまやレッドカーペットやランウェイで、現代版のブレストプレートのような存在感を放っている。2021年には、ベラ・ハディッドがカンヌで、スキャパレリによる大胆な深いデコルテのブラックドレス姿を披露。その中心には、人間の気管支を模したゴールドのコラープレートが配され、大きな話題を呼んだ。同様のアプローチはミュグレーにも見られる。メタルとダイヤモンドを融合させたコルセット風シルエットによって、“衣服そのものがジュエリーになる”という発想をさらに押し広げている。さらにパコ・ラバンヌは、すでに1960年代のランウェイで、未来的なメタルドレスというアイコニックなスタイルを提案していた。そして最近では、METガラでレナ・マーフフがこのトレンドを体現。立体的な手のモチーフがバストラインに沿うメタリックなビスチェで注目を集めた。古代的な美意識と現代的なクリエーションが交差するなか、身体そのものが表現のキャンバスとなり、ドレス以上にジュエリーが圧倒的な存在感を放っていた。
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
From madameFIGARO.fr
- text: Emma Martin (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi