シンディ・クロフォード、デムナによるグッチ初のクルーズコレクションショーを華やかに締めくくる。
1990年代を代表するスーパーモデルが、ニューヨークで開催されたグッチのクルーズコレクションのランウェイに、黒いフェザードレスを纏って堂々と登場した。

ひとたびトップモデルになれば、永遠にトップモデルであり続ける。年配モデルが脚光を浴びる中、グッチも2026年5月16日に行われた最新のクルーズコレクションでそのトレンドを取り入れた。ショーはニューヨークを象徴するタイムズスクエアで行われ、多くのセレブが見守るなか、フェザードレスをまとったシンディ・クロフォードがランウェイに華やかに登場し、感動を呼んだ。
これはデムナがグッチのクリエイティブ・ディレクターに就任して2回目のショー。ジョージア出身のデザイナーは、トム・フォードが同ブランドを率いていた頃のグラマラスで官能的な雰囲気を蘇らせようとしている。1990年代のアイコンたちにこだわるのもその一環だ。今年の3月にはグッチ2026-2027年秋冬コレクションのランウェイにケイト・モスがスパンコールドレスで登場し、大胆なバックレスからTバックを見せるデザインが話題を呼んだ。「時が止まったかのようなその瞬間」はSNSで瞬く間に拡散された。今回、デザイナーはその瞬間をまた作り出そうと試みた。
漆黒のドレス
グッチのクルーズコレクションのフィナーレを飾るのは、カラスや黒鷲を思わせる、見事な漆黒のドレス。60歳のシンディ・クロフォードがランウェイへ堂々と歩みを進めた。襟元から羽があふれ出ているかのようだ。裾が広がるドレスは、羽がどう取り付けられているのか判然としないほど黒が濃い。鋭い眼差しでしっかりと歩む彼女の姿からは、正式に引退してからもう26年も経ったことが想像し難い。プレスリーとカイア・ガーバーの母として充実した日々を送る彼女は引退後も数々のプロジェクトを手掛け、特にスキンケアブランド「Meaningful Beauty(ミーニングフル・ビューティー)」を立ち上げた。
しかしこの日のタイムズスクエアのランウェイでは、彼女の全盛期から一瞬たりとも時が流れていないかのようだった。その印象をさらに強めたのが、1990年代風のメイクと、当時流行ったサイドパートのヘアスタイルだ。カラスはしばしば不運の象徴とされるが、ここでは輝かしい未来を予感させた。ブランド、そしてシンディ自身の。
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
From madameFIGARO.fr
- text: Axelle Dusart (madame.lefigaro.fr)