【カンヌ国際映画祭2026】アルモドバル監督、19年ぶりのコンペティション部門復帰!「巨匠たち」が集った8日目。

Culture

レッドカーペット第8日目。今夜、若手から大御所まで多くのスターたちがパレ・デ・フェスティバルのレッドカーペットに集結。また、ペドロ・アルモドバル監督が2019年以来、再びコンペティション部門に帰ってきた。

ペドロ・アルモドバル監督がこれまでにカンヌ国際映画祭に選出された回数は、もはや数え切れない。この火曜日の夜、このスペイン人監督は、公式選出作品、そして何よりも最高賞のパルム・ドールを競うコンペティション部門に出品された最新作『Amarga Navidad(原題)』を引っ提げ、パレ・デ・フェスティバルの階段に再び姿を現した。

2026年5月19日、カンヌ国際映画祭のレッドカーペット

5月19日(火)の夜、映画界を代表するスターたちが、ペドロ・アルモドバル監督のコンペティション部門復帰に合わせて、パレ・デ・フェスティバルのレッドカーペットに大勢集結した。アルモドバル監督がコンペティション部門に戻ってくるのは2019年以来初めてとなる。

  • カンヌ国際映画祭に登場した、『Amarga Navidad』のキャスト。

    Amarga Navidad』のキャスト勢ぞろい。左から、レオナルド・スバラグリア、ペドロ・アルモドバル、バルバラ・レニー、パトリック・クリアド、ビクトリア・ルエンゴ。

    2026年5月19日(火)、フランスで開催されたカンヌ国際映画祭のレッドカーペット。photography: Gisela Schober / Getty Images

  • カンヌ国際映画祭での、ディタ・フォン・ティース

    ディタ・フォン・ティース

    2026年5月19日(火)、フランスで開催されたカンヌ国際映画祭のレッドカーペット。photography: Earl Gibson III / Deadline via Getty Images

  • カンヌ国際映画祭での、ヴァレンティナ・フェラーニ

    ヴァレンティナ・フェラーニ

    2026年5月19日(火)、フランスで開催されたカンヌ国際映画祭のレッドカーペット。photography: Ernesto Ruscio / Getty Images

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  • カンヌ国際映画祭に登場した、『Amarga Navidad』のキャスト。
  • カンヌ国際映画祭での、ディタ・フォン・ティース
  • カンヌ国際映画祭での、ヴァレンティナ・フェラーニ

『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』で、ティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアが演じる友情と死を描き、英語作品の監督に挑んだペドロ・アルモドバルは、再び自身のスペイン的ルーツへと立ち返った。新作長編では、アルゼンチン人俳優レオナルド・スバラグリアが演じる、創作の危機に陥ったカルト的人気を誇る映画監督ラウルの物語を描く。ラウルは、最も親しい協力者のひとりが実際に経験した悲劇を、自らのインスピレーションを取り戻すために利用していく。フィクションと現実が絶えず交錯する、極めて自伝的な色合いを帯びた作品であり、76歳の監督はこの映画の中で、自身を日々苛んでいるテーマである病、孤独、そして何より「キャリアの絶頂期はすでに過ぎ去ってしまったのではないか」という恐れを表現している。

ペドロ・アルモドバルは、2019年の映画『ペイン・アンド・グローリー』以来、正式コンペティション部門に華々しく復帰した。2017年に審査員長を務めた際、彼はリューベン・オストルンド監督の『ザ・スクエア 思いやりの聖域』にパルム・ドールを授与していた。

感極まるケン・ローチ

スペイン映画界の巨匠による新作とあって、クロワゼットには華やかな顔ぶれが期待されていたが、写真家たちの前に現れたのは、いわゆるセレブというよりも、世界映画界を代表する“本物の巨匠”たちだった。

イランのサイード・ルスタイ監督(『ジャスト6.5 闘いの証』)、アメリカのアベル・フェラーラ監督(『ボディ・スナッチャーズ』『クライム・クリスマス~ニューヨークの白い粉~』)、そしてカンヌで2度のパルム・ドールを受賞し、映画祭と世界中の映画ファンに数々の名作を刻んできたケン・ローチ監督らが姿を見せた。89歳のケン・ローチは、2本の杖をつきながらフラッシュの前へゆっくりと進み、目に見えて感極まった様子を見せた。その直後には、黒のスーツに蛍光イエローのシャツというひと目で分かる装いを選んだペドロ・アルモドバルが到着した。

ミューズ女優たち

スペイン人映画監督に敬意を表するために駆けつけたフランスの著名人の中でも、ジュリエット・ビノシュはひときわロックな装いで登場した。90年代風のサングラスに身を隠しながら現れた、多くの賞に輝く女優は、昨年の審査委員長でもある。彼女は階段を上がる前に、カメラマンたちの前でゆっくりポーズを取り、その後、ティエリー・フレモー監督とカンヌ国際映画祭の会長を務めるイリス・クノーブロッホに迎えられた。

女優のロッシ・デ・パルマは、ペドロ・アルモドバル監督作品を象徴するミューズ的存在であり、もちろん『Amarga Navidad』にも出演している。彼女はスカートスーツ姿で監督とともに登場し、監督が楽しげに見守る中、軽やかなダンスのステップを披露して会場を沸かせた。その後、ふたりは新たな上映の夜を迎えるため、メイン上映会場のオーディトリアム・ルイ・リュミエールへと向かった。

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

From madameFIGARO.fr

  • text: Louise Ginies (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi