【カンヌ国際映画祭2026】ペネロペ・クルスが華麗にレッドカーペット復帰!
レッドカーペット10日目となる5月21日の夜、ハビエル・カルボとハビエル・アンブロッシ監督による映画『La Bola Negra(原題)』がパレ・デ・フェスティバルで上映された。スペインのスター、ペネロペ・クルスは、2019年以来初めてカンヌのレッドカーペットに華々しく復帰した。
待望されていたペネロペ・クルスのカンヌ復帰。5月21日夜、スペイン人女優のペネロペ・クルスが、パレ・デ・フェスティバルのレッドカーペットに戻ってきた。彼女が出演する『La Bola Negra』は、スペインのクィアカルチャーを象徴する存在として知られるハビエル・カルボとハビエル・アンブロッシが監督を務めた作品だ。ペネロペは、ロラ・ドゥエニャス、そしてこの日のレッドカーペットには姿を見せなかったグレン・クローズ、さらにドラマ「エリート」で注目を集めたスペイン人俳優ミゲル・ベルナルドーと共演している。
5月21日のレッドカーペット
カンヌ国際映画祭のレッドカーペットを写真で振り返る。ペネロペ・クルスと『La Bola negra』のスペイン人キャストをはじめ、シンガーソングライターのノベンバー・ウルトラ、フェンシング選手のベアトリーチェ・ヴィオ、審査員を務めるデミ・ムーアらが登場した。
「ロス・ハビス」の愛称で知られるスペイン人監督コンビが、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に初めて出品した長編映画で描くのは、異なる時代のスペインを生きる3人の男たちの人生。彼らは、欲望、痛み、そして受け継がれる記憶という“見えない糸”によって結ばれている。本作は、1936年のスペイン内戦中にナショナリストによって殺害された詩人・劇作家フェデリコ・ガルシア・ロルカによる未完の小説『La bola negra(原題)』を原作としている。
本作は、ロドリゴ・ソロゴイェン監督、そしてペドロ・アルモドバル監督の作品と並び、第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された3本目のスペイン映画でもある。ハビエル・カルボとハビエル・アンブロッシは、アルモドバル監督からも支援を受けており、さらに彼の最新作『Autofiction(原題)』にも出演。同作もまた、今大会のパルムドール候補として上映されている。
“うれし涙”を流したノベンバー・ウルトラ
カンヌ国際映画祭のレッドカーペットで、自身の楽曲「Clouds Away」が流れると、シンガーのノベンバー・ウルトラは涙をこらえきれなかった。この曲は、アニメーション映画『ARCO/アルコ』のサウンドトラックの一部として使用されており、同作は今年3月、セザール賞で最優秀オリジナル音楽賞を受賞している。
全身を白でまとめた装いで登場したノベンバー・ウルトラは、あまりの感情の高まりに、カメラマンたちの前でポーズを取り続けるのも難しいほどだった。何度も涙をぬぐいながらの姿は、ひときわ心を打つ瞬間となった。その感動的な登場に続いて現れたのは、映画祭常連のふたり。審査員を務めるデミ・ムーアは、ハン・チョンが手がける「セルフ・ポートレイト」の構築的なネイビーブルーのロングドレスに、これまでより短くした新しいヘアスタイルで登場した。そしてもうひとりは、透き通るような白い肌と象徴的なプラチナブロンドですぐに誰だかわかるティルダ・スウィントンだった。
ペネロペ・クルス、視線を独り占め
その数分後、2019年以来初めてカンヌに戻ってきたペネロペ・クルスのために、レッドカーペットは完全に彼女だけとなった。今回はふたりのハビエルを周囲に引き連れての登場となったが、私生活でのパートナーである「3人目のハビエル」こと、夫のハビエル・バルデムの姿はなかった。彼女は今回、パートナーを同伴せずに単独で現れた。なお、夫のハビエル・バルデムも、土曜日の夜にロドリゴ・ソロゴイェン監督の映画『El Ser Querido(原題)』の発表のためにカンヌ入りしていた。スペイン映画界の伝説的カップルは、2019年とは違い、今夜は期待されていたようなグラマラスな瞬間を私たちに見せてはくれなかった。一方、2006年にカンヌで映画『ボルベール〈帰郷〉』での演技が評価され受賞したペネロペ・クルスは、まずレッドカーペットで長いひとときを単独で楽しみ、大勢のカメラマンのフラッシュとレッドカーペットの端に集まったファンたちの「アイラブユー」という歓声の間を行ったり来たりした。
その後、映画のチームはレッドカーペットの入り口付近に集まり、マーティン・ソルヴェイグの「Hello」が流れる中でそろって撮影に応じた。すると、このユニークなキャストは、カンヌの陽光の下で思わず踊り出すほどの盛り上がりを見せた。そしてその後、ルイ・リュミエール・ホールへ向かい、約2時間にわたる上映に臨んだ。
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
From madameFIGARO.fr
- text: Louise Ginies (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi