「損害賠償として1ユーロを求める」キム・カーダシアン、2016年にパリで受けた強盗事件に寛容になった理由は?

Culture

2016年に起きた米スターに対する強盗事件に関連して、キム・カーダシアン側が民事上の請求を提示した。最終判決は9月15日に言い渡される予定だ。

photography: Spotlight

キム・カーダシアンは5月18日、法廷に立ち、2016年のファッションウィーク中、パリのホテルに滞在していた彼女を襲撃し、900万ユーロ相当の宝石を奪った「おじいちゃん強盗団」に対し、1人1ユーロの損害賠償を請求した。

これは刑罰決定後、被害を救済するための措置を決定する公判であり、インフルエンサー界の女王の弁護士レオノール・ヘネリック氏は、強盗団のメンバー4人に対し、それぞれ1ユーロの賠償金を請求した。グループのリーダーと見なされているのは現在70代のオマル・アイト・ケダシュであり、グループの1人のディディエ・デュブルックは2025年5月に判決が出た数週間後に死去している。

4週間に渡って審議された刑事裁判は昨年大々的に報じられた。最終的にパリ重罪院は10人の被告に対し寛大な刑罰を下し、最も重い刑でも再収監なしの実刑3年だった。判決では2016年10月2日夜から3日未明にかけての犯行の晩から「9年が経過」していることと、主犯らの健康状態が「収監が倫理的に許されない」状態であることを考慮した結果だと述べられている。

キム・カーダシアンは被告らに口を塞がれて手を縛られた被害者として、法廷で自分が感じた恐怖について証言し、判決に「満足している」と述べ、「この件を過去のものにしたい」と語った。スターの専属スタイリストのシモーヌ・ブレッターも事件発生時に同じ建物内におり、同様の損害賠償請求を行った。

推定350万ユーロの指輪

捜査当局は、この凶悪な強盗事件の略奪品を押収できていない。その中には、キム・カーダシアンがSNSにも載せていた推定350万ユーロ相当の指輪も含まれている。この事件のもうひとりの忘れられた被害者であるホテルのフロント係は弁護士モハンド・ウイジャを立てておおよそ55万ユーロの損害賠償をキム・カーダシアンに求めている。

金額の根拠として大半は「職業および学業における機会の喪失」に相当する。当時博士課程の学生だったフロント係はこの夜勤の仕事で学費を賄っていた。事件後、博士論文を完成させることができず、学んだ知識を活かすことができなかった。「それ以来、彼は心的外傷後ストレス障害(PTSD)を抱えて暮らしている」、「立ち直ることができず、人生設計が狂ってしまった」と弁護士は述べている。しかも「フランスでの居住が叶わなくなり」、現在はアルジェリアで暮らしているそうだ。

キム・カーダシアンの弁護団のガブリエル・デュメニル弁護士は「それは屁理屈だ」とにべもない。一方、ホテルもイメージ毀損に対する損害賠償としてキムに10万ユーロを請求している。注目を集めた事件の締めくくりとなる民事上の請求に関する判決は、9月15日に言い渡される予定だ。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Le Figaro avec AFP (madame.lefigaro.fr)