空間を生かして「見せる収納」へ。竹村里香の美しく整うキッチン。【料理家に学ぶキッチン整頓術】
女性料理家の台所にお邪魔して、片付けしやすい収納のマイルールやこだわりの整頓術をリサーチ。愛用する調理道具から、それらを使った簡単美味な定番料理まで、参考になるティップスが満載!
case:03 竹村里香
お気に入りの道具で揃えた“見せる”収納。

Rika Takemura
専業主婦やカフェの店長などを経て、周囲のリクエストにこたえる自然な流れで料理教室をスタート。不定期開催。日本料理からフレンチ、メキシカン、コリアンなど料理の幅が広い。素材や季節感を大切にした佇まいの美しい料理やうつわ使いが評判。@rihpark
「キッチンに窓が付いていること、庭があること」、それが現在のマンションに引っ越す決め手だったという料理家の竹村里香。コの字形のキッチンは二面の窓から差し込む自然光と庭の緑が心地いい空間。収納は決して多くないが、壁面や窓際を上手に使い、お気に入りの道具で整えた“見せる”収納にセンスが光る。
新築で入居した際に造作した壁面の棚は、後から棚板を2枚足し、使い勝手に合わせて更新してきた。並ぶのはフランスのアンティークの白いうつわや紅茶缶、調味料。日常的に使うものを用途と佇まいのバランスを重視して並べている。

頻繁に使うすり鉢はしまいこまず、すぐ手の届く窓際へ。煮沸洗浄を習慣にしているふきんはガラスジャーに収めて軽やかに。スパイスの瓶をまとめたシェーカーボックス、木べらを集めたフランスのアンティークジャーなど、雑多になりがちなものは素材や質感を揃え、大切に集めてきた道具を使って収納する。



外食の多い環境で育ち、海外での暮らしや旅を通して触れた異文化の食卓が、国境にとらわれないいまの料理のベースになっている竹村。調理器具は増えがちだが、できるだけミニマルに抑えている。
「欲しいものができた時は、まず、いまある道具で代用できないか考えます。結局、使うものは限られている。数年出番のない道具は、感謝して潔く手放しています」
工夫や美意識の積み重ねが、料理する時間も楽しくなるキッチンを育てている。

欠かせない私の七つ道具。
時間をかけて育てる愛着たっぷりの道具。
簡単定番菜

ミニ白菜のチヂミ。ミニ白菜は白い芯の部分に酵素塩をふり、水分が出てきたらキッチンペーパーで拭き取る。半日から1日干すとなおよい。3:7の割合の片栗粉と小麦粉を少量の水で溶いた衣に白菜をくぐらせ、太白ゴマ油をひいた両手パンで両面をカリッと焼き上げる。白菜の水分をしっかり抜くことと、まろやかな塩味の酵素塩がポイント。焼きたてを手で割きながら食べると、凝縮した白菜の旨味に感動。うつわは韓国のチヂミ用ザル。
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- photography: Yoshiki Okamoto
- editing: Natsuko Konagaya
*「フィガロジャポン」2026年3月号より抜粋