ローズゴールドが優しいハイジュエリー。ポメラートの最新「スカラ・ディ・ルーチェ」が注目される理由。
時計とジュエリー、永遠のパートナーともなりうるこのふたつ。だからこそ、ブランドやそのモノの背景にあるストーリーに耳を傾けたい。いいモノにある、いい物語を語る連載「いいモノ語り」。
今回は、ポメラートのネックレス「スカラ・ディ・ルーチェ」の話をお届けします。
file:107
POMELLATO
SCALA DI LUCE

ミラノ、スカラ座に捧げる光のオマージュ。
ポメラートが発表した最新のハイジュエリー「スカラ・ディ・ルーチェ」は、ローズゴールドの温かさ、上質なダイヤモンドの輝きをシンプルなデザインで堪能できるコレクション。モダンなラウンドリンクチェーンは、1970年代に作られたポメラートのヒストリカルなジュエリーからインスパイアされたもの。彫刻的に仕立てられたチェーンは、ポメラートならではの美しさだ。
ネックレスのフロント部分にあしらわれ、複雑な光の反射を楽しませてくれるのは13石のファンシーシェイプダイヤモンド。スクエアなプリンセスカット、シャープな長方形のバゲットカット、しずく形のペアシェイプがリズミカルに配置され、ラウンドブリリアントカットダイヤモンドとともに白い煌めきを放つ。このネックレスにはトータル279石、8.84カラットのダイヤモンドが多彩なセッティングの技法で留められていて、そのため身に着けた人の身体の動きにつれて、さまざまに表情を変えながら輝きを放つ。

ネックレスのしなやかさにも職人技が冴え渡り、首回りのカーブにチェーンが優れたフレキシビリティでフィット。ルネサンス以来の金工芸の美が息づくイタリアで、伝統の細工を継承してきたポメラートの技が惜しみなく注ぎ込まれている。ネックレスの留め金がデザインに溶け込み、チェーンのリンクが途切れなく繋がっているのもこだわりのひとつ。ポメラートのジュエリーは、現代的なデザインと昔ながらの工芸の技が共存しているのだ。
華やいだ「スカラ・ディ・ルーチェ」のインスピレーションの源となったのは、ミラノのテアトロ・アッラ・スカラ(スカラ座)。歴史的建造物の構造美がデザインに反映されているという。
スカラ座はイタリア屈指の格式高い歌劇場で、数々の名作オペラが上演されてきた場所だ。1778年に落成して以来、人々に愛され続けてきたが、第二次世界大戦中の空襲で外壁を残して崩れ去ってしまった。イタリア人の誇りであり、精神的な支えでもあったこの歌劇場は終戦後まもなく復興され、今年5月に再建80年を記念するセレモニーとコンサートが盛大に開かれたばかり。
18世紀のファサードをいまなお残すスカラ座。その建物に満ちる光をジュエリーとして繊細に表現したのが「スカラ・ディ・ルーチェ」。ルーチェとはイタリア語で光のこと。その名のとおり、このネックレスにはあふれるような光と優雅なオペラの調べが宿っているようだ。
本間恵子
ジュエリー&ウォッチジャーナリスト
両手の指にありったけのリングを着けて原稿を書いたら、すごく仕事がはかどったのはなぜだろう。ストーンパワーかな? 今度はネックレスも着けてみよう。
ポメラート クライアントサービス
0120-926-035(フリーダイヤル)
https://www.pomellato.com/jp_ja
- photography: Ayumu Yoshida
- styling: Tomoko Iijima
- text: Keiko Homma
- editing: Mami Aiko
*「フィガロジャポン」2026年8月号より抜粋