ミラノファッションウィーク中にボトックス失敗!? 30〜40代、ボトックスの付き合い方。【大澤祥子のマイナス4歳、美容道。Vol.2】
ラグジュアリーメゾンでのPRを経験後、独立・起業した大澤祥子さんの美容医療体験記。実年齢より「マイナス4歳」を目指す、等身大の美容メソッドをシェア。ミラノファッションウィーク前に入れたボトックスが効きすぎて、口が曲がったまま世界中のファッション関係者と挨拶をすることに! Vol.2は、ボトックスの赤裸々体験談。

前回のVol.1で触れた、私の“ボトックス迷走期“ 。スキンボトックスで肌がビニールのようになったり、効きすぎて顔が不自然になったり。体当たりで挑んでは失敗を重ね、そうして少しずつ、私なりのボトックスとの距離感を見つけてきた。
美容医療には前向きな私も、しばらくボトックスには抵抗があった。表情がなくなりそう。顔がこわばりそう。もともとシワが気になるタイプでもなく、私の美容はボリュームやたるみへのアプローチが中心。ところが、鏡を見るたびに思うようになる。なんだか疲れて見える。大きなシワがあるわけでも、たるみが進んだわけでもない。でも、その理由がわからない。
肌が発光したのは感動! けれど、写真で見たら“やりすぎ”!?

懇意にしている先生のカウンセリングで、「細かいちりめんジワが結構ある」と、スキンボトックスを勧められた。ごく少量を皮膚の浅い層に細かく注入し、肌のハリや毛穴を整える施術だという。それなら、あの「なんだか疲れて見える」が変わるかもしれないと思い、試してみることに。施術から 1〜2週間。ふと鏡を見て、驚いた。肌がつるんと発光している。質感だけで、顔の印象はこうも変わるのか。
ところがある日、食事会で撮った写真に衝撃を受ける。私の顔が、なんだか突っ張って見える。少しサランラップっぽい。鏡では満足していたのに、写真ではどこか不自然。しかもナチュラルが魅力の友人たちとの集まり。並ぶと、余計に目立つ。「ああ、私は人からこう見えているのか」。
もちろん好みの問題で、正解も不正解もない。ただ私には、トゥーマッチだった。そこで一旦お休みに。ボトックスのいいところは、永久ではないこと。やめれば戻るし、ちょうどいい距離感も探っていける。
失敗の数だけ、わかってきたこと 。

それでも、迫り来るシワには抗えず、いまは麻布十番のエルムクリニックでお世話になっている。目尻や眉間、輪郭を支える広頚筋に、欲張らず、適量を。むしろ少しシワが残るくらいがちょうどいい。(施術という“外注”にばかり頼って、日々のセルフケアはつい後回し。気になるシミやくすみも、結局は毎日の積み重ねなのに……。)
ボトックスとの付き合いは、トライ&エラーの連続。人中ボトックスでストローが吸えなくなり、目元が重くなった。ミラノコレクションの出張前は、最たるものだった。狙って打ったら、まさかの効きすぎ。口が曲がったまま、世界中のファッション関係者と挨拶するはめに。誰もが私の口元を見ている気がして、ひたすら「早く戻って」と祈った。
そうやって、ようやく自分なりの答えにたどり着いた。ボトックスで一番大事なのは、量でも場所でもない。誰に打ってもらうか。同じ施術でも、先生のさじ加減ひとつで仕上がりは驚くほど変わる。だから症例写真より、その先生の美意識が私の理想に近いかを見ている。施術以上に、先生を選ぶこと。正解かはわからないけれど、いまの私が落ち着く形。
大切なのは、自分がどんな顔で歳を重ねたいか。シワをゼロにしたいわけでも、20代に戻りたいわけでもない。目指すのは、連載タイトルにもある「マイナス 4 歳」。ちゃんと歳を重ねているけれど、なんだか素敵──、そんなふうに、いられたらと思う。

エルムクリニック麻布院
東京都港区麻布十番1丁目9−7 麻布Kfビル 4F
03-6807-4171
https://www.elm-clinic.jp
Profile
大澤祥子
AeShoco Inc. 主宰。国内外のブランドPRや立ち上げに携わり、外資系ラグジュアリーブランドでのPR経て、AeShoco Inc.を設立。PR戦略設計を軸に、ブランドの世界観構築からメディアコミュニケーションまでを手がける。美容医療を「若返るため」ではなく「自分らしさを整えるための選択肢」と捉え、仕事・人生・美のバランスを大切にしながら、等身大のエイジングケアを実践。ブリュッセル・グリフォンの愛犬ガンモ(@ganmo_griffon)と暮らす。
Instagram @shococolate__
- photography & text: Shoko Osawa