幸せを引き寄せるリップメイク、大人のパーフェクトピンク。
メイクアップで幸せを呼ぶ色は間違いなくピンク。でも、大人はいざ唇に塗るとなると気後れしがち。そこで、色の持つ意味と、自分の肌といまのムードにピタッとハマるピンクリップのつくり方をプロが伝授。
ピンクが持つ幸福感の意味と、
大人に似合う匙加減とは?
「赤の情熱と白の純粋を併せ持つピンクは、ありのままの姿を受け入れる“ピュアな愛”を表す色です」と、色の心理的な作用を教えてくれたのは色彩心理学研究家のMie。纏ったり、見たりすることで「自分を愛する」という意識が芽生えるそうだ。というのも「人間は子宮で育まれ、母乳を与えられて育つ。その初めての経験にいつもピンクがある。そのため無条件で自己肯定する色としての力を秘めているのです」
言葉を発し、顔の中心にある唇にその色をのせると、他者に対して愛情に満ちた印象を与えることができる。
とはいえ、アジア人の黄みがかった肌になじみにくい、そもそも可愛すぎる、といった理由で大人がピンクリップでメイクするにはいくつかのハードルがある。しかし「素肌の延長でなじむベージュ、ドラマティックな赤、その両方の要素を持つのがピンクです。大人に不可欠な血色感を宿し、ふっくらとした立体感を与えてくれる万能カラー」と教えてくれたのはメイクアップアーティストのTamayo Yamamoto。大人が似合うピンクは「ローズでややくすませたり、コーラルでヘルシーに仕上げたり。パキッとしたボールドなものではなく、透明感やシックな色調を軸としたものです」
つまり、MZ世代が好むインスタジェニックなピンクではなく、品格を重視したさりげないピンク。そう考えると途端につけたくなる。そして今年は、はからずもピンクリップが大豊作。似合うトーンや質感、つけ方もアップデートして、自分も周りもハッピーに!
Benefits of Pink Lips
・血色感と幸福印象でヘルシーに。
・情熱とピュア、その両方を醸す。
・纏うことで自己肯定感を底上げ。
ぷるんとボリューム、
透けて煌めく青みピンク。

柔らかなマット質感で纏う、
ロージーなヌードピンク。

ライナーで立体感を描く、
グロッシーなサーモンピンク。

濡れたような膜で包み込む、
シックなモーヴピンク。

山本珠代 Tamayo Yamamoto
メイクアップアーティスト
2015年に渡英し、ロンドンコレクションや広告の現場でスキルを磨く。22 年から東京にベースを移し、大胆なレイヤード、繊細なテクスチャー使いでその個性を発揮。雑誌や広告、セレブリティのメイクなどを手がける。
Mie ミエ
色彩心理学研究家
色彩心理学講師として講座やセミナーを開催。7000 件以上のカウンセリングを行い、数秘術を取り入れたカラーセラピー、カラフルスフィアや特許取得の色彩メソッド、ミナモトカラーを構築。現在は心に響く色彩を軸に画家としても活動。
- photography: Misuzu Otsuka, John Chan (objects) styling: Keisuke Shibahara hair: Mirai Uejo makeup: Tamayo Yamamoto editing: Toru Mitani
*「フィガロジャポン」2026年8月号より抜粋