「偽善者の帰還」ハリー王子とメーガン夫人の英国帰国に、英国人の反応は真っ二つ!

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ハリー王子夫妻が子どもたちとともに英国に戻り、再び暮らし始めようとしているなか、英国では早くもさまざまな反応が寄せられている。夫妻の帰国を喜ぶ人がいる一方で、打算的な帰国だと非難する人もおり、世間の声は決して一枚岩ではない。

英国を離れ、カリフォルニアに暮らしてから6年。ハリー王子とメーガン夫人は再びハリー王子の祖国である英国に居を構えようとしている。英国メディアによると、夫妻は今月末までに米国を離れ、ロンドン郊外にある私邸で、アーチーとリリベットとともに暮らすことになるという。子どもたちも9月から英国の学校に通い始める予定だ。この発表を受け、英国では早くもさまざまな反応が広がっている。

ソーシャルメディア上や、「BBCニュース」『テレグラフ』『デイリー・メール』といった英国メディアのコメント欄では、反応が特に大きく分かれている。ハリー王子が祖国に戻ることを喜ぶ人がいる一方で、なぜハリー王子夫妻は今になって荷物をまとめ、英国に戻ることを決めたのか、その理由をめぐって疑問を呈する人もいる。

「彼らにはお金が必要」

一部のネットユーザーにとって、今回の転居は故郷への回帰というよりも、夫妻自身の利害によって決められた選択のように映っている。そのため、夫妻の経済状況についての憶測や、英国で再び一定の注目を集めたいという思惑を指摘するコメントも複数見られる。「彼らにはもうお金がない」とあるネットユーザーは冷ややかに書き込んだ。別のユーザーは、「彼らにはお金が必要なんだ…」と要約している。こうした批判はコメント欄で何度も繰り返されており、夫妻は米国での生活によって得られる機会をすでに使い果たし、今度は王室に再び近づこうとしているのではないか、と考える人もいる。もっとも、現時点では、いわゆる「メグジット」の条件を再交渉することになるわけではないとみられている。

2021年3月8日、英国ロンドンで行われた、メーガン夫人とハリー王子のオプラ・ウィンフリーとのインタビューに対する英国各紙の反応。photography: Chris Jackson / Getty Images

こうしたネットユーザーたちは、2020年に夫妻が英国を離れた際の、あまりにも衝撃的な「決別」も忘れてはいない。「偽善者の帰還だ」と、あるユーザーは皮肉を込めて書き込んでいる。そして、ハリー王子夫妻はかつて王室や英国を公然と批判しておきながら、最終的には再び英国で暮らすことを選んだとして、夫妻を非難している。夫妻が過去に発した発言も、たびたび引き合いに出されている。あるコメント投稿者は、夫妻がこれまでに行ったインタビューや、王室の一部のメンバーに対する夫妻の告発、さらに英国での身の安全をめぐる批判を挙げている。「彼らは王室を人種差別主義者だと非難した(中略)。それなのに今になって英国に戻ってくる」と、あるコメント投稿者は書き込み、夫妻が過去に王室や英国に向けていた批判と、今回の英国への再移住との間に矛盾があると指摘している。彼によれば、何年にもわたって王室から距離を置いてきた夫妻が、なぜここにきて方針を転換したのかを理解するのは難しいという。なかには、今回の帰国がメディア上でどのような展開を生むのか、早くも皮肉を込めて語る人もいる。「『SPARE』の続編が、もうすぐ出る」と、あるネットユーザーは書き込んでいる。これは、2023年に出版されたハリー王子の回顧録を指したものだ。

「偽善者の帰還だ。アメリカではもう金が底をつきかけているんだろう。英国を散々悪く言い、英国王室を中傷して
おきながら。英国に戻ってまた稼げるようになったら、次は別の理由をでっち上げて、また出ていくに決まっている…。」X上のコメントのスクリーンショット

家族が再びひとつに

とはいえ、すべてのコメントが敵意に満ちているわけではない。「英国に戻り、彼らが幸せに感じられるといいですね」と、あるネットユーザーはシンプルに書いている。夫妻の引っ越しを取り上げた記事の下に寄せられたコメントの大半と比べれば、ずっと穏やかな反応だ。また、この英国での生活拠点が、アーチーとリリベットにとって、英国にいる家族とより多くの時間を過ごしながら成長できる機会になると捉える人もいる。これは、2025年にハリー王子が語っていた思いとも重なる。当時、ハリー王子は、「子どもたちに自分の国を見せることができないことを本当に悲しく思っている」と明かし、同時に、家族との関係を修復したいという願いについても語っていた。

昨年7月には、チャールズ3世との関係修復の動きが、すでにこの新たな段階の始まりを予感させていた。国王はハリー王子とメーガン夫人、そしてふたりの子どもたちと、ハイグローヴで再会した。これは、とりわけ象徴的な意味を持つ面会だった。というのも、アーチーとリリベットは、2022年以来、祖父である国王と直接会っていなかったからだ。

安全と公費をめぐる疑問の声

ハリー王子夫妻は、2018年10月3日、英国チチェスターのウェスト・ストリートにあるエデス・ハウスに到着した際、
群衆に手を振って挨拶した。この訪問は、夫妻がサセックス州をそろって公式訪問する初めての機会となった。
photography: Leal Daniel/PA Photos/ABACA

家族間の緊張関係とは別に、コメント欄で繰り返し話題に上っているもうひとつの問題がある。それは、ハリー王子夫妻の警備とそれが英国の納税者にとってどれほどの負担になるのかという問題だ。すでに複数のネットユーザーが、ハリー王子が母国に滞在する際、警察による警護を受ける権利を得るために何年にもわたって争ってきたことを踏まえ、夫妻が英国に戻ってくることを批判している。この警護を受けられることが、夫妻の帰国を後押ししたのだろうか。あるネットユーザーは、警護にかかる費用について、次のように見積もっている。「お金がないからでしょう。(中略)1人あたり1日1500ドルもかかるのですから」と、この警護にかかる費用について指摘している。

しかし、ハリー王子夫妻が英国に生活の拠点を置くようになったからといって、納税者の負担による恒常的な警察の警護を自動的に受けられることを意味するわけではない。こうした警護は、現在も現役英国王室メンバーに限られており、夫妻はもはやその一員ではない。また、王室以外の公人にどの程度の警備を付けるかについては、脅威やリスクの度合いに応じて判断される。したがって、今後、夫妻と子どもたちをめぐってどのような警備体制が敷かれるのか、そしてその費用を誰が負担することになるのかが注目される。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Lovelly Ndinga Ikobo (madame.lefigaro.fr)
  • translation: Hanae Yamaguchi