【新世代の女性オペラ歌手5人】「別の道を考えたことはない」──しなやかで伸びやかな歌声で魅了するレア・デザンドレ。

Paris

アールドゥヴィーヴルへの招待 vol.13
モード、カルチャー、ライフスタイルを軸に、豊かに自由に人生を謳歌するパリジェンヌたちの知恵と工夫を伝え続けてきたフィガロジャポン。
アールドゥヴィーヴルの結晶であるフランスの美学を、さまざまな視点からお届け。

卓越した才能を持ちながらも決して傲慢ではない新世代の歌姫たちは、オペラ界に新風をもたらしている。クラシックなレパートリーに情熱を注ぎながら、モダンな感性で舞台を彩り、観客と共鳴し、役柄を超えて感動を生み出す。そんな“リリック世代”と呼ばれる5人のうちのひとり、レア・デザンドレに注目。

Lea Desandre/レア・デザンドレ 

情熱的に伸びやかでふくよかに。

――あなたにとってオペラとは?
情熱と感動がある場所です。

――なぜ歌うのか?
ほかに選択肢がありませんでした。12歳でオペラ歌手になりたいと思って以来、別の道を考えたことがありません。歌っている時は感情で満たされて、生きている実感がします。

――生まれて初めて芸術に衝撃を受けた体験は?
ジュリー・アンドリュースの『メリー・ポピンズ』。生まれて初めて夢中になりました。

――あなたはどんな声?
敏捷性があり、しなやかで伸びのある声です。そして、ふくよか。声が肉厚という意味で歌の先生にそう評されました。

――あなたのルーティンは?
水分補給と睡眠。この2大原則さえ守れば、喉が温まっていなくても歌えます。

――いちばん好きなオペラ作品は?
日や時間によって変わりますが、安定して好きなのは、ドビュッシーの『ペレアスとメリザンド』です。

2025年12月27日までパリ・オペラ座ガルニエで上演されていた、モーツァルトの『フィガロの結婚』©Franck Ferville ‒ OnP
『ソング・オヴ・パッション-パーセル、ダウランド』ワーナークラシックス

Lea Desandre
メゾソプラノ歌手。ヴェネツィアでサラ・ミンガルドに師事し、2017年にヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュージック・クラシックの新人賞を受賞。モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』のケルビーノ役で国際的に名を馳せる。
https://www.leadesandre.com/

※4月26日~5月25日、チューリッヒ歌劇場にてモーツァルト『皇帝ティートの慈悲』に出演した。

*「フィガロジャポン」2026年6月号より抜粋

  • photography: Laura Stevens (Madame Figaro)
  • text: Laetitia Cénac (Madame Figaro)

*「フィガロジャポン」2026年6月号より抜粋