717億円の行方は? 子どものいないドリー・パートン、莫大な財産は誰の手に。
8月25日、カントリー・ミュージック界のスターが80歳で死去した。長いキャリアを通じて莫大な財産を築いたドリー・パートンには子どもがいないことから、遺産をめぐっての憶測が飛び交っている。

「ジョリーン」などの数々の名曲、恵まれない人々を支援する強い信念、個性的で女らしいスタイルなど、ドリー・パートンはたくさんのものを遺してくれた。そして文字通り巨万の財産も遺した。8月25日、カントリー・ミュージック界のスターのおい、ブライアン・シーバーがインスタグラムに動画をポストし、歌手が80歳で亡くなったことを発表した。SNSで多くの追悼の言葉が寄せられる一方で、遺産のことも話題になり始めている。「Hello!」誌によると、「フォーブス」誌は歌手の資産を4億5000万ドルと見積もっている。そこには2025年時点で1億2000万ドルの価値があった音楽カタログが含まれる。著作権収入もある。1966年に自分のレーベルを設立してから年間600万〜800万ドルの著作権料が入ってくる。さらにテネシー州のテーマパーク「ドリーウッド」を運営することで自分をブランドイメージ化、同パークは毎年数百万ドルもの収益を生み出している。テーマパークの近くにある「ドリームモア・リゾート&スパ」の共同所有者でもあった。
子どもはいない
1966年に実業家のカール・ディーンと結婚した。夫はスポットライトを浴びることを好まず、また、ふたりの間に子どもは生まれなかった。「結婚したとき、子どもが生まれたらどんなだろうと話していました。夫は背が高いから、背の高い子? 私みたいにちっちゃくてずんぐりむっくり? 女の子だったら、カーラという名前がいいとか、いろいろ話し合って夢をふくらませていました。でも、できなかった。年を重ねた今の心境はと言えば、幸せです」と、彼女は2014年に「ガーディアン」紙に語っている。子どもに恵まれなかったのはきっと、恵まれない人々の世話をしなさい、特に虐げられた人々の識字率向上のために350万冊の本を寄付した慈善団体「イマジネーション・ライブラリー」の活動に力を注ぎなさいということなのだろうと思っているそうだ。「子どもができなかったのは神様の思し召しだと思っています。すべての子どもたちを自分の子のように思い、イマジネーション・ライブラリーのような活動を実現するようにということなのでしょう。自由に動けなかったら、これだけのことを成し遂げられなかったでしょうから」と、ドリー・パートンは2017年、「トゥデイ」紙に語っている。
厄介な問題
子どものいないドリー・パートンは亡くなった後のことも考えていた。2020年に「ビルボード」誌のインタビューを受けた際、遺言書を作成する大切さをすでに語っている。「こんな厄介な問題を他の人に押し付けたくありません」と言うと、「アーティストの皆さんへのアドバイスです。まだ手続きをしていないのなら、しましょう。厄介な問題を家族に押し付けて、争いが起きることは嫌でしょう。自分で片づけなければなりません。たとえ本当に面倒くさいことであっても(本当に大変だった)」と続けた。Hello!誌によると、彼女の財産の大半は慈善団体に行く可能性があるものの、おいとめいが19人いるので親族に財産の一部を遺す可能性もある。また彼女が代母を務めたマイリー・サイラスとも親しかったので、彼女に行く可能性もある。2025年3月に亡くなった夫カール・ディーンも同様に、信託を通じて妻に遺産と私物の大半を遺した。さらに親族の誰にどの財産を渡すべきかのメモも残していた。
From madameFIGARO.fr
※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
- text: Leonie Dutrievoz (madame.lefigaro.fr)
- edit: フィガロジャポン編集部