アンドルー元王子とエプスタイン事件、元警護官の証言で浮かび上がる宮殿の規定違反疑惑。

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王室警護を担当していた元警護官によると、アンドルー元王子は、ギレーヌ・マックスウェルを含む女性たちをバッキンガム宮殿に招き入れることで、宮殿の警備規定を何度も破っていたという。

ケント公爵夫人の葬儀に参列したアンドルー元王子。(ロンドン、2005年9月16日)photography: Chris Jackson / Getty Images

エプスタイン事件は、英国王室をいまだに悩ませ続けている。9月13日(日)、「タイムズ」紙は、王室警護を担当していた元警護官ポール・ペイジが、アンドルー元王子と性犯罪者との関係を捜査していた米当局に接触していたと報じた。ロンドンの米国大使館に提出されたFBIの資料の中で、元警護官は、チャールズ3世の弟にあたるアンドルー元王子が、1997年から2004年にかけて、女性たちをバッキンガム宮殿に招き入れる際、警察が入館者名簿にその名前を記録しないようにするなど、複数の安全規則に違反していたと主張した。彼によると、宮殿の警備担当者はアンドルー元王子と結託しており、ギレーヌ・マックスウェルは元王子に招かれた人物のひとりだったという。

「私は、証言者となり得る人物、そして情報源として協力する意思があり、私の証言を文書やほかの証人、すでに存在する捜査資料と照合できるよう、事情聴取を受ける用意もあります」と、ポール・ペイジは『タイムズ』紙が確認した資料の中で述べている。「私は、アンドルー王子を訪ねてきた女性たちに関するいくつかの状況を目にしてきました。また、警備スタッフがこうした女性の訪問者に対して、どのように対応するよう指示されていたかも見てきました。」

FBIに対し、ポール・ペイジは、アンドルー元王子の招待客に関しては、宮殿を訪れる人々に通常適用される警備手順が守られていなかった事例について説明した。「私は、ギレーヌ・マックスウェルがバッキンガム宮殿に滞在していたことや、宮殿への出入り、そしてアンドルー王子との関係について私が目にしたことを説明しました」と、元王室警護官はさらに述べている。「私の記憶では、彼女の存在や宮殿への出入りは、警備スタッフが関心を抱くほど異例なものでした。当時の私の経験を踏まえると、一部の訪問者に対する扱いや、アンドルー王子に関する情報について、適切なレベルの警備上の確認が行われていたのか疑問に思います。」

「あらゆる可能性を捜査している」

念のため振り返っておくと、アンドルー元王子は今年2月に逮捕され、現在、公職における職務上の不正行為について捜査を受けている。エリザベス女王の次男であるアンドルー元王子には、政府の通商特使を務めていた際、機密情報をジェフリー・エプスタインに提供した疑いが持たれている。こうした中、ポール・ペイジは、情報提供を申し出たものの英国警察に取り合ってもらえなかったことを受け、FBIに情報を提供することを決めた。これを受け、英国のテムズバレー警察の広報担当者は次のように述べた。「現在、私たちの捜査チームは大量の情報を精査しています。あらゆる可能性を捜査しています。」

しかし、ポール・ペイジは英国当局にとって決して無名の人物ではない。「タイムズ」紙の報道によれば、彼は宮殿で勤務していた当時、100人以上のほかの警備担当者を巻き込んで違法賭博組織を運営し、300万ポンド規模の不動産詐欺に関与したとして、2009年に有罪判決を受けている。アンドルー元王子をめぐる捜査の中で、ロンドン警視庁は、アンドルー元王子の過去および現在の王室警護担当者に連絡を取り、捜査に関連する可能性のあることで、見たり聞いたりしたことがないか、注意深く思い返すよう求めたと明らかにした。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Leonie Dutrievoz (madame.lefigaro.fr)
  • translation: Hanae Yamaguchi