Magna(マウナ)
Studiestræde 16D, 1455 København K
営)11:00〜22:00(水、木)、11:00〜24:00(金、土)
https://www.magnacph.dk/
@magnacph
朝はラン・クラブ、昼はコーヒー、夜はワイン。コペンハーゲンの新店「マウナ(Magna)」へ。
ノーマ出身のシェフによる軽食が話題のワインバーや、オーストリアワインを専門に提供する店など、ワインを多様に楽しめるアドレスが増えているコペンハーゲンだが、このほど市内中心にオープンした、「マウナ(Magna)」は、誰にでも開かれたコミュニティ・ハブを目指す、新しいタイプのショップ兼ワインバーとして注目されている。

ジュエリー作家と仲間が築く、新しい店のかたち。
マウナ(Magna)

オーナーは、ジュエリー作家のナターシャと、イタリア産オリーブオイルなどの輸入業を営むマウナス。ふたりは古くからの友人同士で、店を持つのが夢だった。
「物品販売だけでなく、友人や近隣の人たち、観光客などが気軽に立ち寄れて、和やかに過ごせる店を出そうと、意見が一致したのです」とマウナス。
ナターシャは「私は工芸作家などのクリエイター、マウナスは、ワインや食関連のネットワークがあります。そこで、小規模ビジネスやアーティストのためのプラットフォームとなる、ショップ・イン・ショップ兼バーにしました」と店が誕生した経緯を話す。
店内の家具は蚤の市で集めたものが中心で、壁を飾るアートは友人のアーティストの作品。気に入ったものはその場で購入できるのも、このお店のおもしろいところ。


ラン・クラブにラザニアの夕べ、
イベントで広がるコミュニティの輪。
ここでは独自のイベントも好評だ。例えば、ケータリング会社を立ち上げた友人による、「ラザニアとティラミスの夕べ」、週末の朝に市内5kmを走る「ラン・クラブ」、キャンドル作家によるワークショップなど。今後は、マッチングアプリに飽きた人たちのために、対面で行う「スピード・デーティング」も企画中だ。


マウナが目指す、人と人が出会う場所。
マウナがあるのは、観光スポットにほど近い市内中心ながら、小さな商店が並ぶ、下町の雰囲気がある通りの一角。
「こういう店が珍しいのか、常連の方も増えてきています。観光客もふらっと立ち寄って、レアな地元情報を得るなど、想像以上に交流が広がっているようです」と、ナターシャは、うれしそうに語る。
ふたりによると、マウナはパリのカフェやイタリアのアペリチェーナなどの文化からヒントを得ている。それは、デンマークで親しい人たちとよい時間を過ごす表現、「ヒュッゲ」にも通じるからだという。

「ここに来た人がよい時間を過ごせて、新たなネットワークを広げてほしい。もちろん、私たちも楽しみたいから、これからもおもしろいアイデアをイベントにしていきますよ」と、今後の抱負を語っていた。
コペンハーゲンで小規模コミュニティが盛んなのは、若い世代や多国籍の住民が占める、ノアブロ地区やヴェスターブロ界隈。その理由のひとつに、異なるバックグランドの人々のための公園や公共スポーツ施設が多いからだ。でも、それはコペンハーゲンのトレンドというわけではなく、例えば観光客や商業施設が多い市内中心部では人々の出会いは一過性だ。
そんな中、近頃はSNSでのつながりだけでなく、対面で異なる年代や業種の人たちと交流できる場を求める人もいるようだが、肩肘張らずに参加できるイベントに出合うのは難しい。
マウナのように、観光客もローカルも気軽に立ち寄れ、コーヒーやワインを飲むついでに、人との出会いもある、コミュニティ•ハブの役割も兼ねる店が、今後は増えていくかもしれない。
Recommend
●1デンマーク・クローネ=約24円(2026年10月現在)