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DIOR
彼女たちの部屋、ディオールの夢。
ドレスの上で咲き誇る花、静かに揺れるフリンジ、淡く光を通すレース。ディオールの2027年クルーズコレクションが運んでくる夢と憧れ。パステルカラーの部屋で綴られる、シネマティックな物語。

左:甘やかなピンクのストラップドレスにパステルブルーのハンドバッグ。いずれにもさまざまな形状の花が飾られている。ムッシュ ディオールがこよなく愛し、ジョナサン・アンダーソンが今コレクションの鍵として用いたフラワーモチーフが、ロマンティックなムードを加速。
右:一方、ツイードのジャケットとシガレットパンツのセットアップはハンサムな佇まい。ブラウスのボウには切りっぱなしのシフォンがボリュームたっぷりに施されている。耳元には一枚の布のようにメタルパーツを繋げたイヤリングを煌めかせて。

左:シルクサテンに織り込まれたボタニカルパターン、バターイエローのシルクと鮮やかな対比をなすブルーの花飾り。ジャケットの襟や袖にはレースがあしらわれ、スカートのドレープは優美なカーブを幾重にも描く。濃密なストーリーを詰め込んだふたつのピースが饒舌に語りかけてくる。
右:ダブル仕立てのジャケットは黒いカラーとボタンがグラフィカル。布をつまむような仕立てによってアシメトリーなドレープを描くドレスには白い花が連なり、揺れ動くイヤリングとリンクするかのよう。手元には小さな千鳥格子柄のハンドバッグを。

同じ技法で編まれたジャケットとセーターは、マイクロサイズのスパンコールが光を放ち、袖口や裾のフリンジが輝きと静かに共鳴。白いスカートの足元に生命力あふれる真っ赤な花のミュールを。

真っ白なジャケットを縁取る繊細なフリンジ。ほんのり肌が透けるドレスのブラックレース。ブラック&ホワイトの中には、いくつもの曖昧な色彩がグラデーションとなって折り重なる。小さなドレスのようなメタルのイヤリングがそこに輝きを添える。

左:ノーカラージャケットにはルレックスが織り込まれ、ニットドレスにはスパンコールがちりばめられている。ジャケットの袖口やドレスの裾には、ボディからシームレスに繋がる長いフリンジ。クチュールメゾンのクラフトマンシップが存分に、しかし控えめに光り輝く。
右:ジャケットもニットドレスもフリンジまでビーズやスパンコールが縫い付けられて。気の遠くなるような手仕事にもかかわらず、さりげないのがシック。ドレスの襟元には小さなリボンが飾られ、着る者だけに密やかな喜びをもたらす。

しっとりと艶やかなシルクのブラウスとスカート。質感はとろりと柔らかく、まるで肌の一部のように身体になじむ。スカートのウエストには細かなシャーリングが施されていて、フォルムに遊びを加える一要素となっている。

チュールの向こうに透けるのは色鮮やかなポピー。精緻な刺繍によって描かれる花々は視線を捉えて離さない瑞々しさを放つ。ドレスの上からボクシーなジャケットを羽織れば、硬さと柔らかさが交差するアンビバレントな美が生まれる。
- photography: Katsuhide Morimoto
- styling: Naomi Shimizu
- hair: Nori Takabayashi(Yard)
- makeup: Uda(Mekashi Project)
- editing: Kayori Morita